その3
最後にまり子様は平伏して震えている私の頭を蹴り飛ばして出て行くように示唆すると。調教女師様が私の首輪に再び鎖を付け部屋を出た。
出る際にもう一度彼女に対して平伏し御礼を言わされる。
「所長様、わたくしめのような汚い牡奴隷のお相手をして戴きありがとうございました」
もちろん彼女は当たり前のようにその行為を無視して手で私を追い払った。
部屋の外に出て廊下を歩き出すとようやく調教女師様が口を開いた。
「ふう、いつ来てもここは緊張するわ。お前も処分されないでよかったじゃない?確か昨日入所して来た牡奴隷は窓から突き落とされてたわよ。適応剤のおかげで死にはしなかったけどね」
「あ。ありがとうございます。調教女師様」
・・・窓から・・・確かここは10階・・・私は身震いした。あのアイドルだった倉橋まり子がこんな残酷な女性だったなんて・・そう思いながらも彼女の歌が頭に浮かんでいた。
エレベーターに乗り1階まで降りて通路をずっと四つん這いで歩いていると何人いえ数匹の牡奴隷に女性職員らしい女性が跨って歩いている、彼らはまるで馬のように使われていたのだった。
「ふふ、気になるの?あれは馬訓練の一環としての実施教育よ。牡奴隷はどこでも馬として女性を乗せて移動できなければならないのよ、もちろん乗り心地も試されるの。女性職員達もそれを皆嬲って愉しんでるわ」
確かによく見ると潰れた馬を足蹴にし、強かに鞭で打っている女性などがいた。
奥までいくと畜舎という案内板があって、どうやら別棟になっているようだった。それを繋ぐ連絡通路の所にきれいな部屋ががひとつあり再生室と書かれていた。そこに入らされると意外と大きな空間が現れた。
入って右奥に大きな机があり、その前の椅子に白衣の女性が座っていた。見るとその横には手足を拘束器具に固定された男が膝を付き前のめりになって尻を上げてもがいている。彼の肛門にはアナル拡張ポンプという空気を入れてアナルに挿入したバルーン膨らませる器具が差し込まれており、それが破裂するくらいに膨らんでいた。
口枷の奥から呻き声が聞こえており、それを楽しそうに眺めながら機会を操作しヒールの先で小突いていたのがこの強制所の主治医、田口美江だった。
「あら、先生。また遊んでらっしゃるんですか?」
「ああ、いらっしゃい。だって暇なのよ。適応剤が発明されてからここに来る牡奴隷はまずいないでしょう。だからこうやって暇つぶしに適当な牡奴隷を借りてきて遊んでやってるのよ」
「そうですね。以前はこの部屋に一杯の牡奴隷たちが毎日運ばれてきて唸ってましたからね」
「そうそう、わざと痛いように治療して愉しんでたのにねぇ。上松教授のおかげでそれもなくなったわ。でも逆に結構時間ができていろいろできるからいいかもね、ハハ」
「ところで、その牡大丈夫ですか?なんかお尻が破裂しそうな位拡がってますよ」
「ふふふ。平気よ。ちょっと裂けるぐらい、なんでもないわ。それよりこの後こいつのお尻にタバスコを注入してやろうかと思っているの。見ていく?楽しいわよ、その悶え方っていったら笑っちゃうわよ」
「ああ、先生、その前にお仕事お願いします。こいつ新入りなんですけど鼻貫通に枷埋め込みをお願いします」 

「あら、そうだったの。お前ちょっとそのままでお待ち!」
そう言ってアナル拡張の牡奴隷の身体を蹴った。彼は泣き声とも返事とも取れる声で答えた。
私は彼女の足下に土下座をして挨拶をした。
「牡奴隷WH207号です・・・よろしくお願い致します・・」
「ふふふ、207号顔をお上げ!」
髪の毛を掴まれ引き上げられると鼻の穴に器具を入れグイと拡げられる、うう・・突然の痛みに顔が逃げる格好になると彼女の顔色が変わり私を睨みつけた。
「牡奴隷の分際で私のやる事から逃げるなんて、ずいぶん身の程知らずねぇ〜」
そう言うとピンセットのような器具で私の鼻をつまみ捻りあげた。
「ああ・・・ひぃ〜・・・」
「ふふふ・・痛いか牡奴隷?ほらもっと泣け!」
「ひぃ〜・・・・お許し・・お許し下さい・・」
「許して欲しいのか牡奴隷?」
「はい。女医先生様・・」
「私は田口美江よ。美江様とお呼び!」
「美江様・・・どうかお許し下さいませ・・」
「そう、じゃあ今からお前の体に牡奴隷らしいアクセサリーを取り付けてやるからありがたく思うんだね」
「は、はい・・美江様、ありがとうございます」
私は恐怖からビクビクしながら御礼を言った。
「じゃあまず枷からね。そこのベッドに寝なさい」
ベッドといっても鉄製のもので仰向けにねると胴体と首の部分が固定されるものであった。そして女医はすぐにメスを取り出し私の手首の皮を薄く切り始めた、そこに合成皮膚のようなものを縫いつけた。それには角度が自由に変えられる丸い鉄製の輪が装着されていた。それを両手首。両足首に縫い付けられたのだった。
その人工皮膚は私の身体と一体になり決して取り外す事のできないようになっていた。また各輪はスライドして他の輪と連結できるようになっていて直ぐに枷の役目を果たせるようになっていた。
出血も直ぐに止まったのは適応剤の効力のようだ。
ベッドから下ろされ私は直ぐに後ろ手にされ両手の輪を連結された。もはや自分ではどうする事もできず後手錠を嵌められたと同じ効力となっていた。
「いいわね、絶対に取れない枷なんて牡奴隷にはお似合いよね。あはは・・」
美江は蔑んだ笑いを私にした。
「次は鼻輪ね。これを付ければ自分が人間だった事を忘れられるわよきっと。お前には特別に痛い方法で鼻壁を貫通してあげる。」
彼女の前に後ろ手に跪かされた私はその器具を見てびくついた。まるで昔のキップ切りのような格好をしたもので両先端には丸い刃のような物が鋭角に付いているそれを握るとその刃はゆっくりと回転した。
「これは一気にやれば直ぐに鼻壁を貫通できるんだけど、特別にゆっくりとやってあげる。ふふ、嬉しいでしょう?」
「うう・・あ、ありがとうございます・・美江様・・」
怯えた声で返事をする私・・・・
そして鼻にその器具が挿入される・・意地悪く少しづつ力をいれては緩める彼女・・・鼻に冷たい刃を感じる度に目をつむり怯える私の表情を見て楽しいんでいるのだった。
「ほら、いくわよ」
「ぎゃあ〜・・・」頭の芯まで来る痛みが私を襲う、鼻孔からは血が滴り落ちる・・
しかし彼女は貫通するまでの力は入れない、すっと力を弱めてからまた徐々に握る力を増してくる・・・そしてまた激痛が・・
私は涙をぼろぼろ流しながら必死に目で許しを請う・・・
「あら、何そのうらめしそうな目は?気に入らないわねぇ〜ほら!」
「ひぃ〜・・・・お許し・・・を〜」
「あはは、痛いの?そうよねぇ適応剤で痛みは何倍にもなってるものねぇ〜あははは」
「ぎゃぁ〜・・・・」
私は白目をむいていたようでその顔を見て調教女師様と二人で大笑いをする美江様・・・彼女は32歳の独身女性で家でも牡奴隷を飼う強度のS女性だった。
「そろそろ、いいかもね。ほら」
バチっという音がしてようやく鼻壁が貫通した。器具を抜かれると私はその場に前のめりになって倒れこんだ。
その頭を美江様はグイグイと踏みつけて笑いながら言った。
「早く御礼を言わないと。もっと痛い目に合うわよ〜」
私はその言葉を聞き床に頭を擦り付けて何度も何度も御礼を言っていた。本当に彼女が怖かったのだ。
床に垂れた自分の血を舐め取るように命じられて一生懸命舌で舐め上げた。彼女の靴の裏に付いたといって靴底を舐めさせられてまた御礼を言わされる。
ようやくこの部屋から退出が認められると後で男の悲鳴が聞こえた・・美江様が先ほどの牡奴隷の身体にハンダコテのようなものを押し当てていたのだ。
早々に部屋を出たくて四つん這いのスピードが少し速くなっていた私に調教女師様が鎖を引き横腹に思い切り蹴りを加えた。
「このバカ牡奴隷め!」