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◆namelessさんからのご投稿
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                              下流の人生 その2
残飯を食べ終えた敏雄はロープを解かれ、女子寮の庭に引き出された。外の水道で顔を洗わされ、全身に防虫スプレーを掛けられた。それから軍手とビニールの大きなゴミ袋を渡された。加奈子は竹刀を持ち、敏雄に命じた。
「男奴隷、庭の草を全部抜きなさい!」
敏雄は夏草が生い茂っている広い庭を見て、呆然となった。自分一人では夜になっても間に合わないかもしれない。加奈子は呆然としている敏雄の近くを、竹刀で素振りをした。
「何ぼやぼやしてるの!早く取り掛かりなさい!」
「は、はい、ただいま。」
竹刀の風を切る音に怯え、敏雄は慌ててしゃがみ込み、伸びた雑草を軍手を着けた手で抜き始めた。抜いた草は根っこの土をよく払い落とし、ゴミ袋に入れる。全裸に軍手だけ着けた惨めな姿の敏雄に、夏の太陽が強い日差しを容赦無く照りつけた。虫が多く、防虫スプレーを掛けられていても結構刺された。
草むしりを始めて、十分足らずで全身に汗が噴き出した。加奈子と真奈美はつばの広い帽子をかぶって、敏雄を監視している。加奈子が敏雄の後ろから、股間のものを竹刀の先でつついて蔑んだ。
「大の男がフリチンで草抜きしてる姿は、滑稽ね。こんなものをぶらぶらさせて、恥ずかしくないのかしら。まあ、女の下着を盗む変質者に恥なんて無いわよね。」
あまりの恥辱に敏雄は雑草を抜く手が震え、目の奥が熱くなり、涙がこぼれそうになった。しかし竹刀で叩かれる事を恐れ、俯いて下唇を噛み、黙々と草むしりを続けた。
作業を始めて一時間後、全身に汗をかいている敏雄はさすがに喉の渇きに耐えられず、見張りを交代した美由紀と梨恵に顔を向けた。彼女達はペットボトルのミネラルウォーターを、美味しそうに飲んでいる。敏雄は二人に頼んだ。
「あの、すみません。喉が渇いてしまって、水を飲ませて下さい。」
美由紀は敏雄につかつかと近づくと、彼の髪を掴み目が眩むような往復ビンタを張った。敏雄の口から悲鳴が漏れた。
「草むしりが殆ど終わってないのに、寝言を言うんじゃないわよ!全部終わってから、お願いおし!」
美由紀に一喝され、敏雄は彼女の足元にひれ伏して詫びた。
「申し訳ございません。どうか、お許しください。」
敏雄はたったの一晩で、奴隷の卑屈な態度が身に付いたようであった。美由紀はひれ伏した敏雄の頭をサンダルで踏みにじり、叱りつけた。
「男奴隷の分際で私達に飲み物を要求するなんて、身の程知らずもいいとこよ!分をわきまえなさい!」
ひと回り以上も年下の女性に頭を踏まれて罵られた敏雄は、口惜しさのあまり顔を真っ赤にし、涙で地面を濡らした。
「美由紀、まあ、落ち着いて。いくら男奴隷でも、この暑さじゃ喉も渇くわ。水ぐらい恵んで上げましょうよ。」
梨恵の意外と優しい言葉に、美由紀は頭を踏んでいた足を外し、敏雄は安堵した。梨恵はペットボトルを手に、声を掛けた。
「男奴隷、顔を上に向けて、大きく口を開きなさい。」
敏雄は上半身を起こし、言われた通りに顔を上げて口を開いた。喉がからからの彼は、梨恵が早く口に水を注いでくれるよう、切実に願った。
「じゃあ、水を恵んで上げるわ。」
梨恵はペットボトルをくわえると、ミネラルウォーターでガラガラとうがいをして、その水を敏雄の口に吐き出したのだった。梨恵の思いがけない行動に、敏雄は目を白黒させたが、喉の渇いていた彼はそのまま飲み込んでしまった。
「ふふふ、この男奴隷を痰壷に使って上げたわ。美由紀もやってみない?」
「そうね、私も喉のために、うがいぐらいした方がいいわね。男奴隷、口をお開け!」
美由紀も梨恵に倣い、口をゆすいだ水を敏雄の口に吐き出した。彼は屈辱で顔を真っ赤にしたが、飲み下すしかなかった。唾液が混じり、とろりとした感触が屈辱感を倍増させた。美由紀は竹刀で敏雄を小突き、命じた。
「水分補給が済んで、元気が出たでしょう。早く草抜きに取り掛かりなさい!」
「は、はい…」
敏雄は目に口惜し涙を浮かべ、屈辱で肩を震わせて草むしりを続けた。
見張りを交代した久美子と彩香も、美由紀から話を聞いて面白がり、同じ様に口をゆすいだ水を敏雄に飲ませた。最初、梨恵に飲まされた時は屈辱を感じた敏雄だったが、夏の日差しに照らされ喉がカラカラで、脱水症状のおそれがある彼にとっては恵みの水となり、ありがたかった。
 
昼になって一旦休憩となった。敏雄は女子寮のホールに戻され、女子大生達が昼食を済ませた後、洗面器に入れられた残飯に顔を突っ込んで食べた。夏の日差しを避けられるクーラーの効いたホールは、彼にとって天国のようだった。加奈子は残飯をあさる敏雄を見下し、嘲笑った。
「お前、女が吐き出した水を美味しそうに飲んだそうね。お前に人間としての尊厳は無いの?女の痰壷になって、嬉しい?お前みたいな最低のうじ虫はもっと貶めてやるから、楽しみにしてなさい。」
敏雄は加奈子の蔑みを聞き、惨めさで体を震わせ、涙を残飯の上に落とした。彼が残飯を食べ終えた時、真奈美がホールに戻って来た。
「ねえ、みんな見て。いい物を持って来たわ。」
真奈美は他の女子大生達に三本の乗馬鞭と一本鞭、それに犬の首輪とリードを皆見せた。
「乗馬クラブに行って、卒業生が置いていった古い乗馬鞭をもらってきたの。この一本鞭は乗馬クラブに出入りしている業者さんが置いていった物らしけど、使い道が無いからって、部員が私にくれたの。」
女子大生達は嬌声を上げ、鞭を手にして大喜びしたが、敏雄は黒光りする鞭を見て鳥肌が立った。
真奈美は跪いている敏雄に近づいて、楽しそうに首輪を着け、リードを繋いだ。
「お前のために、わざわざペットショップに寄って買って来たのよ。ありがたく思いなさい。」
「あ、ありがとうございます…」
敏雄は人間である自分が犬の首輪を嵌められ、リードで繋がれた屈辱で頭がくらくらしたが、何とか震え声で礼を述べた。久美子が面白がって、敏雄に命令した。
「せっかく真奈美がお前に首輪を買ってきてくれたんだから、犬らしく尻尾の代わりにお尻を振って喜びなさいよ。」
「えっ、そんな…」
あまりの侮辱的な命令に、敏雄は思わずためらいの言葉を口にした。すると美由紀が乗馬鞭を手にして振り上げ、敏雄の背中を思いっきり打ち据えた。
「ぎゃあーっ」
竹刀とは違った、背中を鋭く切り裂かれるような激痛に、敏雄は絶叫した。彼の背中に見る見る赤い条痕が浮かび上がった。美由紀は再び乗馬鞭を振り上げ、敏雄を脅した。
「何よ、私達に逆らうつもりなの!もう一発打たれたい?」
「ひいっ、お許しを、すぐ致します。」
鞭に怯えた敏雄は慌てて四つん這いになり、尻を振った。股間のものがぶらぶら揺れるのが、自分でも分かった。女子大生達は敏雄の滑稽な姿を見て、どっと笑った。
「キャハハ、本当に犬みたい。尻尾の代わりに、おちんちんを振ってるわ。」
 「でも凄く醜いわね。こんな見苦しい姿を女性の前で晒すなんて、やっぱり変質者だわ。」
「こいつみたいな下着泥棒の変質者は、女性にあそこを見せびらかして興奮するのよ。近所であった露出狂の痴漢も、こいつじゃない?」
女子大生達の侮蔑の言葉が敏雄の胸を抉り、あまりの惨めさに涙が頬を伝った。彩香が笑いながら敏雄の顔を覗き込んだ。
「あら、お前泣いてるの。いい大人の男が女の子に泣かされるなんて、恥ずかしくないの?」
「どうせ、おちんちんを私達に見てもらって、嬉し泣きしてるのよ。じゃあ、次はチンチンをしなさい。」
久美子は更に酷い命令を出し、敏雄は抗う気力も無く、言われた通り犬の様にチンチンのポーズを取った。加奈子が乗馬鞭の先で彼の股間のものをつついて、嘲笑った。
「よくこんな醜いものを私達に見せられるわね、変態!」
敏雄は恥ずかしさで顔を真っ赤にして、俯いた。自分の股間に女子大生達の視線が集中しているのを、痛い程感じていた。その時、思いがけず敏雄のものが頭をもたげてきた。異常な状況での心理状態が、女子大生達に見られている恥ずかしさかは分からないが、彼のものは自分の意思に反して興奮し、見る間に硬く屹立してしまった。女子大生達は驚きの声を上げた。
「きゃ、何なの、こいつは!こんな恥ずかしい格好して、興奮してるわ。信じられない!」
「やっぱりこいつは変態よ!女性にあそこを見られて、嬉しくて興奮してるのよ。私達の前で堂々と勃起するなんて最低!」
「こんな最低の変態には、もっと恥ずかしい事をさせないと罰にならないわ。変態奴隷、思い知らせてやるからね、覚悟してなさい!」
敏雄はチンチンの姿勢のまま、女子大生達から口々に罵られ、恥辱のあまり死んでこの世から消えたくなった。ホールの床に涙が滴り落ちたが、彼のものは萎える気配が無かった。加奈子が軽蔑し切った口調で、敏雄に命じた。
「いつまでも嬉し泣きするんじゃないわよ。そんなにおちんちんを硬くしてるんだから、オナニーして見せなさい!」
敏雄は顔色を変え、ためらいの言葉を口にした。
「い、いくら何でも、それは…」
「何よ!私の言う事が聞けないの!」
加奈子は柳眉を逆立て、乗馬鞭を空中で一振りした。そのヒュンと風を切る音が、敏雄の心を挫いた。
「ひいっ、やります。いえ、させて頂きます。」
敏雄は膝を着くと、右手で自分のものを握って、しごき始めた。彼のものは硬度を保ったままだった。女子大生達は男性経験はあったが、さすがに男のオナニーを見るのは初めてで、興味深々に敏雄の股間に注目した。
「へえ、男のオナニーって、そうやってするのね。皮が前後に動くなんて、知らなかったわ。」
「あそこがどんどん大きくなるのね。グロテスクだわ。」
「先の方からとろりとした液が出てきたわよ。いやらしい。」
彼女達は敏雄のオナニーを見物しながら、それぞれ感想を述べた。敏雄は、彼女達に見られているという意識が自分に恥辱を与え、同時に興奮を昂ぶらせているのを自覚した。知らず、手の動きが速くなっていた。敏雄が興奮している様子を見ていた加奈子は、彼に釘を刺した。
「変態奴隷、射精するのは私の許可を得るのよ。許しも無く勝手に射精したら、この鞭でお前の体中に赤い筋を刻み込んでやるからね!」
「ああっ」
絶頂に向かっていた敏雄は、絶望の声を上げた。しかし右手の動きは止まらなかった。彼は加奈子に許可を願った。
「ああっ、加奈子様、お願いです。いかせて下さい。」
「駄目に決まってるでしょう、変態奴隷!」
「そ、そんな…」
加奈子の拒絶に敏雄は苦悶した。だが彼の手の動きはますます速くなっていく。敏雄は口を半開きにし、もう射精してしまうという所で、加奈子が命令した。
「男奴隷、手をお離し!」
敏雄は加奈子の命令に反射的に反応し、直ぐに屹立したものから手を離した。後一歩の所で射精を止められた彼の口から喘ぎ声が漏れた。加奈子は更に命じた。
「変態の男奴隷、立って両手を頭に廻して、腰を前に突き出しなさい!」
敏雄はふらつきながら立ち上がり、加奈子に言われた通りの姿勢を取った。射精寸前で止められた彼のものは、極限まで硬く膨張していた。
「うわあ、よく女性の前であんなに大きく出来るわね。恥知らずもいいとこよ!」
「やっぱり、こいつは露出狂よ。私達に見せびらかすのが嬉しいのね、変態のうじ虫!」
「女性の前で平気でオナニー出来るこいつは、もう人間じゃないわ。発情期の牡犬以下よ、最低の変態奴隷!」
女子大生達の罵声が敏雄の胸を抉り、彼は恥辱でうなだれて涙を流した。加奈子は乗馬鞭で、敏雄の屹立したものをつつきながら罵った。
「私達の前で、こんな醜悪なものをさらけ出した罰を与えるわ。覚悟おし!」
加奈子は不意に乗馬鞭を一閃し、敏雄のものを鋭く打ち据えた。
「ぎゃあーっ」
射精寸前で感覚が鋭敏になっているものを鞭打たれたのだから、たまらない。脳天まで響く激痛に敏雄は絶叫を上げ、両手で股間を押さえてうずくまり、ホールの床でのた打ち回った。自分のものが鞭で千切り取られた様な凄まじい痛みで、涙が止まらなかった。女子大生達は、敏雄が悶え苦しんでいるのを笑いながら見下していた。
少し落ち着いた敏雄の頭を、加奈子が踏みにじり叱り付けた。
「何を痛がってる振りをしてるの!気持ちよかったんでしょう、こんなに床を汚して!」
敏雄は自分の股間が、べとべとになっているのに気がついた。鞭打たれたショックで、射精寸前まで硬くなっていた自分のものが暴発してしまったのだ。加奈子は敏雄の頭から足を外すと、彼の顔を足蹴にして、命令した。
「床にこぼしたものを、お前の舌で全部舐め取りなさい!」
自分の精液を自分で舐め取るなど、普通の男ならとても出来ない事であるが、既に気力を奪い取られていた敏雄はよろよろと四つん這いになり、床に放出した精液を舐め始めた。女子大生達から嘲笑が湧いた。
「よく犬みたいに這って、こんな汚いものを舐められるわね。最低の変態!」
「犬だって自分の出したものは舐めないわよ。こいつは犬以下のうじ虫よ!」
「こんな変態を人間扱いする必要は無いわね。もっと思い知らせてやりましょうよ。」
彼女達の蔑みは、敏雄の心をズタズタに切り裂いた。精液の生臭い味と床の埃のざらりとした感触を舌で感じ、あまりの惨めさに涙が止まらなかった。敏雄が舐め終わると、加奈子は真奈美に彼の首輪に付けられているリードを、階段下の鉄製ポールに繋がせた。加奈子は手にしていた乗馬鞭を一本鞭に取り替え、敏雄に告げた。
「お漏らしする程気持ちよかったんじゃ、罰にならないからね。改めてお仕置きして上げるわ。」
加奈子は大きく振りかぶり渾身の力で、一本鞭を敏雄の体に叩き込んだ。
「ぎゃああーっ」
唸りを上げて黒光りする一本鞭が蛇の様に絡み付き、敏雄は生きたまま体が引き裂かれる程の激痛と、骨まで響く衝撃を受け、獣じみた絶叫を上げた。加奈子は容赦無く二発目を、彼の体に叩き込んだ。真っ赤に焼けた鉄棒で殴られたと錯覚する程の激痛に、敏雄は体中の筋肉を硬直させて悶え苦しんだ。加奈子は彼が苦しむ姿を見て、大喜びした。
「この鞭は結構威力が有るわね。真奈美もやってみない?」
真奈美に異論が有る筈も無く、加奈子から鞭を受け取り、振り上げた。
「男奴隷、覚悟しなさい!えいっ!」
掛け声と共に鞭が振り下ろされ、這っていた敏雄の背中を直撃した。彼は背中から焼けた刃物で胴体を切断された様な激痛にのたうちまわって苦悶し、必死に慈悲を請うた。
「ああーっ、許して下さい。真奈美様、どうか、お慈悲を!」
しかし敏雄の哀願は、真奈美を更に盛り上げさせただけだった。
「鞭打たれるのが嫌なら、逃げればいいでしょう。それっ!」
再び鞭が振り下ろされ、敏雄の両腿を打ち据えた。足を切断された様な凄い痛みに、絶叫が湧いた。逃げるにしても首輪のリードが鉄製ポールに繋がれているので、リードの長さの範囲を這い回るしかなかった。加奈子は真奈美に注意した。
「真奈美、この鞭は威力があり過ぎるから、一人二発までにしましょう。交代して。」
真奈美は少し物足りない様子で、一本鞭を美由紀に手渡した。鞭を手にした美由紀は、はしゃいで敏雄に告げた。
「男奴隷、私の鞭は痛いわよ。頑張って逃げなさい。」
美由紀はわざと狙いを外して、敏雄のすぐ傍の床を鞭で叩いた。怯えた敏雄は悲鳴を上げて、飛び跳ねた。彼の慌てふためく姿を、女子大生達は大笑いした。二発目は敏雄の尻を横殴りに打ち据えた。彼は絶叫を上げ、背をのけ反らして両手で尻を押さえた。美由紀は返す手で敏雄の胸を打ち、一瞬呼吸を出来なくさせて彼を悶え苦しませた。敏雄を二回打った美由紀は、久美子に鞭を廻した。久美子は興奮した面持ちで、目を輝かせて鞭を振り上げた。
最後の彩香が鞭打ちを終えた時には、敏雄の体中に赤い条痕が走り、息も絶え絶えに床にうつ伏せに倒れていた。鉄製のポールからリードを外した加奈子は、敏雄の顔を蹴って叱りつけた。
「男奴隷、何時まで横になってるの!昼休みは終わりよ。早く草むしりに戻りなさい!」
敏雄は鞭打たれた痛みで硬直し、引きつった体を無理に動かした。手足を少し動かしただけでも痛みが走ったが、ふらつきながらも何とか立ち上がった。その途端、加奈子が敏雄の背に乗馬鞭の一撃を浴びせ、彼は真っ赤に焼けた鉄棒を押し付けられた様な激痛に、悲鳴を上げてうずくまった。
「変態のくせに、偉そうに二本足で立つんじゃないわよ!お前はもう人間じゃないんだからね、私達の許しを得ない限りは四つん這いで動きなさい。勝手に人間みたいに立ったら、鞭が飛ぶわよ。分かったかい、男奴隷!」
「は、はい、身に染みて分かりました、加奈子様…」
敏雄は鞭の痛みとあまりの惨めさに、目から涙がこぼれた。しかし、これ以上鞭打たれないように、卑屈に答えるしかなかった。
敏雄は四つん這いで庭に出て、草むしりを再開した。午前中と違ったのは犬の様に首輪を着けられ、リードを女子大生に持たれている事と、二十分おきに交代する監視役の彼女達が鞭を手にしてはしゃぎ、
「こっちの草を抜きなさい。」「あっちも伸びてるわよ。」
と、敏雄を打って指図する事だった。
真夏の午後の太陽は容赦無く敏雄の体を焼き、多量の汗を噴き出させ、遠慮無く水分を奪った。彼は鞭が恐ろしくてなかなか言い出せなかったが、草むしりを再開して一時間後、リードを持っている久美子に願い出た。
「久美子様、お願いです。水を恵んで下さい。」
久美子は口元に笑みを浮かべ、敏雄に命令した。
「男奴隷、顔を上に向けて、口をお開け。」
敏雄が言われた通りにすると、久美子は彼の口にかーっ、ぺっと痰を吐いた。とろりとした気持ち悪い感触を口中に感じたが、鞭を恐れた彼は、嘔吐感をこらえて飲み込むしかなかった。
「私も恵んで上げるわ。口を開けて、男奴隷。」
一緒にいた梨恵も同じ様に、敏雄の口に痰を吐いた。喉を通るぬるりとした感触が、敏雄の惨めさを倍増させた。しかし彼女達は、敏雄に水を与えようとしなかった。
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女上司と犬社員
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