高橋賢二はテーブルの上に置かれた離婚届を見て、顔を歪ませた。彼の前にはテーブルを挟んで、妻の美香と30代半ばの女性弁護士が並んで座っていた。美香は賢二と目を合わせようとせず、うつむいて微かに震えていたが、弁護士の林田奈津子はきつい目つきで賢二を見つめ、鋭い口調で彼を責め立てた。 「あなたが今まで美香さんにしてきたことは、モラルハラスメントであり、ドメスティックバイオレンスです。美香さんに対する虐待の証拠は、ICレコーダーにはっきりと記録されています。離婚届に署名しないのなら裁判を起こして、高額な慰謝料を請求した上で強制離婚に踏み切りますよ!」 37歳の賢二が24歳の美香と結婚したのは、2年位前の事になる。賢二は当時、彼が係長をしていた会社に就活でインターンとして来ていた美香に一目惚れし、熱心に口説き落として、彼女が大学を卒業したと同時に結婚したのだった。13歳も年上の賢二は、就職経験が無くて専業主婦となった美香を、社会人として指導しなければという偏った考えを持ち、彼女に対して何かと人格否定するような説教を長時間に渡って行った。特に酒が入ると説教が長くなり、うんざりした表情の美香を「人の話をちゃんと聞いているのか!」と怒鳴って平手打ちした事もあった。そのため、美香はすっかり賢二に脅えて萎縮してしまい、彼の前では顔も上げられず、まともに目も合わせられなくなってしまった。さ すがに彼女も精神的に限界だったようで、ついに弁護士を連れて賢二に離婚したいと告げたのだった。 しかし、賢二は彼なりに美香を愛しており、若く美しい彼女と別れたくはなかった。彼は奈津子に対して、必死に食い下がった。 「ちょっと待って下さい。確かに美香に対してうるさく言ったのは事実ですが、それは彼女を思ってのことです。離婚だけは思いとどまって下さい。私に悪いところがあれば、直しますから…」 すると奈津子は、意外な条件を出した。 「わかりました。それでは、私が紹介するセンターでカウンセリングを受けてもらえますか?その施設は、DV等の問題を起こす男性を対象とした専門のカウンセラーが揃っています。そこで、美香さんと一緒に2泊3日の予定でカウンセリングを受けてもらい、あなたの考え方と美香さんに対する態度が改善されれば、離婚の申し出は取り下げましょう。但し、担保としてこの離婚届には署名しておいて下さい。あなたの態度が改善されれば破棄しますが、改善されなければ離婚届を役所に提出します。それでいいですね?」 賢二は嫌な顔をしたが、断ることは出来ず離婚届に渋々と署名して押印し、奈津子に差し出した。 2日後、有給休暇を取った賢二は、弁護士の奈津子が運転する車の後部座席に座って腕を組み、憮然とした表情をしていた。妻の美香は助手席に座っており、賢二とまともに口を利こうとしなかった。賢二は今更ながら、美香の心が自分から離れていってしまったのを痛感した。しかし、彼は奈津子に紹介されたセンターでカウンセラーに間に立ってもらい、何とか夫婦関係を改善する事に希望を抱いていた。夏の強い日差しが差し込む山道に入って、既に30分近く車に揺られていた。賢二は、奈津子に問いかけた。 「まだ着かないんですか。その施設は随分、山奥にあるんですね」 「プライバシー保護のため、山奥に建てられているんです。もう、着きますよ」 奈津子が答えて程なく目の前が開け、鉄筋コンクリート建ての立派な建物が現れた。奈津子が車を施設の玄関前に停め、賢二と美香が車のトランクからそれぞれのバッグを取り出すと、スーツ姿の大柄な30代の女性とジャージ姿の若い女性スタッフが賢二達を出迎えた。 「いらっしゃいませ、高橋御夫妻ですね。私は、センター長の岡崎奈緒美と申します。長い間、山道を車で揺られて、お疲れでしょう。先にシャワーを浴びて、リフレッシュなさって下さい」 奈津子は賢二と美香の二人を奈緒美に引き渡すと、車を発進させて山道を引き返した。賢二は奈緒美に、美香は女性スタッフに案内され、別々のシャワールームに向かった。熱いシャワーを浴びて汗を洗い流しながら、賢二は美香との今後をあれこれ考えていた。 シャワーを済ませた賢二がざっと体を拭き、腰にバスタオルを巻いてシャワールームから出ると、着替えを入れていたバッグが無い事に気が付いた。近くに立っていた奈緒美に、 「あの、ここに置いていた僕のバッグが見あたらないんですが…」 と問いかけると、彼女は微笑んで答えた。 「このセンターであなたの着るものは、こちらで用意しました。あなたの着替えは…これよ!」 奈緒美は隠し持っていたスタンガンを、素早く賢二の首筋に押し当てた。バチバチと凄い音がして、彼は悲鳴を上げた。 「ぐわぁっ」 濡れた体にスタンガンの威力は強烈で、賢二は瞬時に気を失った。 「いつまで寝てるのよ。いい加減に起きなさい!」 頭を蹴飛ばされた賢二は、痛む頭に振り、上半身を起こして周囲を見渡した。彼が横たわっていた場所は体育館のような施設で、奈緒美と数人の女性スタッフが自分を取り囲んでいた。彼女達の服装は、黒色のスポーツブラに黒色のボクサーパンツで、手には指が出るタイプの総合格闘技用グローブ、素足にムエタイ用のサポーターを着けていた。奈緒美と女性スタッフ達は、二の腕が太く、腹筋の浮き出た屈強な体つきをしていた。 まだふらつく体を何とか起こして立ち上がった賢二は、奈緒美に猛抗議した。 「ど、どういうつもりだ!僕をこんな目に遭わせて、何がしたいんだ!暴行罪で訴えるぞ!」 しかし、奈緒美は鼻で笑って、賢二の股間を指差し嘲った。 「そんな見苦しいものをぶらぶらさせて、何を偉そうに言っているのよ」 彼女に指摘され、賢二は自分が全裸にされているのに、初めて気が付いた。彼は顔を真っ赤にして、慌てて股間のものを両手で隠した。奈緒美は賢二を嘲笑いながら、説明し始めた。 「このセンターは、DV・モラハラ・セクハラ・ストーカー等の悪癖を持つ男達を矯正するための施設よ。そんな女の敵である獣みたいな男達は、いくら口で言っても直らないから、力ずくで矯正する必要があるの。お前にも、自分が今まで奥さんにどれだけ酷い事をしてきたかを体に思い知らせて、自分の罪深さを反省させてあげるわ」 「ふ、ふざけるな!」 激怒した賢二が怒鳴った時、妻の美香が屈強な女性スタッフの陰に隠れるように立っている事に気が付いた。彼女も黒色のスポーツブラとボクサーパンツ姿だったが、両手には何も着けておらず、足はボクサーシューズを履いていた。 「美香、どういう事なんだ。お前は俺を罠に嵌めたのか!」 賢二が美香に対して大声を出すと、彼女は脅えたようにビクッと体を震わせ、顔をふせて賢二と視線を合わさないようにした。すると、奈緒美がツカツカと賢二に近づき、強烈な平手打ちを喰らわせた。 「ひいっ」 思わず情けない悲鳴を漏らした賢二は、打たれた頬を手で押さえた。 「そうやって奥さんを脅えさせるのが、女として許せないのよ!大抵の男は女より強いと思っているけど、それが大間違いだと教えてあげるわ。私と勝負して勝ったら、この矯正施設から出して上げるわよ。ホラホラ、掛かっておいで」 奈緒美は馬鹿にしたように人差し指をクイックイッと曲げて、賢二を挑発した。逆上した賢二は、 「いい加減にしろ!」 と怒鳴りながら、奈緒美に掴みかかった。しかし、彼の右腕は素早く体捌きした奈緒美に取られ、そのまま柔道の一本背負いの様に投げ飛ばされた。 「ぐえっ」 背中から床に叩き付けられた賢二は、カエルが潰れたみたいな声を出した。背中に強烈な衝撃を受けた賢二は、しばらく呼吸が出来ずに悶え苦しんだ。奈緒美は賢二の顔を踏みにじり、嘲笑した。 「どうしたの?まさか、これでギブアップするつもり?」 何とか呼吸を回復した賢二は、奈緒美の足を振り払い、男の意地で立ち上がった。怒り狂った彼は、大振りのパンチを奈緒美の顔に叩き込もうとした。しかし、あっさりとかわされ、カウンターのフックを腹に喰らった。 「ぐおっ」
「詫びる相手は、私じゃなくて奥さんでしょう!本当に、どうしようもない男だね」 奈緒美は賢二の両腕を後ろに捻ると、スタッフから手渡された手錠を掛けた。 「もう、十分に休んだでしょう。さっさと、お立ち!」 奈緒美は賢二の耳たぶを掴んで引き上げ、彼を無理やり立たせた。耳をちぎり取られそうな痛みに脅えた賢二は、全身打撲で軋み、後ろ手錠を掛けられた不自由な体をくねらせ、何とか立ち上がった。 「それじゃ、ウォーミングアップが終わったところで、本番にいくわよ」 これがウォーミングアップだなんて…それでは本番でどのような目に遭わされるのか…恐怖で震え上がった賢二の前に、妻の美香が立った。彼女の両手には、女性スタッフによってボクシンググローブが着けられていた。奈緒美は驚いた賢二を見て、楽しそうに説明した。 「本番の相手は、奥様の美香さんよ。美香さんは格闘技の経験が無いから、ハンデとしてお前には手錠を掛けたの。手は使えなくても、蹴りや頭突きくらいは出来るでしょう。遠慮無く戦いなさい。それじゃ…ファイト!」 奈緒美の掛け声が響き、美香は闘志満々の様子でボクシングのポーズを取った。それに比べ、全身に突き蹴りを打ち込まれた賢二は、既に戦意を喪失しており、美香に対して卑屈に哀れみを請うた。 「美香、頼む、止めてくれ。お願いだから、許してくれ…」 しかし、それは全くの逆効果だった。美香は今まで賢二に畏怖心を抱いており、彼の前では顔も上げられず、まともに目も合わせられなかった。その畏怖の対象だった賢二が、奈緒美と女性スタッフ達に袋叩きにされ、泣いて許しを請う情けない姿を目の当たりにして、彼女は真っ直ぐに彼を見据える事が出来た。そして、全裸で股間のものをぶらつかせている賢二の情けない姿と、自分に対する哀願が彼女を大いに勇気づけた。 「えいっ!」 美香は掛け声と共に、力強いストレートを賢二の顎に打ち込んだ。 「ぐおっ」 顎への衝撃で脳震盪を起こした賢二は、呻き声を上げて、その場にダウンした。奈緒美と女性スタッフ達は、一斉に拍手した。 「美香さん、素晴らしいパンチだわ。普段レッスンしているボクササイズの実力を、見事に発揮出来ましたね。その調子ですよ」 「いえ、それ程でも…」 奈緒美の絶賛に、美香は少し照れて頬を赤くした。 「それにしても、情けない男ね。奥さんのパンチ一発でダウンするなんて…早く起きなさい!」 奈緒美は賢二を蹴って叱ったが、彼は泣き言を繰り返すだけだった。 「もう、立てません…本当です。体が動かないんです。もう、勘弁して下さい…許して下さい…」 すると、女性スタッフが黒光りする一本鞭を、奈緒美に手渡した。奈緒美は邪悪な笑みを浮かべ、賢二に返答した。 「そう、もう立てないの…それなら、立てるように元気付けて上げるわ!」 奈緒美は一本鞭を振り上げると、風を切って横たわっている賢二の体に振り下ろした。 「ぎゃあーっ」 体を切り裂かれるような激痛を受け、賢二は体をのけ反らせて絶叫を上げた。次に奈緒美は狙いをわざと外して、賢二のすぐ側の床を鞭で叩いた。 「立ち上がらないのなら、鞭で体中をズタズタに切り裂くわよ!さっさとお立ち!」 「ひいっ、ひいっ、立ちます、直ぐに立ちます」 鞭音に脅えた賢二は、後ろ手錠の不自由な体をくねらせ、何とか立ち上がった。彼の前に、すっかり自信を取り戻した美香が立ちはだかった。 「いくわよ!」 調子に乗った美香は、賢二の顔にジャブ・フック・アッパーと、ボクシングのコンビネーションを連続して叩き込んだ。彼は悲鳴を漏らして、床に倒れた。賢二が倒れると奈緒美の鞭が飛び、彼はふらふらになりながらも立ち上がった。奈緒美から蹴りや頭突きが使えるでしょうと言われても、全身打撲で体が思うように動かず、立っているだけで精一杯だった。美香のパンチを受けては倒れるのを何度か繰り返し、賢二が意識朦朧となったところで、美香の体重がのったボディブローが叩き込まれた。賢二は呻き声を上げて前屈みになり、突き出された顎に強烈なアッパーが突き上げられた。 「ぐぼっ」 賢二はカエルの泣き声みたいな呻き声を漏らして意識を失い、その場に崩れ落ちた。美香は荒い息をして、気絶した賢二を見下ろした。奈緒美は拍手しながら、美香を褒め称えた。 「お見事ですわ、美香さん。完全にノックアウトしましたね。これで、夫に奪われてきた自信と誇りを取り戻せたでしょう」 「はい、おかげさまで…でも、こんな情けない男が自分の夫だなんて、自分が嫌になりますね」 奈緒美は苦笑して、美香に答えた。 「このセンターに来られた女性達は、皆さん同じ事をおっしゃるんです。でも、そのくらいの上から目線で夫を見ていた方が、順調にいくものですよ」 奈緒美は女性スタッフ達に指示し、美香のグローブを外させ、賢二の手錠を解いた。女性スタッフの一人が賢二の上半身を起こし、柔道の活を入れて意識を回復させた。 気絶から醒めた賢二は、頭がガンガンして立ち上がれず、床にうずくまったままだった。奈緒美は、賢二の側の床を一本鞭で叩いた。 「ひいっ」 鞭音に脅えた賢二が悲鳴を上げて、体を避けようとすると、奈緒美から叱責を浴びせられた。 「誰が寝ていいと言ったの!立てないのなら、正座しなさい!」 「は、はい、分かりました…」 賢二は半分泣き声で返事をして、軋む体を無理に動かし、その場に正座した。 「これで、男がどんなに矮小か、それに比べて女性がどれ程偉大な存在か、身に染みて分かったでしょう!」 「はい、分かりました…心の底から思い知りました…」 脅えきった賢二は土下座して、卑屈に答えた。そうしなければ、これからどれ程痛い目に遭わされるか、予想出来ないからだ。 「痛い目に遭って、少しは道理が分かったようね…でも、お前が今まで奥さんにしてきた事への償いは、まだまだ済んでないわよ」 奈緒美は、美香に一本鞭を手渡して、アドバイスした。 「美香さん、男を服従させるのに、中途半端はいけません。徹底的にしないと、後で反抗されます。この鞭で、美香さんへの恐怖心を植え付けて下さい」 賢二は顔色を変えたが、美香は表情を変えずに一本鞭を振り上げた。 「あんたなんか…くたばってしまえ!」
「わ、私を鞭で打って下さり、真にありがとうございます…感謝致します」 自分を鞭打った妻に対して礼を言う屈辱に、賢二は胸を掻きむしられる思いだったが、これ以上鞭を貰いたくはなかった。奈緒美は恐怖と屈辱で身震いしている賢二を見て、満足そうに微笑み、美香に声を掛けた。 「美香さんの見事な鞭打ちで、この男も思い知ったみたいですよ。それでは、次のステップに移りましょう」 奈緒美は女性スタッフに指示し、美香の腰にペニスバンドを装着させた。その様子を見た賢二は、次に自分が何をされるのか、瞬時に悟った。彼は顔色を変えて逃げ出そうと一瞬考えたが、打撲と鞭打ちの影響で体が満足に動かず、青ざめるばかりだった。 ペニスバンドを腰に着けた美香は、跪いている賢二の前に立ちはだかった。奈緒美は邪悪な笑みを浮かべ、賢二に命令した。 「ぼやぼやしてないで、お前の口で美香さんのペニスに奉仕しなさい。男だったら、どの様にフェラチオすれば相手が喜ぶか、十分に分かるでしょう」 賢二は泣きたくなる思いだったが、女性達への恐怖には勝てず、突き出されたディルドゥ部分を口に含んだ。ちらりと美香を見上げると、彼女は軽蔑しきった眼差しで賢二を見下していた。賢二は力無く目を伏せ、ディルドウを舐め始めた。 「男がフェラチオしている姿って、滑稽だわ」 「でも、何か慣れているみたい。ひょっとして、経験があるんじゃないの?」 「この男は、ホモじゃない?だから、熱心にしゃぶっているのよ」 女性スタッフ達の侮蔑が賢二の耳に響き、あまりの屈辱に目の奥が熱くなり、涙がこぼれそうになった。美香はすっかり賢二を軽蔑してしまい、彼の髪を掴んで引き寄せ、ディルドゥを喉の奥に突っ込んだ。賢二は苦しそうに空嘔吐し、体を震わせた。 「あなた達、次に移って」 奈緒美が女性スタッフ達に指示すると、彼女達は賢二を美香から引き離し、彼の両腕を取って押さえつけた。スタッフの一人は、賢二の肛門にワセリンを塗り込み、その異様な感触に賢二は喘ぎ声を漏らした。 「それでは、美香さん、この男を犯してやって。男っていうのは、とことん辱めを受けると、従順になるものなの。だからアメリカでは、敵対するギャングのボスを拉致して犯す方法が珍しくないのよ」 奈緒美の説明を受けた美香は、ペニスバンドを誇らしげに揺らして、賢二の背後に廻った。賢二は逃げ出したかったが、両腕を屈強な女性スタッフ達に取り押さえられ、全く身動きが出来なかった。美香はゆっくりと、ディルドゥの先端を賢二の肛門に当てがった。 「ひいっ、止めて、止めてくれ…お願いだから、それだけは勘弁してくれ…」 肛門を犯されそうになった賢二は、無駄とは分かっていたが、美香に懇願した。しかし、それは美香を勢いづかせるだけだった。 「うるさいわね。大人しくおし!」 すっかり自信を付けた美香は、力強く自分の腰を賢二の尻に押し付けた。賢二は必死に括約筋に力を入れて抵抗しようとしたが、勢いのある美香の力には勝てなかった。ディルドゥの先が肛門に入ったと思ったら、一気に奥まで挿入された。 「あひいぃーっ」 肛門を犯された賢二は情けない悲鳴を上げ、女性達の失笑を買った。美香は力強く腰を前後に動かし、賢二を嘲った。 「お前は自分の妻に犯されているのよ。男のくせに、恥ずかしくないの。お前みたいな最低の男が私の夫だなんて、自分が情けなくなるわよ!」 美香の侮蔑と肛門を犯されている痛みで、賢二の目から涙が溢れ出た。美香が腰を動かしている間、賢二は嗚咽を漏らす事しか出来なかった。 「あら、この男、興奮しているんじゃないの?」 賢二を取り押さえていた女性スタッフの一人が、彼の股間の変化に気が付いた。賢二のものは、いつの間にか硬く屹立していた。ディルドゥが前立腺を刺激したために、反応してしまったのだろう。女性スタッフが賢二の屹立したものを握り、しごき始めた。 「お前、やっぱりホモの経験があるんでしょう。そうじゃなければ、肛門を犯され、こんなに興奮して硬く出来るわけないわ」 女性スタッフは賢二を侮辱しながら、更に硬くなったものを強くしごいた。賢二は違うと大声で言いたかったが、自分のものが硬く屹立していることについては、何の反論も出来なかった。賢二は度を超えた恥辱に、この世から消え去りたいと本気で願った。 「お前、私に犯されて、興奮しているの?感じているの?最低の変態ね!」 美香は賢二を蔑み、腰の動きを激しくした。女性スタッフも、賢二のものを更に激しくしごいた。 「ああぁーっ」 賢二が声を上げて絶頂を迎えたのは、間もなくの事だった。彼は全身の力が抜け、その場にうつ伏した。美香はディルドゥ部分を賢二の肛門に挿入したまま、ペニスバンドを外して立ち上がった。賢二を取り押さえていた女性スタッフ達も手を放して、彼から離れた。 「男のくせに肛門を犯されて射精するなんて、最低の変態よね。こんな変態が夫だなんて、美香さんが可哀想過ぎるわ」 賢二の耳に奈緒美の蔑みが、虚ろに響いた。すでに賢二の精神は徹底的にすり潰されていたが、彼に休息は与えられなかった。 「床を汚らわしい精液で汚すなんて、本当にクズね。自分で出したものは、自分で舐め取って掃除しなさい!」 奈緒美に命令された賢二は、反抗する気力も無く、のろのろと床に飛び散った自分の精液を舐め始めた。 「うわー、汚い。よく、あんなものを舐められるわね」 「肛門を犯されて興奮する変態に、恥も外聞も無いわよ」 「おぞましいわ。見ているだけで、気分悪い」 女性スタッフ達の侮蔑が賢二の胸を抉り、涙が再び床にこぼれた。しかし、彼には女性達の軽蔑の眼差しを感じながらも、床の精液を舐め続けるしかなかった。 賢二が床に飛び散った精液を大体舐め取ったところで、奈緒美は肛門に挿入されたままのペニスバンドを抜き取った。その際に、惨めな喘ぎ声を漏らし、女性スタッフ達を笑わせた。奈緒美は彼女達に指示し、賢二を四つん這いにさせ、彼の口に手綱付きのハミを装着させた。奈緒美は美香に乗馬鞭を手渡し、賢二に跨るように勧めた。 「美香さん、これからあなたの夫は、名前ではなく、男奴隷と呼ぶようにしましょう。夫を完全に奴隷化してこそ、幸せな夫婦生活が送れるようになります。この男奴隷には、恐怖と恥辱を与えましたが、まだ奴隷の身分を思い知らせる必要があります。自分は人間ではなく、家畜同然だと、体に教えてあげましょう。猿でも格下の相手にはマウンティングして、立場の違いを知らしめます。この男奴隷を馬に使って、もう自分は人間じゃないと思い知らせてやって下さい」 美香は躊躇わず四つん這いになっている賢二の背中に跨り、手綱を手にした。賢二は美香の体重を背中に受け、背骨が折れそうな苦痛を感じた。賢二を完全に軽蔑している美香は、乗馬鞭を彼の尻に振り下ろし、厳しい命令を下した。 「男奴隷、お前はもう人間じゃなく、馬になったのよ。ぼやぼやしてないで、さっさと這い進みなさい!」 美香の命令を受けた賢二は、満身創痍の体を無理に動かし、のろのろと這い始めた。 (ああっ、俺は美香の馬にされたんだ…) 美香を背にして一生懸命這い進む賢二は、奈緒美の言う通りに、自分と美香との身分の違いを思い知らされた。彼の目から涙が途切れることは無かった。しかし、残酷な女性達は、賢二に考え事をする暇すら与えなかった。不意に尻へ鞭の打撃を受けた賢二は、ハミを咬まされた口からくぐもった呻き声を上げた。 「何をとろとろしてるの!本当に、のろまな豚だね。お前は、馬にすらなれないのかい!もっと速く進みなさい!」 側にいた奈緒美から督励の鞭を尻に受けた賢二は、頭を空にして、必死に手足を動かした。尻が切り裂かれそうな激痛は、彼の疲れを忘れさせるには十分過ぎる程だった。賢二は滝のような汗を流し、死にものぐるいで這い回った。彼の背中では、美香が勝ち誇った表情で乗馬気分に浸っていた。 しかし、鞭に脅えて死にものぐるいになっていた賢二ではあったが、ついに体力の限界が来た。不意に目の前が真っ白になり、意識が飛んで、床にうつ伏してしまった。転げ落ちそうになった美香は怒り、うつ伏した賢二を何度か乗馬鞭で打ち据えた。賢二の背中に何本かの赤い条痕が刻み込まれたが、彼は失神から醒めなかった。 「美香さん、もう鞭は止めてあげて下さい。この男奴隷は本当に限界みたいですよ」 奈緒美に注意された美香は、渋々乗馬鞭を納めた。女性スタッフが、賢二の口から手綱付きのハミを外した。 「この男奴隷、どうしますか?」 女性スタッフの問いに、奈緒美はスタンガンを取りだした。 「心配しなくても、これで起こしてあげるわ」 奈緒美はスタンガンのスイッチを入れると、うつ伏している賢二の尻たぶを押し広げ、肛門にスタンガンを押し当てた。 「ぎええぇーっ」 獣の断末魔のような絶叫を上げ、賢二は跳ね起きた。彼は両手で尻を押さえて床を転げ回り、悶え苦しんだ。女性スタッフ達が、感心した声を上げた。 「うわー、凄い。一発で男奴隷が目覚めましたね」 「肛門は神経が集中している急所だからね。鞭でも肛門を打ったら効果的なの。今度試してみたらいいわ」 奈緒美は女性スタッフ達と残酷な会話をして、苦しんでいる賢二の頭を蹴り、怒鳴り付けた。 「美香さんがお前を馬に使ってくれたのに、勝手に潰れるとは何事よ!まだ、鞭が足りないの!それとも、肛門とペニスと睾丸を、スタンガンで撫でて欲しいのかい!」 「ひいいっ、どうか許して下さい。お願いです、許して下さい。お願いです…」 土下座した賢二は恐怖で身震いし、涙声で奈緒美に許しを請うた。奈緒美は彼の頭を踏みにじりながら、嘲笑った。 「ふん、まあ、今回だけは大目に見てあげるわ…ところで、お前、大汗をかいているけど、喉が渇いてない?」 「は、はい、渇いています…」 賢二は奈緒美の足の下で、震えながら返事をした。実際に、袋叩きにされ、鞭打たれ、馬として酷使された賢二は、喉がカラカラに渇いて死にそうだった。奈緒美は邪悪な笑みを浮かべ、賢二の頭から足を外した。 「丁度、私も催していたのよ。特別に私のおしっこを飲ませてあげるわ」 賢二の顔が、真っ青になった。 「そ、そんな、おしっこなんて飲めません。それだけは勘弁して下さい…」 「あら、私のおしっこなんて、汚らわしくて飲めないと言いたいのね…いいわよ、その代わりに鞭がいい?それとも、スタンガンがいい?好きな方を選ばせてあげるわ」 賢二は泣きそうな顔になり、必死に懇願した。 「お願いです。どうか、もう許して下さい…お願いします」 「お黙り!自分の都合ばかり言うんじゃないわよ!おしっこを飲むか、鞭か、スタンガンか、早く選びなさい!」 奈緒美の追い込みに、賢二は即答出来ず、顔を苦しそうに歪めた。美香と女性スタッフ達は、賢二がどう答えるか、興味津々に見ている。 「早く答えなさい!自分で決められないなら、私が決めてあげるわよ。鞭とスタンガンの両方で決まりね!」 「ひいぃっ、それだけは止めて下さい」 悲鳴のような声を出した賢二を、奈緒美は更に追いつめた。 「じゃあ、どうするのよ!早くお決め!」 「…分かりました。おしっこを…おしっこを飲ませて下さい」 絞り出すような苦悩の返事をした賢二を、奈緒美は大笑いし、側で見ていた美香と女性スタッフ達も噴き出した。 「あははは、痛い目に遭うより、女のおしっこを飲む方を選ぶなんて、男の誇りどころか、人間としての最低限の尊厳すら無いのね」 女性達の嘲笑が頭に響いた賢二は、胸がズタズタに切り裂かれ、目から涙がこぼれた。そこに美香がツカツカと近づき、賢二に強烈な往復ビンタを浴びせた。 「ひいいっ」 目から火花が散る程の衝撃を受けた賢二は、情けない悲鳴を漏らした。 「何よ、痛いのに耐えられず、女のおしっこを飲む方を選ぶなんて、最低の変態!お前みたいな変態が私の夫だなんて、自分が恥ずかしくて、情けないわよ!」 美香に罵られた賢二は、力無くうなだれた。奈緒美は微笑みながら、賢二の頭を蹴り、床へ仰向けに倒した。奈緒美は彼の顔に跨るとボクサーパンツを膝まで下ろし、しゃがみ込んだ。剛毛に縁取られた赤い陰唇が顔面に接近し、賢二はこれから味わう屈辱に身震いした。 「口を大きく開けなさい!おしっこをこぼして床を汚したら、お仕置きだからね!」 お仕置きの恐怖に脅えた賢二が口を限界まで開くと同時に、奈緒美の陰唇から尿が噴き出した。賢二は目を白黒させながら、噴き出る尿を必死に飲み下した。強烈なアンモニア臭が口中に拡がり、鼻孔の奥まで貫いた。彼はこぼさないように、死ぬ思いで尿を飲み続けた。尿が胃に溜まっていき、体の内側から奈緒美に汚された気分になり、酷く落ち込んでしまった。長い排尿がようやく終わると、奈緒美は賢二の顔に座り込み、陰唇を彼の口に押し付けた。 「おしっこを飲み終えたら、ぼやぼやしてないで、お前の舌で後始末おし!私のトイレットペーパーに使われる光栄に感謝しながらね!」 奈緒美の命令に逆らえる筈もなく、賢二は舌を伸ばして、尿で濡れた陰唇をペロペロと舐め始めた。今の彼には、自分の目から涙が流れている事すら気付かなかった。 奈緒美が立ち上がると、次に美香が賢二の顔に跨って仁王立ちになった。彼女は賢二を見下し、軽蔑しきった声で罵った。 「男のくせに、よく女のおしっこが飲めたものね。そんなに飲みたいのなら、私のおしっこも飲ませてあげるわよ。他の女のおしっこが飲めて、自分の妻のが飲めない訳は無いわよね、最低の変態!」 美香もボクサーパンツを膝まで引き下ろし、賢二の顔にしゃがんだ。自分の妻からおしっこを飲まされる恥辱に、賢二は気が狂いそうになった。 「早く、口を開けなさい!」 美香に命令されて口を開けると、彼女の陰唇からポタポタと尿の雫がこぼれ落ちて来た。賢二が口を開けたまま泣きそうな顔になると、一気に尿が噴き出た。賢二は咽せそうになりながらも、必死に飲み続けた。 (美香の馬にされたどころか、便器にまで落とされてしまった…) とことんまで貶められた賢二は、美香との夫婦の絆を彼女自身の手で断ちきられたような気分になり、意識が奈落の底へと転落していった。美香の濃くて臭いのきつい尿が、喉を焼き、胃に溜まっていくのを感じた賢二は、もう人間には戻れないと落ち込んでしまった。 排尿を終えた美香も、賢二にトイレットペーパーの役目を命じた。美香は自分の陰部を懸命に舐めている賢二を見下し、 「お前の口は汚れきっているわ。もう二度と、私とキス出来ると思わないで。今後、お前の口は、私の下の口しか触れられないわよ!」 美香に宣告された賢二は、元の夫婦には戻れない事を思い知らされ、目の前が暗くなった。 賢二は体育館の様な施設から、地下室の檻に移された。その檻はコンクリートの床で、隅にトイレ用の穴が空いているだけの何も無い空間だった。賢二は全裸で満身創痍の体をコンクリートの床に横たえ、ぐったりとしていた。彼は檻に移される前に奈緒美が告げた言葉を反芻していた。 『お前が完全に矯正されて、美香さんに絶対服従する男奴隷になれば、このセンターから出してあげる。でも、矯正されず男奴隷になれなかったなら、一生ここから出られないわよ。会社の方には、弁護士の奈津子が長期休暇の手続きを取ったから、心配しなくてもいいわ。いくらでもこのセンターに滞在して、女性スタッフ達の慰み物になれるわよ』 つまり、奈緒美から従順な男奴隷になったと認められれば、この地獄から脱出出来るのだ。自分を押し殺して美香の男奴隷になりきるしかない。家に戻って美香と二人になれば、自分をこんな目に遭わせた彼女を思い知らせる事が出来る。警察に駆け込んで、奈緒美と女性スタッフ達を暴行・傷害・監禁罪で告訴する事も出来る。ここは耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、このセンターを脱出する。仕返しは、それからの話だ…賢二は自分に言い聞かせた。 しばらくすると、美香と付き添いの女性スタッフが地下室に下りてきた。鉄格子には賢二の頭が出せるくらいのスペースが一箇所あり、美香はその前にボウルを置いた。ボウルには、グチャグチャになった残飯が入っていた。 「男奴隷、頭を出しなさい。お前の餌を持って来てあげたわよ」 汚らしい残飯を俺に食わせる気か…賢二のはらわたは煮えくり返ったが、ここは我慢するしかないと自分に言い聞かせ、頭を檻から出した。彼は美香に対して、 「わざわざ食事を持って来て頂いて、真にありがとうございます。感謝致します」 と礼を述べた。グチャグチャの残飯は見るだけで気分が悪くなったが、空腹でもあり、体力を付けるのが第一と考え、顔を残飯に近づけた。そこに、美香のストップが掛かった。 「男奴隷、ちょっとお待ち。特別に味付けしてあげるわ」 彼女は、カー、ペッと派手な音を立てて残飯に痰を吐いた。黄色い痰が照明の光を反射して鈍く光り、賢二の顔が青くなったが、彼が顔色を変えるのは早過ぎた。次に美香はスカートを捲り上げ、パンティを下ろすと残飯入りのボウルに跨ってしゃがみ込んだ。賢二が目を丸くしていると、美香は恥ずかしげも無くボウルに放尿した。放尿を終えた美香は、賢二の髪を掴み、彼の顔を自分の陰部に引き寄せた。 「お前の舌で、ここをきれいにおし!」 賢二はやむなく舌を伸ばし、尿で濡れた美香の陰部を舐め始めた。舌と口中に強いアンモニア臭が拡がり、泣きたくなった。しかし、賢二は感情を押し殺して、美香の陰部を舐め上げた。 「後始末は、もういいわ。冷めない内に、早く餌をお上がり」 美香に促されてボウルに顔を近づけたが、黄色い痰が浮いており、尿の湯気が鼻について、とても口をつける気にならない。しかし、美香は賢二の後頭部に足を乗せ、
(家に着いたようだな…二人きりになったら、美香に思い知らせてやる!奈緒美達も警察に訴えて、刑務所にぶち込んでやるぞ!) 賢二が胸を高鳴らせていると、トランクが開いて、外に引きずり出された。拘束された不自由な体で何とかトランクから出た賢二は、周囲を見回して愕然とした。そこは自宅ではなく、人気のない港だった。そして、車の周囲に美香はおらず、奈緒美と女性スタッフだけがいた。 「こ、ここは一体、どこですか…?それに、美香は…いえ、美香様はどちらに…?」 賢二の問いに、奈緒美は薄笑いを浮かべて答えた。 「ここは輸出用の埠頭よ。美香さんは、ここに来る途中で実家に帰ったわ。お前は今から中国行きのコンテナに入れられて、富裕層の奥様に引き渡されるのよ」 「どういう事ですか!美香の従順な男奴隷になれば、帰宅出来るんじゃなかったんですか!?」 賢二の抗議を、奈緒美は鼻で笑ってあしらった。 「お前、私の目が節穴だと思っているの?お前が心底から美香さんに服従しておらず、演技していたのはお見通しよ。それに、女が一度離婚や別れ話を切り出したら、もうお終いなの。復縁するなんて、ありえないわ。お前が署名した離婚届は、その日の内に役所に提出されて、とっくの昔に離婚は成立していたのよ」 賢二の頭はすっかり混乱し、取り乱してしまった。 「じゃあ…それじゃあ、何で僕をあのセンターに連れて行ったんですか!?全く意味が無いでしょう!」 「弁護士の奈津子が、お前の退職と離婚をスムーズに成立させるのと、お前の全財産を離婚の慰謝料として美香さんに譲渡する手続きために、時間を稼ぐ必要があったのよ。それと、お前と結婚して以来、美香さんが受けた虐待の報復と、お前に奪われた美香さんの自信を取り戻すために、お前をセンターに連れて来させ、美香さん自身の手でお前を虐める必要があったの。つまり、お前を男奴隷に矯正する為ではなく、美香さんの心のリハビリの為にね」 賢二は全身の力が抜け、その場に座り込んだ。一体、今まで何のために、発狂寸前の虐待に耐えて来たのか…。奈緒美と女性スタッフはコンテナの扉を開けると、座り込んだ賢二を引き立て、コンテナに放り込んだ。 「明後日には、お前は中国富裕層の奥様に対面出来るわ。中国の御婦人には、生意気な日本の男を虐めてやりたいと思っている方が多くて、お前も直ぐに買い手がついたの。中国の御婦人に情けを請うても、全く無駄だからね。虐められた時には、相手が喜ぶような反応をしないと、残忍な処分をされるわよ。そういう意味で、あのセンターで訓練した日々は、無駄じゃなかったわね。一分一秒でも長生き出来るように、せいぜい頑張りなさい」 奈緒美はそう言うと、コンテナの扉を閉めた。ガシャンと鉄の扉が閉まる音が響き、光が遮断されて真っ暗になった。暗闇の中で賢二は、日本から遠く離れた中国で残酷な虐待を受けるこれからの日々を想像し、絶望で気が遠くなってしまったのだった。 おわり |
Sadism&Masochism Vol.11 |