玉と拾わん
                  杉村 麻生 氏

 「ウフ、ウフフフ。かわいがってあげるわ。ヒイヒイ悲鳴をあげて泣きわめくまでね。この私を放ったらかした罰よ、ウフ」
 聡子は気味悪い含み笑いをまらした。信吾はその笑い声を耳にした時、不吉な予感で背筋がゾッーとした。
 歓喜にふるえる聡子の指が、すばやく動いて、次々と信吾の着ているものをムイテいった。見る見るうちに信吾は生まれたままの姿になっていた。
「うふ、なつかしいわね、先生のここ・・・」
聡子の細い指が、信吾の肉体にやわらかくからんで、グイとしごいた。
「ウッ、ウウッ」
のけぞる信吾の頬がピシリとなった。
「誰が身動きしていいと言って? あたしの許しがない限り、常に不動の姿勢といつも教えてあるでしょう! 罰よ、覚悟おし!」
 聡子は細紐を取り出すと、信吾の肉体の先端にからめて結んだ。
「フフ、もううれしがって涙をなgしているじゃないの、この変態!」
 ピシッ、彼女の赤い爪が鋭く信吾の肉体をはじいた。
「ヒィッ」
悲鳴をあげた次の瞬間。
「ああっ、ウーッ」
信吾の声が太いうめきに変わった。
「ウフフフ、思い知ったか!ウフ、ウフ」
彼女は、グイッ、グイッと紐をしごきつつ、苦悶する信吾を冷たく見据える。
・・・・・・
「おいでッ、思い知らせてやる!」
聡子の指が細紐をグイッと非情にひいた。
「ギャウッ」
絶叫がつんざく。
「グズグズおしでないっ!素直にしなとお尻に鞭をあてるわよ!」

----------------中略--------------

[フン、女王のあたしにお手間をとらせるとどんなめにあわなければならないか、いま、それをおまえの体に教えてやるよ、ふふ。後で後悔しても知らないよ。ホホホホ」
聡子は戸棚の前に歩み寄ると、太いガラスの注入器をつかんだ。ジロリと信吾を振り返った瞳が、床にころげておびえる彼の瞳を鋭く見据える。
「ふふ、久しぶりに浣腸でもしてみようかしらーホホホホホ」
「ヒィー」
信吾の顔が真っ青になった。
「待、待ってーほ、本当に・・・それだけ・・」
だが聡子は信吾の哀願にも取りあわず、セッケン水の大瓶のフタををとり、注入器のシカンを突っこんだ。白い液体がみるみるうちに注入器にッ吸い込まれてゆく。
 大筒を右手に、残忍な女王はユックリと信吾の前に歩み寄った。ひゅーっと鞭がなる。
「四つん這いにおなり!」
「「尻をもっと高くあげるんだっ!」
「ま、待ってー」
「フン、いまさら聞く耳はもたないわ、わたしを甘くみた罰よ。タンとお泣き、ホホホホ」