7月の眩しい午後の日差しの中、テラスに立てた日除けパラソルの陰で雅史と奈緒子はチェアに腰掛けて、楽しそうに談笑していた。鮮やかな緑に囲まれ、テラスの下から聞こえる清流のせせらぎがゆったりと流れる時間を表現しているようだった。 「ここには自然以外は何も無いから、奈緒子さんには退屈だろうね」 雅史の問いかけに、奈緒子は微笑んで答えた。 「何も無いのが良いのよ。都会の喧噪から離れられて、本当にリラックス出来るわ」 二人がいるのは、ふもとから車で30分以上掛かる山の中腹を切り開いて一軒だけ建てられた別荘で、外界から完全に隔離された空間を作っていた。雅史の実家は大きなグループ企業を経営しており、この別荘は彼の父親がゆっくり休むために建てたもので、山奥の隠れ家となっていた。雅史は3人兄弟の末っ子で、グループ企業の運営は会長である父親が仕切り、長男と次男が役員として辣腕を振るっていた。大人しい29歳の雅史は事業に向いておらず、好きな外国文学の勉強に熱中した結果、都内の大学の講師を務めている気楽な立場だった。26歳の奈緒子は普通のOLだが、学生時代はミスキャンパスにも選ばれたグラマー美人で、男からの誘いが途切れた事は無かった。経済力・体力に恵まれた 自信満々の男達が奈緒子に交際を申し込んだが、彼女は全て適当にあしらっていた。奈緒子の好みは線の細い知性的な文学青年だったのだ。同僚から人数合わせで無理に誘われた合コンに渋々参加した奈緒子は雅史に出会って一目惚れし、彼女の方から積極的にアプローチして付き合う事になった。普通の男は奈緒子をすぐホテルに誘いたがるのに、雅史はいわゆる草食系なのか、奈緒子に対して性的な欲望を露わにした事はなく、常に紳士的に接していた。そこが奈緒子を更に夢中にさせた理由で、彼女は雅史を積極的に誘ってデートを何回か繰り返した。そして、意外にも大人しい雅史から週末を別荘で過ごそうと誘われ、大喜びで付いてきたのだった。 「こんな静かな場所で雅史さんと二人きりで過ごせるなんて、夢みたいだわ」 奈緒子は妖艶に微笑んで雅史に腕を絡め、豊満な胸を彼の腕に押し付けた。彼女は今日こそ雅史と深い仲になろうと、肉食系女子特有の積極さで迫った。雅史は顔を真っ赤にし、 「ぼ、僕も夢みたいだよ…」 と、どぎまぎして答えた。そんな雅史を奈緒子は愛おしく感じて、更に体を密着しようとした時、チャイムの音が響いた。 「…こんな山奥に来客とは珍しいな」 雅史は奈緒子が絡めた腕から離れて玄関に向かい、ムードを壊された奈緒子は頬を膨らませた。雅史が別荘のドアを開けた瞬間、3人の女達がなだれ込んで来た。 「な、何だ、君達は!?」 女性達は雅史の声を無視して、2人の大柄な女性が一気に雅史を取り押さえ、もう1人のスレンダーな女性が玄関にスポーツバッグを置き、光るナイフを手にして奈緒子に近づいた。 「何よ、あなた達は!何するのよ!」 スレンダーで険のある顔の女性が、大声を上げた奈緒子の顔に大型のナイフを突きつけ、低い声で脅した。 「静かにしないと、きれいな顔がズタズタになるよ!」 「ひぃっ、や、止めて…」 独特のオーラをまとった女性にナイフを突きつけられた奈緒子は震え声を出し、身がすくんで動けなくなった。骨太で体格の良い2人の女性が雅史の両腕を抱えて引き上げ立たせると、スレンダーな女性が雅史に近づいて見事なナイフ捌きで彼の服を切り裂き、あっという間に全裸にした。その女性は奈緒子のところに戻り、再度ナイフを突きつけて命令した。 「あんたも服を脱いで、パンツだけになりな。ブラジャーも取るんだよ!」 女性のナイフ捌きに脅えた奈緒子は抗議も抵抗も出来ず、震えながら言われたとおりに服を脱ぎ、ブラジャーも取ってパンティ1枚だけの裸となった。雅史が悲痛な叫び声を上げた。 「止めてくれ!奈緒子さんを傷つけないでくれ!」 「逃げ出せないように裸になってもらっただけさ。この女を傷つけるつもりは無いよ」 ナイフを持ったスレンダーな女性はニヤリと邪悪に笑って、雅史に説明した。 「玲奈さん、どういうつもりなんだ?なぜ、こんな事を…」 雅史がナイフの女性に問いかけ、奈緒子は雅史と彼女が顔見知りなのが分かった。玲奈と呼ばれた女性は雅史に向き合うと、激しい往復ビンタを喰らわせた。 「ひいっ、な、何を…?」 泣きそうな顔の雅史に、玲奈は怒鳴りつけた。 「まだ分からないのかい、私を振っただろう!青びょうたんのくせに、この私を振るなんて許せないわ!」 「振っただなんて、大体僕と君は付き合ってもいないだろう…君が無理に誘うから、1回食事に付き合っただけじゃないか…」 玲奈は再度強烈な平手打ちを雅史に喰らわせ、彼に情けない悲鳴を出させた。 「ひいっ、や、止めてくれ…」 「ふざけるんじゃないわよ!私が心を許して風俗で働いていると打ち明けたら、急によそよそしくなったじゃないの。風俗の女は汚れていると、軽蔑しているんでしょう。女を侮辱して、ただで済むと思っていたのかい!」 「そ、そんな、理不尽な…」 奈緒子は二人の会話を聞き、玲奈が大人しい雅史を誘って袖にされた事が理解出来た。雅史の体を支えていた2人の女性が不意に彼を突き飛ばし、全裸の雅史はたまらず床にうつ伏せに倒れた。玲奈が雅史にからかうような声で告げた。 「雅史、お前に最後のチャンスを上げるわ。今から京子と明美の2人を相手に、素手で勝負しなさい。勝ったらお前とその女を自由にして上げる。でも、負けたら私達の奴隷にしてやるからね。気合い入れて戦いなさい!」 全裸の雅史は顔を赤くして両手で股間を隠しながら、立ち上がった。京子に明美と呼ばれた体格の良い2人の女性はにやつきながら服を脱ぎ、ブラジャーとパンティだけの下着姿になった。 「準備はいいわね。それじゃ、ファイト!」 玲奈の声が掛かり、最初に京子が向かい合った。 「うわぁーっ!」 細い雅史が大声を上げて大柄な京子につかみかかると、彼女は余裕で体を捌き、雅史の腕を掴んで彼を床に思い切り投げ飛ばした。 「ぐわっ」 背中から床に叩き付けられた雅史は、悲鳴を上げてのたうち回った。衝撃で呼吸が出来なくなり苦しそうであった。ようやく、よろめきながら立ち上がった雅史の前に、明美が立ちはだかった。 「青びょうたんのくせに、よく立てたわね。褒めてあげるわ」 明美はからかうような声を掛け、雅史のボディに強烈なフックを叩き込んだ。 「ぐえっ」 呻き声を上げて体を曲げた雅史の首筋に明美の肘打ちが入り、再度床に崩れ落ちた。明美はうつ伏せに倒れた雅史の背に跨り、逆えび固めを掛けた。 「うわあぁっ」 背骨が折れそうな激痛に、雅史は悲鳴を上げた。傍で玲奈が楽しそうに笑って、彼に声を掛けた。 「男のくせに、恋人の前で女に負けて恥ずかしくないの?もっとも、京子は元柔道選手で明美は元女子プロレスラーだったから、お前みたいなもやし男が勝てる訳ないけどね」 「お願い、もう止めて!」 奈緒子の哀願に、玲奈は冷笑して答えた。 「それは、この男次第よ…雅史、お前に選ばせてあげる。明美に背骨をへし折られて一生車椅子の生活を送るか、私達の奴隷になるか、好きな方を選びなさい!」 雅史に選択肢は無く、絞り出すような声で答えた。 「…ど、奴隷になります」 「お前に男の誇りは無いんだね…いいわ、明美、放しておやり。それと京子はバッグを取って来て」 玲奈に言われた明美は、立ち上がって雅史から離れた。雅史はうつ伏せになったまま、すすり泣いた。京子は玄関に置いていたスポーツバッグを取って来て、中から色々な責め道具を取り出す。その中から、玲奈は黒光りのする一本鞭を手にした。玲奈は一本鞭を手にすると、雅史の傍の床を叩いた。 「ひいっ」 鞭音に脅えた雅史は、悲鳴を上げて体を起こした。 「いつまでも寝ころんでいるんじゃないよ!さっさと正座おし!」 玲奈に叱りつけられた雅史は、慌てて正座した。玲奈は雅史を嘲笑った。 「男のくせに、愛しい恋人の前で女に負けた気分はどう?情けない?口惜しい?」 雅史は体を震わせ、顔を真っ赤にしてうなだれた。確かに、あっという間に女に負けて屈服した雅史は男として情けないと、奈緒子も少し感じていた。玲奈は首輪を手にして、奈緒子に差し出した。 「この男は女の奴隷になるんだってさ…あんたの手で、奴隷の証である首輪を嵌めておやりよ」 女達の凶暴さを目の当たりにした奈緒子は逆らえず、首輪を受け取るとうなだれて正座している雅史に近づいた。玲奈は楽しそうに、明美に声を掛けた。 「明美、恋人の手で首輪を嵌められて、奴隷にされる哀れな男の姿をビデオで撮ってやって」 「はーい、了解」 明美は面白そうに小型のハンディビデオを手にして、撮影を始めた。 「雅史さん、ごめんなさいね…」 奈緒子は詫びながら、革製の黒い首輪を身震いしている雅史の首に嵌めた。首輪を嵌められた雅史は、ただの全裸より更に惨めに見えた。奈緒子は、一瞬自分の手で雅史を飼い犬に貶めたような気分になった。明美がビデオ撮影を中断すると、玲奈は奈緒子を押しのけて雅史の前で仁王立ちになり、一本鞭を振り上げた。 「奴隷の躾は最初が肝心だからね。それと、女の恨みを思い知ってもらうわ!」 玲奈は一本鞭を思い切り雅史の背中に振り下ろした。 「ぎゃあーっ」 雅史の絶叫が響いたかと思うと、彼の背中に赤い筋が浮かび上がった。雅史は床に横倒しになり、体を丸めて苦しんだ。 「ふふふ、この鞭は皮が分厚い牛ですら泣き声を上げる程の、もの凄い痛みを与えるのさ」 玲奈は笑って再び鞭を振り上げたが、不意にその手を止めた。 「私が鞭打つのも芸が無いわね…あんたが打ちなさい」 玲奈は奈緒子に近づき、鞭を差し出した。奈緒子は驚いて首を横に振った。 「そ、そんな事、出来る訳ないでしょう!」 「それなら、あんたを鞭打つわよ」 玲奈は奈緒子の傍の床を鞭打って派手な音を立て、奈緒子に悲鳴を上げさせた。 「きゃあっ!」 「止めてくれ!奈緒子さんだけは傷付けないでくれ!」 雅史の必死の哀願に、玲奈は冷笑を浮かべた。 「それなら、お前からこの女に頼みなさいよ。どうか、自分を鞭打って下さいってね。この女が断ったら、女の肌がズタズタになるまで鞭で打って、嫁に行けない体にしてやるからね!」 雅史は、鞭打たれて引きつった体をよじらせて正座した。彼は屈辱のためか、うなだれて震え声で奈緒子にお願いした。 「…奈緒子さん、僕を鞭で打って下さい…お願いします。奈緒子さんを傷付けたくないんです」 「そんな、雅史さん…」 ためらう奈緒子に玲奈が追い打ちの言葉を掛けた。 「どうするの?どちらにしても雅史は鞭打たれるのよ、私かあんたの手でね…私の手で鞭打たれるより、愛しいあんたの手で打たれた方が、雅史も諦めがつくんじゃないの?」 奈緒子は震えながら玲奈が差し出した鞭を手にした。一本鞭を手渡した玲奈は、明美に声を掛けた。 「明美、恋人に鞭打たれる惨めな男の姿を、しっかり撮影して上げて」 「分かっているわよ」 明美は、ビデオカメラを奈緒子と雅史の2人に向けた。鞭を手にした奈緒子は、パンティ1枚の姿でおろおろしている。 「早く鞭打ちなさいよ!」 玲奈に催促され、奈緒子は慌てて一本鞭を振り上げた。
「ちょっと、あんた、もういいわよ」 玲奈に声を掛けられた奈緒子は、はっとして手を止めた。明美と呼ばれた女も、一旦ビデオ撮影を止めた。気が付くと、自分の足元には全身に赤い条痕を刻み込まれた雅史が息も絶え絶えに横たわっていた。 「ああっ、ごめんなさい…許して、お願い、許して、雅史さん!」 一本鞭を放り出した奈緒子は、横たわっている雅史に抱きついて謝った。玲奈は呆れた様に声を掛けた。 「あれだけ興奮して鞭打っておいて、よく言うわね…まあ、いいわ。私達が痛い目に遭わせるより、愛しい恋人に虐められた方が面白いわ」 玲奈に言われて、奈緒子は恥ずかしさで顔から火が噴き出る思いだった。玲奈はスポーツバッグから乗馬鞭と、手綱とハミの付いた革製品を取り出した。 「自分は奴隷に成り下がって、もう人間じゃないと雅史に思い知らせないといけないからね。今から雅史を…いえ、奴隷になった男を雅史と名前で呼ぶのも不自然ね…今から、この男奴隷を家畜の馬にして、体に言い聞かせてやるわ。京子、その女をどけて」 体格の良い京子が、雅史に抱きついている奈緒子を力ずくで引き離した。玲奈は乗馬鞭で床を叩き、雅史に命令した。 「男奴隷、四つん這いにおなり!」 雅史は反抗する気力も無く、鞭打たれて引きつった体を無理に動かし、ぎくしゃくと四つん這いになった。玲奈は雅史の口をこじ開けさせてハミを押し込み、テキパキと手綱付きの革製品を彼の顔に装着して、彼の背に跨った。 「ぼやぼやしてないで、とっとと這い進むのよ、男奴隷!恋人の前で、馬にされた姿を見せておやり!」 雅史に跨った玲奈は手綱を握り、彼の尻に乗馬鞭の一撃を与えて、厳しい声で命じた。ハミをくわえさせられている雅史はくぐもった呻き声を漏らして、よたよたと這い始めた。線の細い雅史が玲奈を背にして何とか室内を1周すると、玲奈は不意に雅史の背から降りた。 「私が虐めるより、恋人に虐めさせた方が、この男奴隷に屈辱を与えてやれるわね…あんたが男奴隷に乗りなさい」 玲奈が残酷な命令をしたが、奈緒子は激しく首を横に振った。 「そ、そんな事出来ません。雅史さんを馬にするなんて…」 玲奈は乗馬鞭を空中で振って鋭い音を立て、奈緒子を叱りつけた。 「『雅史さん』だなんて、名前で呼ぶんじゃないよ!こいつはもう人間じゃなく、奴隷なんだよ!『男奴隷』とお呼び!」 「ひっ、そんな…でも、雅史さん…いえ、男奴隷に乗るなんて出来ません…」 乗馬鞭が風を切る音に脅えた奈緒子は、ためらいながらも必死に拒否した。しかし、玲奈は悪魔的な笑いを浮かべて、奈緒子を追いつめた。 「あんたが乗らないのなら、体重がある京子と雅美を2人一緒に乗らせるわよ。それで男奴隷が潰れたら、お仕置きで股間にぶら下げている醜いものをナイフで切り取って去勢してやるわ。どうするの!」 「そ、そんな、酷い…」 「でも、あんたが乗って男奴隷が潰れなかったら、許してあげる。男奴隷があんたを愛しているのなら、頑張れる筈だわ。試してみなさいよ」 玲奈の残酷な申し出に、奈緒子はやむなく雅史の背に跨り、手綱を握った。明美はニヤニヤ笑いながら、ビデオ撮影を再開した。玲奈は雅史の尻を乗馬鞭で打ち、命令を下した。 「さあ、男奴隷。愛しい人が背中に乗ってくれているんだから、気合い入れて走りなさい。それ、走れ!」 雅史はくぐもった声を漏らして、前に這い進み始めた。泣きそうな表情で雅史の背に跨っている奈緒子に、玲奈が細かい指示をした。 「あんた、足を床に着けて、男奴隷に楽をさせるんじゃないよ。足はちゃんと床から離して、男奴隷の胴体を挟んでおきなさい!」 「雅史さん、ごめんなさいね…」 玲奈の指示通りにして、奈緒子が雅史につぶやくと、雅史の尻に玲奈の鞭が横殴りに炸裂した。 「うぐぅっ」 「あんた、さっき注意したでしょう!名前じゃなくて、ちゃんと『男奴隷』とお呼び!あんたがこの男奴隷を名前で呼ぶ度に、鞭が飛ぶからね!それと、男奴隷、せっかく恋人が乗ってくれているんだから、もっと速くお走り!」 玲奈の酷い注意に、奈緒子は顔を泣きそうに歪めた。雅史はよたよたしながらも、懸命に手足を動かして、少しでも速く這い進もうとした。玲奈達3人は、嘲笑いながら蔑みの声を掛けた。 「ふふふ、いい格好ね。愛しい恋人の馬に使われて、幸せでしょう。股間のものを尻尾代わりに、もっと振って御覧よ」 「青びょうたんのもやし男のくせに玲奈さんを振るから、こんな目に遭うんだよ!少しは思い知ったかい!」 「股に下げているものをぶらぶらさせて這い回るなんて、本当に見苦しいわね。大学の講師だとインテリ振っているけど、女の馬になる方が似合ってるわよ」 雅史は屈辱のためか、顔を真っ赤にし、彼に跨っている奈緒子は耐えきれない思いだった。しかし、一方で奈緒子は不思議な感覚に捕らわれていた。手綱を握って雅史の背中に跨っている自分が、雅史を完全に支配して思い通りに操っているような錯覚を覚えた。パンティ1枚で跨っているので、雅史が這い回る際の振動が直接股間に響き、今まで味わった事のない快感を感じた。知らず知らずのうちに、パンティのクロッチ部分を濡らせていた。ふらつく雅史の背中でバランスを取るために腰を振るのだが、それが適度な摩擦を引き起こして、彼女に更なる快感を与えた。 (私は雅史さんを馬にして、感じているの!?そんな、そんな事、ありえない!) 奈緒子は頭の中で必死に否定したが、心の奥底では雅史を馬にして感じている自分を、十分過ぎる程に自覚していた。そして、本心では雅史をずっと馬にして虐めてやりたいと思っている事を、はっきりと認識した。 奈緒子が葛藤している間に、体力の劣っている雅史に限界が来た。部屋を何周かすると手足が痙攣し、不意に前のめりに潰れてしまった。 「きゃっ」 転倒しそうになった奈緒子は、何とかバランスを取って立ち上がった。ここで、明美はビデオを止めた。 「誰が休んでいいと言ったの!勝手に寝るんじゃないわよ!」 柳眉を逆立てた玲奈が、うつ伏せに倒れた雅史の尻に乗馬鞭を振り下ろした。 「むぐぅっ」 乗馬鞭の痛みに、ハミをかまされている雅史はくぐもった悲鳴を上げた。玲奈は奈緒子に乗馬鞭を握らせた。 「この男奴隷は、あんたを転げ落とそうとしたんだよ。あんたが罰してやりな」 「そ、そんな事、出来ません!」 乗馬鞭を手にした奈緒子が頭を振ると、奈緒子は一本鞭を手にして雅史の背に振り下ろした。 「ぐうむぅっ」 乗馬鞭とは比較にならない激しい痛みに、雅史は体をのけ反らせて苦しんだ。 「あんたが罰しないなら、私がこの一本鞭で男奴隷の体をズタズタにしてやるわ!一本鞭より、あんたの乗馬鞭の方がましだと思うけどね。それに、愛しいあんたに打たれた方が、男奴隷も諦めがつくんじゃない?」 「…分かりました。私が打ちます」 奈緒子は少しでも雅史のダメージを減らそうと、彼を乗馬鞭で打つ事に同意した。しかし、心の奥底では自分自身で雅史を鞭打ちたいという気持ちが生じている事を、否定しても否定しきれなかった。玲奈はしゃがんで雅史の顔から革製品を取り外し、奈緒子を促した。明美がビデオを構えた。 「あんたを転げ落とそうとした男奴隷に思い知らせておやり!」 奈緒子は引きつった顔でうつ伏した雅史を見下ろしていたが、思い切って乗馬鞭を振り上げた。 「まさ…いえ、男奴隷がいけないのよ、私を落とそうとしたから!」 奈緒子は自分に言い聞かせるように声を出して、雅史の体に乗馬鞭を振り下ろした。 「ひいいっ」 鞭打たれた雅史は頭を抱え体を丸めて、哀れな悲鳴を上げた。自分の鞭の一撃で生じた彼の哀れな悲鳴と惨めな姿が、奈緒子の最後に残っていた理性の細い糸を断ち切った。 「まだよ、まだよ、まだ許さないわ!」 奈緒子は心で叫んでいるのか、口に出して言っているのか、自分でも分からない程興奮し、髪を振り乱して乳房を揺らし、雨の様に乗馬鞭を雅史の体に振り下ろした。 「ちょっと、あんた、それぐらいにして!」 さすがに見かねた玲奈が奈緒子を制止し、正気に戻った彼女は自分のした事に唖然とした。自分の足元では体中に赤い鞭痕を刻み込まれた雅史が、息も絶え絶えに横たわっていた。 「なかなか迫力のある画が撮れたわ」 明美が満足そうにつぶやいて、ビデオを止めた。呆然と立っている奈緒子の手から乗馬鞭が落ちた。玲奈の視線が奈緒子の股間に向かい、からかうような声を掛けた。 「あんた、自分の恋人を鞭打って苦しめて、興奮したんじゃないの?パンティがぐっしょり濡れているわよ」 奈緒子ははっとして、両手で自分の股間を隠した。確かにパンティのクロッチ部分はぐっしょりと濡れていた。自分が雅史を虐めて興奮した事は、否定しようがなかった。 「そ、そんな事、ありません!」 顔を紅潮させて声を上げた奈緒子に、玲奈が更に言葉を掛けた。 「それじゃ、この男奴隷を馬にした時に興奮したのかしら?そういえば、男奴隷の背中に股を擦り付けていたわね」 「ち、違います…」 奈緒子は恥ずかしさで、顔を両手で覆った。玲奈は不意に、床に横たわっている雅史の頭を蹴って、叱りつけた。 「男奴隷、いつまで寝ころんでいるの!お仕置きしてくれた愛しい恋人に、ちゃんとお礼を言いなさい!」 雅史は反抗する気力も全て奪い取られたのか、引きつった体を無理やり動かして、奈緒子の足元で土下座して礼を述べた。 「奈緒子さん、お仕置きしてくれて、ありがとう…」 雅史が礼を言った瞬間、玲奈の足が彼の頭を踏み付けた。 「ぐえっ」 顔面を強く床に押し付けられ、雅史はカエルが潰れた様な声を漏らした。玲奈がナイフを手にして、雅史を怒鳴りつけた。 「それが男奴隷の言う台詞なの!感謝の気持ちが無いから、そんな言葉遣いなんでしょう!心の底から感謝して、お礼を言いなさい!」 いつの間にか、明美がビデオを回していた。
玲奈のからかうような声を聞いて、奈緒子の理性の留め金が外れ、必死に押し殺していた禁忌の情欲が噴き出てしまった。彼女は雅史の口からパンティを引ったくると、両手で彼の顔を自分の股間に押し付けた。自分でも思いもよらない台詞が、口から飛び出した。 「男奴隷、パンティはもういいわ!私の濡れたここを、舐めてきれいにして!」 「ううっ」 雅史は悲しげな呻き声を出したが、舌を伸ばして奈緒子の濡れた陰部を舐め始めた。雅史の舌が自分の敏感な所に触れた瞬間、背骨に電流が走った。今までに味わった事の無い、強烈な快感であった。奈緒子は無意識に、雅史の顔を更に強く自分の陰部に押し付けた。彼女の下半身は貪欲に雅史の舌を求め、玲奈からストップがかかるまで、延々と舐め続けさせた。 いつのまにか夕暮れとなり、玲奈達3人は別荘にある食材を使って、簡単な夕食を作った。テーブルに付いて食事している玲奈達は、床に座り込んでいる奈緒子にも夕食を分け与えたが、雅史には何も与えず床に正座させたままにした。奈緒子も雅史も全裸のままだった。玲奈達は別荘のビールやワインを空けて旺盛な食欲を示したが、奈緒子はあまり喉を通らずにかなりの量を残した。少し離れた所で正座している雅史の腹が、グーグー鳴っていた。夕食を殆ど平らげた玲奈達が奈緒子に声を掛けた。 「あんた、食べないのかい。ちゃんとした食事を取らないと、美容に悪いよ」 興奮が冷めて理性を取り戻した奈緒子は、自分が雅史にした事を恥ずかしく思い、とても食欲が湧かなかった。その上、女同士とはいえ全裸で監禁され、食事が喉を通らなかった。玲奈は京子に声を掛けた。 「京子、洗面器を取って来て」 京子はバスルームから洗面器を持って来て、玲奈に手渡した。玲奈は奈緒子が食べ残した食事を洗面器に移し、床に置いた。 「あんた、この食べ残しを足でよく踏んで」 玲奈に言われた奈緒子は戸惑ったが、彼女に逆らう気力はなく、洗面器の残飯を何度も踏み付けた。ぐちゃぐちゃになった残飯が、奈緒子の足にまとわりついた。 「踏むのは、もういいよ…汚れた足を、男奴隷に突き出して」 潰れた残飯で汚れた足を、奈緒子がためらいながら雅史に突き出すと、玲奈は雅史に厳しい声で命じた。 「男奴隷、お前の舌で、恋人の足をきれいにおし!」 雅史は身震いしながらも、奈緒子の汚れた足に舌を這わせた。 「ああっ…」 雅史の舌を感じた奈緒子の口から、思わず声が漏れた。自分の汚れた足を雅史に舐めさせている…心の奥底から黒い情欲の炎が吹き上がり、せっかく取り戻した理性がはね飛ばされそうに感じた。いつの間にか、明美がビデオを回していた。玲奈が雅史に、からかうような声を掛けた。 「男奴隷、女の足は美味しいかい?愛しい恋人の汚れた足を舐められて、嬉しいでしょう。指の間の汚れも丁寧に舐め取るんだよ。お前の舌は、女の足拭き雑巾さ!」 玲奈の嘲笑を受け、屈辱のためか雅史の体は小刻みに震えた。しかし、それでも雅史は奈緒子の足の汚れを舐め取り続けた。 (雅史さん…こんな卑屈な事をしないで…) 奈緒子は頭の中では、雅史を止めていた。しかし、彼女の足先は自然に雅史の口に押し込まれていた。本心ではもっと雅史に足を舐めさせたがっているのを、奈緒子ははっきりと自覚していた。奈緒子の足がきれいになったところで、玲奈が声を掛けた。 「あんた、足はきれいになったでしょう。もう、いいわよ」 奈緒子は玲奈の声を聞いて、はっとして足を引っ込めた。玲奈は、残飯入りの洗面器を雅史の前に置いた。 「愛しい恋人が、お前の餌を作ってくれたわよ。ありがたく、お食べ!」 顔を赤くした雅史が、ぐちゃぐちゃになった残飯の入っている洗面器に顔を近づけた。その時、玲奈がストップを掛けた。 「ちょっとお待ち!餌にトッピングしてあげるのを忘れてたわ」 玲奈は残飯に向け、何度かカー、ペッと音を立てて痰を吐きかけた。ねっとりした黄色い痰が残飯の表面で鈍く光り、ぐちゃぐちゃに踏み潰された残飯の汚らしさを更に強調させた。奈緒子は眉をひそめたが、女達の残酷さは彼女の予想を遙かに超えていた。 「私も男奴隷の餌に味付けしてあげる。ビールを飲み過ぎて、催しちゃったのよ」 京子はパンティを脱ぎ捨てると、太い足で残飯入りの洗面器を跨いでしゃがんだ。目を見開いた奈緒子の前で、京子は恥ずかしげもなく派手な音を立てて放尿した。黄色い尿が、見る見る洗面器に溜まっていった。 「男奴隷、お前の舌で後始末おし!」 排尿を済ませた京子は、雅史の髪を掴んで彼の顔を自分の股間に引き寄せた。雅史は顔を歪めながらも、おずおずと舌を伸ばした。 「やめて、雅史さん、そんな汚い事しないで!」 奈緒子は思わず声を上げたが、玲奈にナイフを顔に突きつけられ、息を飲んだ。 「男奴隷、京子のあそこを舐めてきれいにしないと、恋人の顔がズタズタになるよ!」 雅史は泣きそうな顔で、ぺちゃぺちゃと音を立てて京子の陰部を舐め始めた。 「雅史さん…」 奈緒子は絞り出すような声を漏らして顔を歪めたが、それは嫌悪感ではなく、嫉妬によるものだった。その嫉妬も普通のものではなく、雅史を独占して自分の陰部を舐めさせてやりたい、という屈折したものだった。京子は雅史の顔を引き離すと、分厚い手で強烈な往復ビンタを喰らわせた。 「ひいいっ」 「いつまでも舐めているんじゃないよ、スケベな男奴隷だね。さっさと餌をお上がり!」 京子の理不尽な叱責を受けた雅史は、恐る恐る残飯入りの洗面器に顔を近づけた。痰と尿にまみれた残飯は、見るだけで吐き気を催す汚らわしさだった。立っている奈緒子の鼻にも、京子のきつい尿の臭いが漂ってくる。雅史は洗面器の上に顔を寄せたまま、体を固まらせていた。そんな彼の後頭部に玲奈の足が載せられた。 「男奴隷、何をためらっているの!私と京子が味付けしてあげたんだから、さっさとお食べ!」 玲奈の足に体重が掛けられ、雅史の顔は汚らしい残飯に埋もれた。彼は自暴自棄になったのか、くちゃくちゃと耳障りな音を立てて、残飯を食べ始めた。 (よくこんな汚らしいものが食べられるわ…) 奈緒子は雅史の浅ましい姿を見て、強い嫌悪感を覚えた。そして、もっともっと彼を辱めてやりたいという悪魔的な考えが浮かんでいる事に気が付き、頭を振った。 (私は何を考えているの…雅史さんが苦しんでいるのに…) しかし、汚らわしい残飯を食べている雅史を見て、残酷な気持ちが湧き上がっている自分を否定出来ず、奈緒子は胸が張り裂けそうな葛藤に苦しんだ。 玲奈達は残飯を食べ終えた雅史を、ベランダに追いやった。雅史は二本足で立つ事は許されず、犬のように這ってベランダに出た。奈緒子もベランダに出された。明美はビデオ撮影に専念している。京子はベランダの水道からホースを伸ばし、残飯で汚れた雅史の顔に水を掛けて洗った。 「ついでに、お前のはらわたも洗ってやるよ」 京子は分厚い手で雅史の尻を掴むと、ホースの先端を彼の肛門に力ずくで押し込んだ。 「ひいいーっ」 雅史の情けない悲鳴が漏れた。彼の下腹が見る見る膨らんでいく。京子はホースを引き抜くと、雅史の頭を蹴って命じた。 「下の川に向けて、汚いものをお出し!ベランダを臭いもので、汚すんじゃないよ!」 雅史は苦しそうに顔を歪めて這い、ベランダの端から尻を突き出した。 「…奈緒子さん、見ないで、見ないでくれ」 雅史が絞り出すような声を出した途端、彼の肛門から茶色い汚水と大便が噴水のように噴き出た。玲奈達の笑い声が響いた。 「男奴隷、恋人の前で、よくそんなみっともない姿を見せられるわね」 「犬でも、こんな見苦しい真似はしないわ。百年の恋も一瞬で冷めるわよ」 「男奴隷は人間の内に入らないどころか、犬畜生以下の下等生物だわ」 雅史はあまりの屈辱のためか、顔を紅潮させて身震いした。京子は雅史の下半身にホースの水を掛けて、汚れを洗い流した。 (雅史さん…) 奈緒子は雅史を哀れに思った。しかし、彼を更に虐めたい黒い情欲を抱いているもう1人の自分がいた。玲奈達が雅史を虐めるのを見ているだけではなく、自分自身のこの手で雅史を虐めてやりたかった。奈緒子は自分の邪悪な欲望に対して、両手で顔を覆って悩んだ。 (何を考えているの…雅史さんが恥辱に耐えているのに…私は気が変になったの?) 奈緒子は葛藤に苦しんだが、別の苦しみが彼女を襲った。彼女はためらったが、玲奈に声を掛けた。 「あ、あの…トイレに行かせて下さい…もう、漏れそうで…」 玲奈はニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。 「勿論いいわよ…男奴隷、そこに仰向けにおなり!」 玲奈の命令を受けた雅史は、よろよろとベランダに横たわり仰向けになった。玲奈は奈緒子に告げた。 「この男奴隷があんたのトイレよ。顔にしゃがんで、おしっこしなさい」 「そ、そんな事、恥ずかしくて出来ません」 奈緒子は顔色を変えて、首を横に振った。しかし、玲奈は奈緒子にではなく、雅史に向いて脅迫した。 「男奴隷、お前からお願いおし!自分の顔におしっこして下さいってね。断られたら、彼女の鼻をナイフで削いでやるわよ!」 雅史は顔を歪め、苦しげな声で奈緒子に懇願した。 「…奈緒子さん、僕の顔におしっこして下さい…僕には奈緒子さんが大事なんです…傷付けたくないんです…」 「そんな、雅史さん…」 「あんた、男奴隷の好意を無にするの?あんたが断ったら、あんたの鼻だけじゃなく、男奴隷のあそこも切り取ってやるよ!」 玲奈の脅迫が奈緒子の背中を押し、彼女は雅史の顔に跨った。恐る恐る彼の顔にしゃがむ。奈緒子は雅史の視線を自分の陰部に感じ、恥ずかしさで顔が真っ赤になった。玲奈が追い打ちの命令を下す。 「男奴隷、口を大きくお開け!せっかく恋人がお前におしっこを恵んでくれるんだから、こぼさずに全部お飲み!」 「ええっ、そんな…酷い…」 奈緒子は思わず抗議の声を上げたが、尿意は耐えきれない程高まっている。自分の下では、雅史が精一杯口を開いていた。ふと、雅史を自分の便器にして辱めてやろうという考えがよぎったが、彼女は首を振って自分の思いを否定した。 「…出ません」 奈緒子は少しでも玲奈に抵抗しようと排尿を堪えたが、背後から不意に玲奈が彼女の肩を叩き、尿をほとぼらせてしまった。一度尿が噴出すると、途中で止める事は出来なかった。黄色い奔流が勢いよく雅史の口に流れ込んだ。雅史は咽せながらも、必死に奈緒子の尿を飲み続けた。 「ああっ」 奈緒子は排尿しながら、雅史を自分の便器に貶める強烈な快感を全身で感じていた。子宮が溶けて尿となり、雅史の口に吸い込まれていくように錯覚した。今まで経験したセックスですら感じた事の無い、下半身がとろけそうな凄い快感が彼女を襲った。ようやく奈緒子の排尿が終わると、玲奈が雅史に酷い命令を下した。 「男奴隷、おしっこを飲み終えたら、お前の舌で恋人のあそこを丁寧に舐めて後始末おし!」 雅史は首を起こし、奈緒子の陰部に舌を伸ばせて舐め始めた。彼の舌が奈緒子の陰部に触れ、彼女は下半身が痺れるような刺激を受け、背骨に電流が走ったような快感を覚えた。知らず知らずのうちに雅史の髪を両手で掴み、彼の顔を自分の陰部に強く引き寄せていた。雅史は一生懸命、奈緒子の陰部を舐め続けた。その様子を、明美は色々なアングルでビデオ撮影していた。 テラスから部屋に戻り、玲奈は雅史を立たせ、革手錠で後ろ手に拘束した。小型の革製の輪を彼の股間のものに嵌め、輪に付いている紐を引っ張って歩き始めた。 「男奴隷、とっとと、お歩き!」 「ううっ」 雅史は顔を歪めて呻き声を漏らし、腰を突き出して玲奈の行く方向に歩き出した。玲奈は楽しそうに部屋を廻った。股間のものを引っ張られて、腰を突き出しながらよたよた歩く雅史の惨めな姿は、奈緒子の胸中に黒い情欲の炎を燃え立たせた。部屋を何周か廻ると、玲奈は雅史を正座させ、紐の端を奈緒子に差し出した。 「あんたが持っててよ」 奈緒子は無言で受け取った。自分が雅史を引きずり回してやりたいと、内心思っていた奈緒子は、紐の端を受け取り、思わず力強く引っ張ってしまった。 「ああっ」 痛みを感じた雅史の短い悲鳴を聞き、奈緒子ははっとして紐を緩めた。 (私、気が狂ったの?雅史さんを苦しめて、興奮するなんて…) 奈緒子が葛藤している間、京子がいつの間にか腰にペニスバンドを装着していた。ディルドゥ部分にグリースを塗って、てかてかに光らせている。玲奈が雅史に命じた。 「男奴隷、床に頭を付けて、尻を高くお上げ!両足も開くのよ!」 雅史がよろよろと命令通りの惨めなポーズを取ると、京子が雅史の後ろに廻って腰を落とした。京子はディルドゥ部分の先端を雅史の肛門に当てがうと、両手で彼の腰を掴み、一気に自分の腰を彼の尻に押し付けた。 「うああーっ」 肛門を犯された雅史は絶叫を上げ、身悶えして苦しんだ。京子は腰を振らずに、そのまま自分の腰を雅史の尻に押し付けたままにしていた。玲奈が奈緒子に、からかうような声を掛けた。 「どう、自分の恋人が女に犯されている姿は?こんな惨めな姿を見たら、百年の恋も冷めるんじゃないの?」 奈緒子はとても答えられず、目を見開いて雅史の犯されている姿を凝視するだけだった。彼女は胸が張り裂けそうな思いに悩んでいた。それは雅史に幻滅した思いではなく、自分が雅史を犯して辱めてやりたいという残酷な思いに捕らわれたからだった。奈緒子の悩み苦しんでいる表情を見た玲奈は、更に残酷な事を口にした。 「京子、彼女と交代してあげて。京子が男奴隷を犯すより、恋人に犯させてやった方が面白いわ」 奈緒子は驚いて玲奈に顔を向けたが、彼女は嬉しそうに邪悪な笑みを浮かべているだけだった。京子は雅史の尻から離れ、ペニスバンドを外して奈緒子に近づいた。奈緒子は嫌がったが、力が強い京子と明美の2人掛かりで無理やり腰にペニスバンドを装着させられた。玲奈がナイフを取り出し、奈緒子の顔に突きつけて脅した。 「さあ、男奴隷を犯してやりな!嫌だと言ったら、あんたの目をくり抜いて、鼻を削いでやるからね!」 玲奈に脅迫された奈緒子はよろよろと雅史の背後に廻り、腰を落としてディルドゥの先端部分を雅史の尻に当てがった。いつの間にか、明美がビデオを構えていた。 「…許して、まさ…いえ、男奴隷」
「男奴隷、もっと舐めて、きれいにするのよ!」 奈緒子は玲奈に命令された訳ではないのに、自らの意思で雅史を虐めて辱めた。その様子をみた玲奈は、手を叩いて大喜びした。明美も興奮してビデオを回している。 「あはは、男のくせに、恋人にフェラチオを無理強いされるなんて、惨めなものね。もう、男じゃないわ…ああ、男奴隷は人間じゃなかったわ」 雅史を責めている奈緒子の耳に、玲奈の嘲笑が虚ろに響いた。 深夜になり、さすがに玲奈達も寝る事にした。逃走防止のためか、奈緒子は革手錠で後ろ手に拘束され、両足首にも革の足枷を嵌められて、部屋に持ち込んだマットレスに横にされた。玲奈が彼女に毛布を掛けて、酷い事を告げた。 「あんたは、ここでゆっくりお休みよ。男奴隷はバター犬の役目があるし、おまるとして使うから、寝室に連れて行くわ」 玲奈は、雅史の股間のものに嵌められた革輪の紐を引っ張って、別荘の寝室に連れて行き、その後を京子と明美が続いた。部屋に1人残された玲奈は、今日自分が雅史にしてしまった事を思い返して、思い悩んだ。 (…私、どうしちゃったの?愛しい雅史さんを、虐めて興奮するなんて…私はそんな残酷な女じゃない筈よ。でも、雅史さんの苦しむ顔を見ると、あそこが疼いたわ…どうしたらいいの…?) 奈緒子は毛布にくるまって悩んでいるうちに、瞼が重くなり、いつのまにかぐっすりと眠ってしまった。 朝になり、奈緒子は起こされて拘束を解かれ、マットレスと毛布が片づけられた。玲奈達はトーストと目玉焼きとフレンチサラダの簡単な朝食を作り、奈緒子にも分けた。しかし、雅史は革手錠で後ろ手に拘束されて床に正座させられ、おあずけを喰らった。玲奈達はあっという間に朝食をたいらげ、奈緒子も食欲が戻ったのか完食した。朝食を済ませた奈緒子は催してしまい、玲奈に頼んだ。 「あ、あの、トイレに行かせて下さい…」 また、雅史の口を使わされるかと心配したが、玲奈はあっさりOKした。ただし、トイレの戸は開けたままで、京子が監視した。奈緒子は恥ずかしさに耐えて、排便を済ませた。彼女がトイレットペーパーに手を伸ばすと、京子がストップを掛けた。京子はトイレの水を流すと、奈緒子を部屋に戻した。 「あんた、トイレを済ませて、まだ拭いてないよね。これで拭きなさい」 玲奈が余った食パンを2枚、奈緒子に手渡した。奈緒子は意味が分からなかったが、玲奈の厳しい目つきに逆らえず、恥ずかしさを堪えて食パンで前と後ろを拭った。食パンにそれぞれ尿の黄色い染みと、大便の褐色の汚れが付着した。玲奈は、その汚れた食パンを雅史の前に置かれた洗面器に捨てるように命じ、奈緒子はようやく、この食パンが雅史の餌になると分かった。玲奈は、青ざめた顔で正座している雅史に、酷い命令を下した。 「男奴隷、餌を食べる前に、恋人のあそこをお前の舌できれいにおし!おしもの前と後ろの汚れを、丁寧に舐め取るんだよ!」 逆らう気力を奪い取られた雅史は、呆然と立っている奈緒子ににじり寄って、彼女の股間に顔を近づけた。濃い繁みを舌でかき分け、陰部にまだ付着している尿を舐め取った。 「ああっ…」 奈緒子の口から、思わず吐息が漏れる。次に雅史は奈緒子の後ろに這って廻り、彼女の尻の割れ目に舌を伸ばした。奈緒子は玲奈に命じられた訳でもないのに、自ら両手で自分の尻たぶを拡げ、肛門を露わにした。雅史の舌が奈緒子の肛門を這い、彼女はぞくっと身震いした。神経が集中している肛門を舐められるのが、こんなに気持ちいいと、初めて知った。雅史に自分の肛門を、永久に舐めさせてやりたいと思った。 「男奴隷、それぐらいで十分よ。さっさと、朝の餌をお上がり!」 玲奈のきつい声が、快感に身を委ねていた奈緒子をはっとさせた。いつの間にか明美がビデオ撮影しているのに気付き、恥ずかしさで顔が真っ赤になった。雅史は洗面器に顔を突っ込み、汚れた食パンをむしゃむしゃ食べ始めた。 (よく、こんな汚らしいものが食べられるわ…) 奈緒子は雅史の浅ましい姿を見て、強く軽蔑し、彼をもっともっと虐めて貶めてやりたい衝動に駆られた。雅史が食べ終えると、玲奈が自分のスラックスとパンティを一気に引き下ろした。 「男奴隷、喉が渇いたでしょう。朝のフレッシュジュースを恵んでやるわ」 玲奈は雅史の髪を掴んで、彼の顔を自分の股間に引き寄せて陰部を口に当てがい、容赦なく放尿した。雅史は目を白黒させながら、必死に玲奈の尿を飲み下した。上下に動いている彼の喉が、奈緒子の侮蔑を呼んだ。 (男のくせに、女のおしっこを飲むなんて…本当に人間便器だわ) 排尿を済ませた玲奈は、雅史の舌で後始末させ、スラックスとパンティを上げた。彼女は明美に、今まで撮影したビデオをテレビに繋いで映すように言った。明美の撮影方法が巧みだったのか、まるで雅史と奈緒子の2人でSMプレイを楽しんでいるな映像が流れた。 「仕事があるから私達は帰るけど、お前達が警察に駆け込んだりしたら、この映像をネット配信で大学と会社に流し、DVDに焼いてお前達の親戚中に送りつけてやるからね。忘れるんじゃないよ!」 玲奈は雅史と奈緒子に告げると、京子と明美に道具を片づけさせ、別荘を出ていった。なぜか、鞭やペニスバンド等の色々な責め道具は、スポーツバッグごと残していった。遠ざかる車のエンジン音が、やけに奈緒子の耳に響いた。 玲奈達が立ち去って、奈緒子は全裸のまま床に座り込み、しばらく呆然としていた。雅史と過ごせる夢の週末が、彼女達の手で、悪夢の週末に変えられてしまった。そして、自分の心も変えられてしまった…。 「奈緒子さん、腕を解いてくれ…」
二週間後の夜遅く、雅史は静かなバーのカウンターで、ゆっくりとブランデーの水割りを傾けていた。スレンダーな女性がバーに入って来て、雅史の隣りに腰掛け、カクテルを注文した。女性は雅史に話しかけた。 「待たせたわね。あれから、どうなったの?」 「あの後、奈緒子様は僕のマンションに引っ越して、同棲しています。半年後に結婚式を挙げる予定になっているんですよ。全て玲奈様が彼女を導いてくれたおかげで、本当に感謝しています。これは些少ですが、お納め下さい」 雅史はジャケットの内ポケットから、かなり厚みのある封筒を玲奈に差し出した。中の札束をちらっと確認した玲奈は、封筒をハンドバッグにしまい込んだ。彼女はカクテルに口をつけて、微笑んだ。 「それにしても、真性マゾの雅史が結婚出来るなんて、驚いたわ。格闘プレイ専門で、体力のある京子と明美が責め疲れるくらいのハードマゾだから、普通の女性とは絶対に結婚出来ないと思ってたもの。なにしろ雅史が外国文学の研究をしているのは、翻訳されていない外国のマゾ小説を読むのが目的で、それで大学講師になったくらいだからね」 雅史の口から、普段の物静かで知性的な雰囲気からかけ離れた下卑た笑い声が漏れた。 「えへへ、僕も結婚は諦めていたんですけどね。でも、奈緒子様と何回かデートして、サディスティンの素質があると気付いたので、賭けてみたんですよ。彼女は僕の予想を越えたハードなサディスティンでした。身が持たないくらいです」 玲奈はカクテルのおかわりを注文し、あきれた声をだした。 「普通のお嬢さんだと思ったけど、意外ね…ところで、随分遅い時間になったけど、大丈夫?奈緒子さんが待っているんじゃないの?」 「いえ、いいんですよ。帰りが遅くなったら、それだけお仕置きしてもらえますから。えへへへ…」 雅史のマンションでは彼の予想通りに、壁の時計を見た奈緒子が一本鞭に油を引いて手入れしながら、帰りの遅い雅史をどのように責めてやろうかと考え込んでいた。 おわり |