一枚のマゾ絵からストーリを膨らませてお届けするワンショット物語です。

その六 人間椅子


女御主人様の椅子として使用される・・・

奴隷36号、今日からお前を椅子として使用してあげる」
「はい、女御主人様。ありがとうございます」
「お前のような身分の低い奴隷が私の椅子になれるなんて、とても光栄なことなのよ。分かっているでしょうね!」
「はい、女御主人様。心より御礼申し上げます。ありがとうございます」
「ふん、分かっていればいいのよ。椅子の研修はちゃんと受けてきたんだろうね?」
「はい、2週間受けさせて戴きました」
「あら、たった2週間なの。それで務まるのかしら。もちろん5タイプ全ての人間椅子になれるんだろうね?」
「は、はい・・女御主人様」
「ふふ、じゃあタイプ3の椅子におなり!」
「はい、かしこまりました。女御主人様」
タイプ3の椅子は長時間がキツイ体勢の椅子だった・・・
「まったく、座りにくい椅子ねぇ〜・」
「も、申し訳ございません・・」
「いい、もし体勢を崩したり私を落としたりしたら最高刑の懲罰よ。その事をしっかり頭に入れて置くのね。ふふふ・・」
「ほら顔を横向きにしないと足置きにならないでしょう!残念ながら今日はピンヒールじゃないから。おもしろくないわねぇ」
「ううう・・・」
「うふふ。もう椅子だから喋る事もできないのよね。後はじっと耐えるだけよ36号。私の椅子になる喜びをたっぷりと味わいなさい!」
奴隷36号は歯を食いしばり必死に耐える・・・・
そんな事を全く気にせず彼の上に座った女性は手帳を出して目を通しだした。時折彼女がお尻を動かしたりするのに合わせて重心を崩さないように何とか持ちこたえる奴隷36号。
しかし彼女の重みに耐えかねて腰がブルブルと震えだす。
「あら、何かしら。マッサージチェアを頼んだつもりはないんだけど・あはは・・」
「くぅ〜・・・」
「椅子が何か音を出したわ。変ねぇ〜。ふふふ・・いい事お前は椅子奴隷、どんな事があっても耐えるしかないのよ。苦しい?これからず〜とお前はこうして座られて生きていくのよ。ほら!」
辛さなのか悲しさなのかそれとも嬉しさなのか彼の目からは涙がこぼれていた。


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