長編マゾ小説 もう一つの次元で

第4章 所外実習

その4

ようやく真緒様に許しをもらった私は、翌朝まで檻に入れられる事になった。
 キャスター付きの檻が部屋の中央に移動され、氷のように冷たいその鉄製の檻を見たときには身体が震えた。
 せめて寝るときだけでもと思った自分が甘かった。
 背丈の半分ほどしかない高さの檻の上部には頭を出す部分が設けられている。
 前面の檻の下の部分が開くようになっていて、そこから這いつくばって中に入る。
 中の格子状の底の部分は尖っていて、膝に激痛が走る・・
 「うう、いたっ!・・」

 思わず声を発してしまった。
 「何。お前、私に逆らうの?」
 「いえ、申し訳ございません真緒様・・お許し下さいませ・・」
 「まあいいわ。後で少し懲らしめてやるから・・」
 「ありがとうございます。真緒様」

「さっさとそこから首と両手を出しなさい!」
 首だけでなく両手も出され、外から手錠をかけられる。もちろん首の部分も閉まるようになっている。
 こうして膝立ちのままの半立ち状態で固定されてしまった。

 それだけでも膝の痛みにもだえ苦しむほどである。
 「うるさいからこれも付けてあげる」
 わたしの口にはボールギャグが装着される。
 そして目隠しまでされて・・

 「うふふ・・」
 含み笑いをして私を冷たい目で見る真緒様
 そして檻の横のスイッチを押す。

 すると檻の底面が下に下がっていく・・支えていた膝の部分が離れて、首と手錠を嵌められた手首で体重を支えなければならなくなる。居王府と苦痛で顔がゆがむ・・・

 「ひぃぃ〜・・・真緒様〜お、お許し下さいませ〜!!うぐぐ・・」

 「罰としてこの状態で朝まで放置しようかな?うふふ・・」

 「ぐぐげぇ・・首が〜・・お許し下さいませ〜・・げぇ〜」
 「ほらほら、しっかり踏ん張らないと、死んじゃうわよ」

「ひぃい・・真緒様〜」
 苦しみもがくわたしをしばらく見て楽しんだ真緒様は、もう一度スイッチを押して元に戻した。
 
 「ああ、っぐ・・ありがとうございます・・・ありがとうございます真緒様、ありがとうございます」
 何とか恐怖から逃れた私は真剣に御礼を申し上げる・・・
 「ねえ、もし1週間の間に私を不愉快にさせたら、本当に朝までそのままにしてあげるからね、くくく・・まだあるわよ・・」
 スイッチの横のダイヤル回すと・・
 すぐに格子状の底面が熱っせられる。
 「あ・・あ・・熱い〜!!ひぃ〜!!」
 「ほーら、もっと熱くできるわよ」
 今度はあまりの熱さに自分から檻にぶら下がり、悲鳴をあげる。
 「お許しを・・・お許しを〜!!」
 「うふふ、本当に惨めな生き物ね、オスって、本当に虫けら以下だわ」
 「ううう・・・」
 「あら、泣いてるの、クズオスのくせに・・まあいいわ今日は許してあげる」
 「ありがとうございます・・真緒様・・」
 今日初めて会った女性にここまで嬲られるとは・・わたしは膝の痛みとともに泣きながら夜を過ごした。
 

 そして次の日は真緒様の恋人、舞様の来られる日だった。

 朝、奴隷食は後ろ手錠に足枷、玉絞り鎖を着けられて、犬食いをする、床に置かれたボールには馴染みの排泄物そっくりの奴隷食が入れられていた。
 その後、しばらくは奴隷ボックスに入れらて、用足しや体洗いなどを済ませる。

 そして、昼過ぎに外に出されて床に土下座しながら、ご到着を待つのだった。
 玄関のチャイムがなり、真緒様がお迎えに出たようだ。

 「元気だった、真緒ちゃん、今度のオス奴隷はどう?」

 「まだよくわからないけど、所詮、汚らわしいオスですもの。舞さんにも使ってもらってから点数付けようと思ってる」
 「こっちにいるので靴のままどうぞ・・」

  そしてわたしの前に立つ。
 「これが新しいオス?」
 「ええ、ほら、オス奴隷、舞さんよ、ご挨拶なさい !」
 「このたび、真緒様の奴隷としてお仕えさせて戴くことになりました、WH207号でございます。どうかご存分にご使用下さいませ・・」
 額を床にこすりつけて、土下座する。
 

その両手の甲を舞様のピンヒールが踏みつける・・
 「ぎゃぁぁぁあ〜」
 両手に舞様の全体重が乗り、ヒールが手の甲に食い込む・・
 「ううう・・」
 痛みで声を出す事さえできない・・・目の前のピンヒールが恨めしい。
 「こんな汚いもの、踏みつけてあげてるのに御礼も言えないの?クズオス!」
 「うう・・ああ・・あり・・がとう・・ひぃぃ・・ござい・・ます・・ううう・・」

「お前、真緒ちゃんに何かあったら、ただじゃおかないからね!」

「は・・はい・・・うう」
「今まで経験したことない苦痛をお前に与えてやるからね!、分かったわね。このゴミクズ奴隷!」

声は優しそうだが。その内容には震えが来る。

右足を上げて、頭を踏みつけたときには左足が乗っていた手の甲がゴリッと音がして激痛が走る・

骨が砕けた音だった。
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