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◆SPIT MEさんからのご投稿
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                              遊戯の終り PART3
教壇まで追い詰められ、唾塗れの顔で震えながら、卑屈な目で自分を盗み見ている勝弘を一瞥した真希は、教室の真ん中にスペースを作り仁王立ちになる。「勝弘、こっちに来なさい。そう、そこで土下座しなさい。ウフフフフ、私に向かって土下座よ。勝弘にたっぷりと唾を吐き掛けた、この私に向かって土下座しなさいよ。」
ううう、そんな・・・自分を手ひどく苛めた真希に土下座させられる。クラスメートの見ている前で、女の子に土下座させられる。非現実的な程の屈辱に身を焦がしながらも真希の命令には逆らえず、勝弘は真希の足元に土下座した。
満座の中で女の子に土下座させられている、気が狂いそうな位の屈辱だ。こうやって土下座しているぼ、ぼくを見下ろして・・・真希は嘲笑っているに違いない・・・ち、くしょう・・・屈辱と矢理偽のない怒りに肩を震わせる勝弘を冷笑しながら、真希はゆっくりと一呼吸置いた。
「さあ勝弘、ゆっくりと味わいなさい。屈辱の一時を。私の足元で土下座する一時を。さぞ屈辱でしょうね。私、他人の足元に土下座するなんて一生絶対あり得ないから、どんな気分か分からないけど、さぞ屈辱でしょうね。一生忘れられない屈辱よね。ウフフフフ、でも勝弘、土下座だけじゃ済ませないわよ。」

スッと右足を半歩踏み出し、腰に両手を当てて胸を反らした。床に顔をつける勝弘の目の前に、真希の足が突き付けられる。伝統校の聖仙だけあり、上履きは今では珍しい前ゴムシューズ、白いビニールレザーの靴だ。その爪先を顔の下に滑り込ませ、勝弘の顔をこじ上げる。ち、畜生・・・ひ、他人の顔を靴でこじ上げるなんて!目も眩むほどの屈辱に、必死で抗議しようと顔を上げた。
真希が遥か天空から冷笑を浮かべ、傲然と見下ろしている。唾を吐き掛けられ涙を流しながら土下座したまま見上げる自分と、悠然と腰に手を当て美貌を輝かせながら見下ろす真希。余りの格差に抗議の言葉すら発せられない。
真希の美貌が妖しく微笑む。
「酷い、やめろ、て私に文句をつけたい?そうよね。靴で顎を小突き上げられるなんて、有り得ない屈辱よね。だけど勝弘は、私にこうされるのが相応しいよね。」
無力な勝弘を嘲笑いながら、真希は当然のように命じた。
「ほら、私の靴を舐めてご覧。ウフフフフ、クラス中みんなが見ている目の前で、私の靴を舐めてご覧。」「そ…んな・・・靴を・・・舐めろ、だなんて・・・」消え入りそうな声を上げる。抗議なのか慈悲を乞うているのかすら分からない、消え入りそうな泣き言を、真希の凛とした声が掻き消す。

「聞こえなかったの!さっさと私の靴を、舐めなさい!」
鞭のように厳しい真希の声に弾かれたように、ビクッと震え舌を突き出した。土下座し這いつくばったまま、真希の白い上履きへと舌を伸ばす。1センチまた1センチ、白い上履きが近づいてくる。あああああ・・・ぼ、僕は・・・何を、しているの・・・女の子の・・・く、靴を・・・舐めようと・・・してる・・・だ、れか・・・助けて・・・やめさせて・・・救いなど来ない。来る訳ない。優しい優等生は残酷な拷問官と化し、美しい足を突き付けるだけだ。あと5ミリ、3ミリ、1ミリあああ・・・ピトッと舌先が、真希の上履きの甲に触れた。味・・・殆ど何も味などしない、微かな埃っぽさを感じるだけだ。最初に感じたのは熱気、白い上履きのビニールレザー越しに伝わる、真希の足の熱気だった。
ウックウウウッッッ、真希の足の熱気が、他人の足を舐めさせられている嫌悪感を呼び起こす。吐き気を催しそうなのを必死で堪えながら、真希を仰ぎ見た。な、舐めた、舌はつけたんだから・・・もう赦してよ・・・だが真希は冷然と見下ろしながら、ゆっくりと靴を踏み鳴らした。
ヒイッ、も、もっとなの・・・命じられていることは、一つしかなかった。必死で舌に力を込める。汚辱に向かって、真希の靴に向かって、自分を責め苛む残酷なクラス委員の口に向かって、もう一度舌を伸ばす。
真希の上履きの爪先に触れる。ピチャッ、だが何の反応もない。もっと・・・なの・・・もっと舐めろっていうの・・・グッと息を飲み、舌を前後左右に動かす
。真希の靴を・・・舐め清める。上履き越しに、真希の整った足の指が並んでいるのを感じる。か、固い・・・しなやかな白いビニールレザー越しに、真希の足の指が勝弘の舌を誇らしげに押し返す。靴を、足を舐めさせられているのだという現実を、言い逃れのしようもなく突き付ける。自分の体には触れさせもしない。
汚れた靴越しにしか、触れることなど許さない真希の冷たい拒絶と、それでもなお、這いつくばって靴を舐めている自分の惨めさが、舌から精神へと直結で焼き付けられる。
く、靴の味・・・真希の、足の舌触り・・・こ、こんなもの・・・分かりたくない・・・知りたく、なかったよ、ううううう・・・だが逃げ場などどこにもない。勝弘に許された居場所は真希の足元だけ。できることは一つ、たった一つ。真希の靴を舐めることだけ。


うああああ・・・何て・・・卑しいんだ・・・最低の身分に突き落とされた屈辱、人間としての尊厳全てを剥奪された絶望に、叫び狂いたくなる。ひ、ひどいよ真希・・・こ、こんなことさせるなんて・・・靴を舐めさせて・・・晒し者にするなんて・・・く、悔しい・・・どす黒い怒りが勝弘の全身に充満する。だがその怒りを発散することなどできない。
立ち上がり真希に掴みかかる、そんなことができる勝弘でない。ぢぢぢ・・・ぢぐじょおおお・・・呪いの言葉を声にも出せずに心の中で呟きながら、真希の靴を舐め清めることしかできない。
どす黒い悔しさの炎、やり場のない怒りは勝弘自身を焼き焦がし、屈辱をより一層募られるだけだ。ピチャ・・・ペチャ・・・真希の上履きの甲を爪先を、勝弘は舐め清めて行く。
ピチャペチャ・・・教室に汚辱の音が響く。失笑が聞こえる。うわ、真希の靴、舐めてるよ。みんな見てる前で、よく堂々と靴なんか舐められるね。変態じゃん、ああ気色悪い。
嘲りの声に耳まで真っ赤に染めながら、勝弘は必死で真希の靴を舐め続ける。
何の味もしない真希の上履き、だがそこから伝わる熱気が、今、自分の舌が真希の体に触れていることを焼き付ける。
どこに?足に。土下座して足を舐めさせられている。それも生身の足ではない、靴を、毎日履いている靴を舐めさせられている。勝弘を責め苛む真希の白い上履き、呪わしい忌わしい、真希の残酷さを象徴する白い上履き。だが勝弘は必死で、床に土下座し真希の上履きを舐め続ける。それがあたかも唯一の心の支えであるかのように。兎に角真希の靴を舐める。
命じられたとおり必死で舐める。他のことなど一切考えたくない。他のものなど一切見たくない。考えたら・・・見たら・・・僕、壊れちゃう・・・機械だ石だ・・・植物だ・・・ぼ、ぼ・く・は・な・に・も・か・ん・じ・な・い・・・必死で呪文を唱える。
だがそんな逃げ場を許すほど甘い真希ではない。
「何よ勝弘、私の靴、そんな一生懸命チュパチュパ舐めちゃってさ。そうすれば私が赦すとでも思っているの?違うよね、勝弘ったら今、頭凍らせてるでしょう?私の靴を舐める以外、何も考えないで現実逃避したいんでしょう?ダメよ!そんなこと赦さない。現実を思い知らせてやるわよ。自分がどんな惨めなことしているか、思い知らせてあげる!」
「ウフフフフ、どう?私の靴を舐めされられる気分は?惨めよね、だけどね、こんなもんじゃ、終わらせてあげないよ。」
スッと足を引いた真希は、自慢の美脚を上げ、何の躊躇もなく目の前に土下座している勝弘の後頭部を踏みつけた。
「グッブギュウウッ!」
真希の靴で、全体重を掛けた踏み付けで床にキスさせられ、苦しげに呻く。
「アハハハハ!いい声じゃん、無様だよその声、勝弘らしくていいじゃん。もっとその声、聞かせてよ!」
真希は全体重を掛けながら足を左右に動かし、勝弘の後頭部を踏み躙る。無慈悲に踏み躙る。ジョリジョリッ、後頭部の髪が擦れる音がする。後頭部を踏みしだく真希の足が激しく左右に回転するのを、床に顔を埋め泣き咽びながら、勝弘は必死で受け止めていた。
あああ、あ、頭を、顔を・・・踏まれている・・・く、くくく、靴で、靴で・・・踏み躙られている・・・!!!
踏み躙られる後頭部が、床にめり込む額が、踏みしだかれる頭全体が痛い。だが何より・・・悪夢のような恥辱に責め苛まれる精神が痛い。
教室のど真ん中で土下座させられ、みんなの見ている前で女の子に頭を踏み躙られている。
穴があったら入りたい、などでは済まない。悪夢だったら・・・お願い、今すぐ覚めて・・・ううん、夢じゃない、現実・・・ううう・・・し、死んで・・・しまいたい・・・だが死ねる訳などない。頭を踏み躙られ気が狂う程の恥辱を与えられても、死ぬことなどできない。
余りの辱めに、歯を食いしばりながら必死で真下を向く。頭の上の真希の靴がおぞましい、ひたすらおぞましい。だが振り払い抵抗することすらできない。唯一できることは必死で真下を、床を向き、何も見ないようにすることだけだ。だがそんなせめてもの、涙ぐましくいじましい試みを、真希はあっさりと踏み躙った。
「ウフフフフ分かる?勝弘は今、私に頭を踏み躙られているんだよ。靴を履いたままの私の足でね、頭を踏み躙られているんだよ。でも勝弘みたいなおバカじゃ、これがどれ位屈辱か分からないかもしれないよね。だからもっと分かり易く踏み躙ってあげるよ。ほら上を向いてごらん!」
右肩の下に爪先をこじ入れ、斜め上に蹴り上げ真希はいともた易く勝弘をひっくり返すと、胸に足を乗せて抑え込んだ。
「アグッ、エッ・・・」
苦しげに喘ぐ勝弘を見下ろす、真希の美貌に凄絶な冷笑が浮かぶ。
「何よこんな位で苦しそうなフリして。本当に情けないわね。ペッ!ペッベッペッ!」
二度三度と唾を吐き掛ける。距離がある分、分散した唾が顔一面に驟雨のように降り注ぎ新たな唾溜りを顔のあちこちに作る。自分が吐き捨てた唾で勝弘の顔中が十分に濡れたのを確かめてから、真希はゆっくりと勝弘の胸から足を上げた。
「何されるか分かるよね?ウフフフフそうよ、勝弘は今から私に、顔を踏まれるの。唾を吐き掛け土下座させた私に、顔を踏み躙られるの。それも靴を履いたままで、土足で踏み躙られるのよ。ウフフフフどう?く・つ・じょ・く・て・き、でしょう?たっぷりと踏み躙ってあげる。いいわね、絶対に目を閉じちゃダメよ。自分が女の子に、土足で顔を踏み躙られるところを、よおーく、見ているのよ。」
無慈悲に言い放ちながら、真希はわざとゆっくり足を下ろしていく。足の下に、自分の白い上履きの下に、他人の顔、勝弘の唾塗れの顔がある。私いま、他人の顔を足で、靴で踏み躙ろうとしている・・・今朝起きた時、自分がこんなことをするなど、想像もできなかった。幾ら気が強いと言ったって、他人の顔を踏み躙るなど、考えたことすらなかった。
それを今、やろうとしている。みんなの、クラスメート全員が見ている中で。戸惑いながらも、微かな快感も感じている。他人の顔を踏み躙るなんて、もう一生経験できないよね。だったら・・・いいよね、こんなクズなら・・・こんなクズの顔なら、人生丸ごと、踏み躙ってやったっていいよね・・・

一瞬止まった真希の足がゆっくりと降りてくるのを、天空の彼方から見下ろす真希の美貌が妖しく微笑んでいるのを、勝弘は声も出ない程の絶望に晒されながら見上げていた。
ア、アアア、アウウウウ・・・真希の上履きの底が迫ってくる。
視界全てを真希の上履きが塗り潰す。靴底に波打つ溝がくっきり見える。白い上履きとはいえ、毎日歩きまわっている靴底は灰色に汚れている。つい先ほど舐めさせられた甲の部分が白かったのとは全く違う色だ。
く、靴底、靴底で踏まれる・・・どこを歩いたかも分からない靴底で!これ見よがしに、真希は勝弘の目の真上へとゆっくりと足を下ろしていく。ピトッ、ついに靴底が目の真上に下ろされた。
「ウギイイイッッッ」ゴム底の固い感触に思わず呻く。
「どう?顔を踏まれる感想は?
両目の真上に下ろした右足を、真希は90度回転させ、少し下へとずらした。
「どう?女の子の靴で、私の靴で、顔を踏み躙られる感想は?」
爪先が眉間のあたり、そして鼻に土ふまず、口に踵が当たる。「私はね」グウッと体重をかける。
「結構気持ちいいよ。いい気分。勝弘みたいなクズの顔を踏み躙ってやるのはさ、いい気持ちよ。どうしようもないクズにさ、思い知らせてやってる、て感じ。クズ男を相応しい目にあわせてやってる、ていうのはね、すっごくいい気分よ。ウフフフフ、ところでさ、勝弘はどう?惨めよね、自分に唾を吐き掛けた女の子に、土足で、みんなの見ている目の前で、顔を踏み躙られているんだものね。でもどうにもできないんだよね、泣きながら顔を踏み躙られるしかないんだよね。いい気味!アハハ、アハハハハ!」

高らかに笑いながら、真希は全体重を右足に掛けながら思う存分、ゆっくりじっくりたっぷりと勝弘の顔を踏み躙ってやった。
「アハッアハハッアハハハハハッ!」
額を眉間を目を鼻を口を、思う存分踏み躙る。
「ヒッヒイッヒギイイイイイッ!イ、イヤイヤイヤアアアアアッッッ!!!ヤ、ベデエエエエエッ!オネガイ、ユルジデエエエエエッッッ!」
余りの仕打ちに、勝弘の悲鳴が響いた。

痛い?確かに痛い。顔に全体重を掛けられ踏み躙られているのだ。だがそれより何より、真希の言う通り、女の子に顔を踏み躙られている、みんなの目の前で踏み躙られている。
その惨めさの方が何百倍も辛かった。手で払う勇気など、とうの昔に打ち砕かれている。余りの屈辱に対する唯一の抵抗は、顔を背け横を向いてしまうことだけだった。頬を踏み躙られながら、悔し涙が溢れ出る。
だが悠長に泣いていられるのは、ほんの一瞬だった。
「何横向いてるのよ、ちゃんと上、向きなさいよ!」
鞭のように厳しい声と同時に、真希は踏みしめた頬を引き摺るようにして勝弘の顔を転がし、無理やり上を向かせた
。ひ、ひどい!く、靴底で、か、顔を転がすなんて!単に踏まれるよりも遥かに酷い屈辱だった。
言葉で顔を戻せと命じることもなく、ましてや屈んで手で戻すわけでもない。腰に手を当て頬を踏み躙りながら、高飛車に顔を踏み転がし戻すだけ。それは人間の尊厳全てを無視した、まさしく靴底で全てを蹂躙する振舞いだった
。だが鼻も口も踏み潰された勝弘は、抗議の声を上げることすらできない。豚の様な嗚咽を漏らすことしかできない。
「ウウ、アウウウ、ウブウウウウウッッッ」「アハハ、アハハハハ、アハハハハハハハッ!」
この上ない惨めな嗚咽を掻き消すように、真希の高らかな笑い声が木霊した。
ゆっくりと時間を掛け真希はじっくりと勝弘の顔を、真正面から踏み躙ってやった。
鼻骨のコリコリとする感触、歯の固さが靴底越しに伝わり心地良い。頬骨を転がす感触もなかなかのものだ。他人の顔を踏み躙る感触、靴で顔を踏み躙る快感、一生一度しか味わえないであろう快感をゆっくりと楽しんでいた。
快・・・感!足元を見下ろしている。自分の足、白い上履きを履いた足の下に、勝弘の顔がある。自分の靴がその顔を思うが儘に蹂躙している。他人の顔を踏み躙っている。靴の下で勝弘が唾まみれの顔に涙を咥え泣き咽び、必死で赦しを乞うている。靴で他人の顔を踏み躙るのって、こんなに楽しいんだ。他人の思いを踏み躙る、てよく言ったものね。こんなに楽しいんだなんて・・・他人の顔を踏み付けられるシチュエーションになったら、そりゃやっちゃうよね。だってこんなに楽しいんだもん
。ああ楽しい、いい気味!一生忘れられない心の傷よね。こうやって私に顔を踏み躙られているなんてさ。最高!こうやって顔を踏み躙っているとさ、自分が凄く偉くなった気分よ。勝弘のことなんか、もう単なる虫けらよ!
真希はゆっくりと顔を踏み躙る楽しみを満喫する。私いま、すっごい酷い苛めをしているんだ・・・こうやって延々と顔を踏み躙られるだなんて、気が狂うほど屈辱よね。こうやって晒し者にされて、死にたいよね。だけど勝弘、苛めている私は・・・全然平気、痛くも痒くも何ともないよ。こうやって晒し者にしてやるのって、すっごく気持ちいい、愉しい。すっごく自分が強くなった気がするよ。だから絶対やめてやらない。
勝弘に生き地獄を味合わせながら、真希は冷静に次の責めを考えていた。まだまだ苛めたりない。もっともっと懲らしめてやらなくちゃ。次はどうやって辱めてやろうかしら・・・そうね、私の靴を舐めているところ、みんなに見られていないなんて生温いわよね!
勝弘の顔から足を下ろし、真希はすぐ横の空いていた椅子に腰を下ろし、美脚を組んだ。
「ア、アアウウウ・・・」
漸く靴底から解放された勝弘が、のろのろと起き上がるのを待ってやる。よろめきながら四つん這いになった勝弘に、凛とした真希の命令が降り注ぐ。
「勝弘、そこに正座!」
かか、かつなり・・・正座・・・畜生、何様のつもりだ・・・呪いながらも勝弘はその場で正座し項垂れ、真希の命を待つ。
断罪し裁きを下す真希と残酷な刑罰の宣告を甘んじて待ち受ける自分。惨めさがひとしおにつのる。その恥辱に頷きながら、真希は傲然と宣告する。
「顔を上げなさいよ・・・そう。ねえ勝弘、勝弘の穢い顔を踏んじゃったからさ、私の靴が汚れちゃったじゃない。どうしてくれるの?」
言葉を切って、真希は焦らす。
どどど、どうしろって・・・
「きれいに舐めてよ、私の上履き。勝弘の顔を踏んで汚れた私の靴の底を、心を込めて、きれいに舐め清めてよ。」
な、舐めろって・・・そんな、酷い・・・さあどうするかしら。私の靴を舐めろだなんて命令されて、勝弘どうするかしら。真希は勝弘の反応を楽しむ。ふざけるな、て逆ギレするならまあ男の子だけれど、勝弘がそんなこと、できるわけないよね。
畜生畜生、て呻きながら私の靴を舐めるのが関の山よね。
果たして勝弘は、真希の読み通りに、余りに簡単に読み通りに動いた。呆然としながら、ほんの数秒凍りついただけで、勝弘は真希の靴に顔を近づけた。
ちょっと待ってよ勝弘ったら!そんな簡単に服従されたんじゃ、面白くないじゃない!
ガッ!まずは邪険に無様な顔を足蹴にしてやった。
ふうっ、クズ君にはもっと分かりやすい辱めが必要なのね。
「ちょっと、何するのよ!勝手に私の足、舐めようとしないでよ、この変態!ペッ!」
思いっ切り唾を吐き掛け、傲然と命じた。
「ちゃんと、両手で押し戴いてから舐めなさいよ!」
りょ、両手で押し戴けだ!?!?ぢぢぢ、ぢぐじょおおお・・・
悔しさの余り、震える両手で真希の靴を押し戴く。気が狂いそうな位の口惜しさを堪えながら舌を突き出すのを、真希は腕を組み、悠然と見下ろしていた。無様ね、いい気味。でもね、未だ未だ足りないわよ。ゆっくりと口を開いた。
「ねえ勝弘、そのまま視線、上げてご覧よ。私の靴越しに、何が見える?」
な、何が見える、て・・・余りの恥辱に、真希の靴底だけを見ていた勝弘は、ふと我に返った。真希の靴底越しに、自分を見下ろし冷笑する、真希の冷たい美貌が見える。そしてその延長線上には・・・呆れ果て、指差し失笑しながら嘲笑しているクラスメートの姿があった。
あ、あああ、ううううう・・・み、みんな・・・み、ないでえええ・・・勝弘の顔が屈辱に歪むのを見下ろす真希は、背筋がゾクゾクするほどの興奮を感じた。いいわよその顔、屈辱でしょう?私の靴越しに見るみんなの顔は。
逃げ出したいよね、全部投げ捨てて、ここから飛び出したいよね。出来るものならやってごらんよ、それが普通の人間の反応よ。だけどウフフフフ、駄目ね。そうやって無様に泣いているだけの勝弘は、ここで私にもっともっと辱められるの。
さあ、勝弘の恥ずかしい姿を、皆様に見て頂きなさい!
ピシャピシャ、足首を優雅に動かし、勝弘の鼻面を黒ずんだ靴底で軽く叩く。
「さあ勝弘、いいわよ舐めて。絶対に目を閉じちゃ駄目よ。ちゃんとみんなの呆れた顔を、しっかりと見ながら舐めなさい。アハハハハハッ!私の靴底をね。分かる?私ね、学校でずっとこの上履き、履いているんだよ。ていうことは、アハハハハハッ!この上履き履いて、トイレにも行っているんだよ。どう?お、トイレを、歩いた靴底を、舐め清める気分は?く・つ・じょ・く・て・き・で・す・か?いい気味!アハハッ!アハハハハハッ!」
ペチペチペチッ、顔を嬲りながら哄笑する真希、余りの屈辱に、そして余りの口惜しさに、ギリギリと音が出そうなほど歯ぎしりしながら、勝弘は思わず俯いてしまった。
だが、そんな事を許す真希ではない。顔の下に爪先を差し込み、クンッと無造作に跳ね上げる。
悔し涙に濡れる勝弘を嘲りながら、真希は無慈悲に言い放った。
「口惜しいの、勝弘?変態の分際で、唯花のマウスピースを舐め回した変態の分際で。口惜しいなんて生意気じゃない。ほら、さっさと舐めなさいよ、私の靴底をね!」
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ザ・くつ下
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