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◆namelessさんからのご投稿
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                                支   配 その3
「は、はい、分かりました…」
高志はがっくりと肩を落とし、力無く答えた。イルゼは鞭で床を叩いて、命令を下した。
「ぼやぼやしてないで、さっさとパンティの汚れをしゃぶって綺麗におし!」
「ひいっ、は、はい」
鞭音に怯えた高志は短い悲鳴を漏らし、慌ててパンティを口に含んだ。その途端、むっとする強烈な異臭が口一杯に拡がった。饐えた臭いが鼻を突き抜け、高志は身震いして吐き気を堪えた。
「お前は体が震える程喜んでいるんだね。そんなに汚れたパンティが好きなのかい、この変態!」
イルゼの罵声が高志の胸を抉ったが、涼子の身を案じ、パンティの汚れた部分に舌を這わせ、しゃぶって茶色い染みを薄くしようと努めた。舌を刺す生臭い腐った様な味が、高志をとことん惨めにさせて目の奥が熱くなり、涙が込み上げて来た。
高志が恥辱に耐え、パンティをしゃぶるのを楽しそうに見ていたイルゼは、しばらくしてパンティを口から出して広げて見せるように命じた。
高志が言われた通りにすると、
「ふふふ、汚れが大分薄くなったわ。お前は本当に汚れたパンティが好きなんだね、最低のマゾ豚!」
と嘲笑い、罵った。高志は堪えていた涙が目から溢れて頬を伝うのを感じたが、とりあえずこれで済んだと、安堵のため息をついた。しかしイルゼは洗濯籠を指差し、更に命令を下した。
「何をぼんやりしてるの!まだパンティは残ってるんだからね。さっさと次のパンティをしゃぶって綺麗におし!」
「は、はい、イルゼ様…」
高志は泣き出しそうな顔で洗濯籠から別のパンティを取り出し、しゃぶり始めた。結局洗濯籠に入っていた数枚のパンティの汚れを舐め取らされた高志は、最後のパンティに手を伸ばした。それを口元に持っていくと、イルゼから声が掛かった。
「ちょっとお待ち。台詞を読むのを、忘れてるわよ」
クララがスケッチブックのページをめくると、次のように書かれていた。
“私みたいな変態マゾヒストは、汚れたパンティと一体になりたいのです。パンティを顔に被ってオナニーさせて下さいませ”
高志は顔色を変えたが涼子の事を考えると、つっかえないように声に出すしかなかった。
「ふん、いやらしいマゾ豚だね。やりたきゃ、とっととおやり!」
イルゼは軽蔑した口調で、高志に命じた。高志は震える手で、汚れたパンティを顔に被った。股のクロッチ部分が丁度鼻の所にきて、嫌でも汚れた染みの臭いを吸い込むようになった。既に数枚の汚れたパンティをしゃぶって口中に饐えた臭いが充満していたが、新たな臭いを吸い込み、惨めさに拍車が掛かった。
「オナニーしたいのなら、さっさとおし、変態マゾ!」
イルゼに促されて、高志は自分の股間に手を伸ばした。しかし度を過ぎた恥辱のためか、イルゼ達の視線を意識して緊張しているためか、股間のものは萎えたまま硬くなる気配が無かった。
「何だい、お前のものはふにゃふにゃじゃないの。役立たずの男奴隷だね」
イルゼは顎をしゃくり、クララが次のページを開いて高志に見せつけた。高志はそれを見て、泣きそうな顔になった。
“私はアヌスが感じる変態なのです。バイブを使って、アナルオナニーさせて下さいませ”
「いくら何でも…」
高志が泣きそうな声を出すと、イルゼはブーツで床をどんっと踏み鳴らして叱りつけた。
「嫌だと言うのかい!雌猿の涼子に罰を与えてもいいんだね!」
高志は仕方なくスケッチブックの台詞を読み、イルゼは彼の前にバイブレーターを放り投げた。そのバイブはアナル用なのか、先端が細くなっており、既にグリースが塗られ、ぬめって光っていた。
「何ていやらしい変態マゾなんだろうね。そんなに頼むのなら、バイブを貸してやるわよ。自分でお尻の穴に挿れてオナニーおし、最低の変態!」
高志は震える手でバイブを掴み、先端を自分の肛門に当てがった。
「ためらってないで、さっさとお挿れ!劣等人種は本当にグズだね」
イルゼに叱責され、迷っていた高志は思い切ってバイブを肛門に挿入した。自分で挿れながら体が嫌がり、括約筋が締まってなかなか挿らなかった。
しびれを切らしたイルゼが床を鞭で叩いて、高志を怒鳴りつけた。
「ぐずぐずしてないで、奥までお挿れ!それとも代わりに涼子のお尻に挿れて欲しいのかい!」
涼子を酷い目に遭わせられない…その思いで、高志はバイブを無理やり深く肛門に挿入した。グリースが塗られてはいたが、バイブが直腸内を擦り、高志を苦痛と恥辱で悶え苦しめた。
「ぐくうっ」
高志は苦しくて呻き声を漏らしたが、イルゼはブーツの爪先で彼の股間のものをつついて嘲笑った。
「ふふん、まだふにゃふにゃじゃないの。インポの男奴隷には何の存在価値も無いよ。クララ、しょうがないから手伝っておやり」
クララは高志の背後に廻ると、手を伸ばしてバイブのスイッチをONにした。途端にビィーンと音がして、バイブが激しく振動し始めた。
「うわあぁーっ」
高志は悲鳴を上げて苦しみ悶えたが、バイブの振動が前立腺を刺激したためか、股間のものが見る間にいきり立ってきた。
「ふん、肛門にバイブを挿れて勃起するなんて、お前は真の変態だよ!見苦しいから、さっさとオナニーして、いっておしまい!もし射精しなかったら、涼子を死ぬまで鞭で打ってやるからね!」
「ああっ、それだけはお許しを…」
イルゼに蔑まれて命令された高志は、胸が張り裂けそうな恥辱と、直腸で暴れるバイブに苛まれながらも、股間の屹立したものを握り、必死にしごき始めた。
「ふふふ、男がオナニーする姿は、本当に滑稽だわ。お前みたいな黄色い猿は、オナニーを覚えたら死ぬまでするんだろうね」
イルゼの侮蔑が高志の胸を深く抉り、涙が込み上げてきた。しかし涼子の身を案じ、一心不乱に股間のものをしごき続けた。
「ああっ」
しばらくして高志は声を上げ、屹立したものから多量の白濁液を噴出した。彼は全身の力が抜け、がっくりと両手を床に着けて四つん這いとなった。
クララは高志の肛門に挿さっているバイブのスイッチを切り、引き抜いた。その刺激で、高志の口から短い呻き声が漏れた。
エレンは角度を変えながら、ずっとビデオ撮影を続けていた。
「気持ちよさそうにアナルオナニーする変態め!早く次の台詞をお読み!」
イルゼに怒鳴られて、高志は首を上げてクララのスケッチブックに目を向けた。
“床を精液で汚してしまい、申し訳ございません。私に舐め取らさせて下さいませ”
高志は顔を引きつらせたが、何とか声に出して読んだ。イルゼは勝ち誇った口調で、高志に命じた。
「礼儀知らずの下賎な黄色人種にしては、意外に殊勝な事を言うわね。じゃあ、早くお舐め!」
高志は身震いしながら、床にこぼした精液に顔を近づけた。変な臭いがして、とても舐め取る気にはなれない。彼が躊躇していると、イルゼが叱りつけた。
「劣等民族のくせに、ためらうんじゃないよ!ぐずぐずしてたら、涼子を痛い目に遭わすわよ!」
高志は全てを諦め、床の精液を舐め始めた。口に生臭い味が拡がり、屈辱感が倍増された。
「よく自分の出した精液が舐められるわね。下劣な黄色人種は、見てるだけで吐き気がするよ」
イルゼは自分で命じておきながら、高志を酷く侮辱して、彼を深く傷つけた。
高志が舐め終えると、クララが次のページを開いた。
“イルゼ様、この卑しい男奴隷に、イルゼ様の貴い黄金色の聖水をお恵み下さいませ”
高志は青ざめたが、涼子の事を思い、何とか震え声で台詞を読み上げた。
「男のくせに女のおしっこを飲みたがるなんて、どこまで変態なんだい!それ程お願いするなら、便器に使って上げるわよ。仰向けにおなり!」
イルゼは高志の台詞に合わせて罵ると、ブーツで彼の顔を蹴って仰向けに転がした。高志の顔に跨って立つと音を立ててベルトを外し、乗馬ズボンとパンティを同時に膝まで下げた。そのまま高志の顔にしゃがみ込む。
白金色の剛毛に縁取られた赤い陰唇が高志に迫り、彼を恐怖に怯えさせた。
「大きく口をお開け!下等な黄色人種の男奴隷に、高貴な白人女性のおしっこを恵んでやるんだから、一滴もこぼすんじゃないよ!」
イルゼに尿を飲まされるのは初めてではないが、便器にされる屈辱感はとても慣れるものではなかった。口惜しさとおぞましさが入り混じった精神状態の高志は、泣き顔でおずおずと口を開いた。その途端、イルゼの陰唇から黄色い奔流が噴き出した。
こぼしたら涼子が酷い目に遭わせられると思った高志は、口に注ぎ込まれた尿を慌てて飲み下した。口から鼻に抜けるアンモニアの刺激的な臭いと、喉を焼いて胃に溜まっていく尿が、高志をもう人間ではないと思い知らせているようで、彼の精神を崩壊に導いた。高志の目から知らず涙が溢れ出て、床にこぼれた。
イルゼは長い排尿を終えると、高志に命じた。
「ぼやぼやしてないで、とっとと舐めて綺麗におし!低脳の黄色人種は、いちいち言われないと分からないのかい!」
高志は屈辱で顔を歪めながらも舌を伸ばし、尿で濡れているイルゼの陰部を舐め始めた。舌を刺す尿の味が、高志をどん底の気分にさせた。
エレンは高志が陵辱される様子を、ビデオカメラの角度を変えながら、ずっと撮影し続けていた。
 
 
その日の夕方、クララとエレンは残飯入りのボウルとビデオカメラを持って、地下室にやって来た。二人は高志を檻から出し、残飯を食べさせた。
エレンは残飯を食べ終えて跪いている高志に、ビデオカメラの液晶部分を開いて撮影した映像を見せつけた。
「これは、汚らわしい黄色人種の生態記録よ。編集に手間が掛かったんだから、よく見なさい」
それは午前中に高志がイルゼに陵辱されているのを撮影したもので、ブーツへのキス・汚れたパンティのおしゃぶり・ディルドゥを使用したアナルオナニー・人間便器等の痴態が映されていた。
高志が思わず目を背けると、クララが一本鞭を彼の体に振り下ろした。唸りを上げて一本鞭が高志の体に絡みつき、絶叫が上がった。
「うぎゃーっ」
クララは高志を、大声で叱りつけた。
「せっかくエレンが苦労して撮影・編集した記録に顔を背けるなんて、どういうつもりよ!自分の本性をしっかり見なさい!」
高志は体を切り裂かれた様な鞭の痛みで目に涙をうかべ、ビデオカメラの液晶部分を見た。自分の浅ましい痴態を見せつけられ、改めて強い屈辱感に苛まされた。
おまけに高志が自分から望んでイルゼに虐めてもらっているように編集されていたので、自分が本物の変態マゾヒストみたいだった。屈辱で身震いしているシーンでさえ、被虐の喜びに打ち震えている様に見え、高志は恥辱で顔を真っ赤にした。
エレンがビデオ映像を見せ終わると、クララが跪いている高志の前に一枚の白紙とペンを置いた。白紙には下の部分に、横線が一本引いてあった。
「下等な黄色人種の知能テストをするわ。その線の上に、自分の名前を書いてみなさい」
クララに命じられて高志は震える手でペンを取り、白紙の横線部分に自分の名前を書いた。クララは紙を取り上げ、満足そうに微笑んだ。
「うふ、字は書けるみたいね。劣等民族にしては上出来よ」
クララとエレンは高志を檻に戻すと、地下室を出て行った。檻の中に一人残された高志は、毛布に包まり愛する涼子を思った。
(涼子はどうしているのだろう。自分みたいに酷い目に遭わされているのだろうか…何とかして涼子に会って、二人でここを脱出しなければ…)
高志は色々考えている内に目蓋が重くなり、いつしか深い眠りに落ちた。
 
 
次の日、高志はドアの開く音で目が覚めた。コツコツとブーツの音を鳴らして、イルゼ達三人が階段を下りて来た。クララが檻の鍵を解き、扉を開けた。
「出ておいで、男奴隷!」
イルゼが凛とした声で命令し、高志は急いで檻から四つん這いで出て、彼女の足元に這い寄った。
「お早うございます、イルゼ様」
高志は卑屈に挨拶し、イルゼのブーツにキスをした。
「お早う。奴隷の作法は、まあまあ身に付いたようね。低脳な黄色人種にしては上出来よ」
「ありがとうございます。お褒め頂き、身に余る光栄です」
高志は、はらわたが煮えくり返りそうな怒りを抑え、精一杯の礼を述べた。愛する涼子とここを脱出するために、耐え難きを耐えなければならないと、自分に言い聞かせた。
「うふふ、なかなか良い態度ね。今日はお前に、新しい看守をつけて上げるわ」
イルゼが顎をしゃくると、エレンが地下室の壁のインターホンに何か話し掛けた。程なくして、ドアが開いた。
高志はドアの方に顔を向け、目を丸くした。そこには涼子が立っていた。彼女はコツコツとブーツの音を鳴らして階段を下り、四つん這いの高志の前に立ちはだかった。
涼子はみすぼらしい灰色の囚人服を着ていたが、左腕に黒い腕章を付け、右手に一本鞭を輪にして持ち、黒光りするブーツを履いていた。
「紹介するわ。こちらが新しいお前の看守、涼子よ」
イルゼは楽しそうに言ったが、高志は呆然として声が出なかった。エレンは高志と涼子の二人を、ビデオカメラで撮影し始めた。
不意に涼子の右腕が閃き、一本鞭が唸りを上げて高志の背中に打ち込まれた。
「うぎゃあーっ」
高志は真っ赤に焼けた鉄棒を背中に押し付けられた様な激痛を感じ、絶叫を上げて体をのけ反らせて苦しんだ。涼子は続けて一本鞭を振るい、連続して高志の体を鞭打った。
「ひいぃーっ、止めろ、止めてくれ、打たないでくれ」
体中の肉を焼けた刃物で削ぎ取られる様な苦痛に、高志は両手で頭を抱え、床を転がりながら悲鳴を上げた。しかし、涼子は容赦無く鞭を振るい続けた。
ようやく涼子が鞭打ちを止めた時には、高志の全身に赤い条痕が刻み込まれ、息も絶え絶えとなって床にのびていた。
涼子は床に横たわっている高志の頭をブーツで踏みにじり、怒鳴りつけた。
「変態マゾ、よくも私を売ってくれたわね!この償いは、きっちりしてもらうわよ!」
高志は頭が潰されそうな激しい痛みを感じ、涼子が何を言っているのか訳が分からず、思考が混乱した。涼子は高志の頭を蹴り、命令した。
「偉そうに横になってないで、きちんと跪きなさい!」
高志は鞭打たれて引きつる体を無理に動かし、何とかその場に正座した。涼子は一本鞭を床に放ると、左手で高志の髪を掴み、右手で思い切り往復ビンタを喰らわせた。
「ひいぃっ」
高志は目が眩む程の衝撃を両頬に受け、情けない声で悲鳴を漏らした。彼には愛しい妻の涼子が、なぜ自分をこれ程まで痛めつけるのか理解出来なかった。
涼子は高志の髪を引っ張り、顔を上に向かせて大声を出した。
「イルゼ様から、お前のビデオを見せてもらったのよ。お前が最低の変態マゾだったなんて、全然知らなかったわ。よくも自分の異常性癖を隠して、結婚してくれたわね。私の人生は台無しよ。絶対に許さない!」
涼子はそう言うと、再び強烈な往復ビンタを張った。短い悲鳴を上げた高志は、涼子に説明しようとした。
「ひいっ、違うんだ、それは…」
「お黙り!今更言い訳なんか聞きたくないわ!」
涼子は高志の顔をブーツで蹴り飛ばし、彼は再度床に横倒しになった。それでも高志は涼子に説明して分かってもらおうと、両手を床に着けて顔を上げた。その彼の顔に、涼子は一枚の書類を突きつけた。
「これは、お前がサインしたんでしょう。私までお前の変態性欲の巻き添えにして!」
その書類は《誓約書》と題がつけられ、《強制されたものではなく、合意の上のSMプレイである》とか、《怪我・障害の責任は、全て高志が負う》等の色々な文章が印字されていた。最後の一文は、《妻の涼子を、奴隷としてイルゼに贈与する》となっており、一番下の横線に高志のサインがあった。
それはクララが高志に白紙にサインさせた後で、イルゼに都合のいい文章を印字したものだった。
嵌められた…高志は歯噛みしたが、それでも必死に涼子の誤解を解こうとした。
「ち、違う、聞いてくれ、その書類は…」
しかし涼子は高志の説明を最後まで聞こうとせずに、再び彼の顔をブーツで蹴り飛ばした。
「ひいぃっ」
高志は悲鳴を上げて、床に転がった。
「まだ、見苦しい言い訳をするつもり!お前の本性をビデオで見せつけられ、自分を売った誓約書まで読まされた私の気持ちが分かるの!もう許さないわ!」
涼子はクララに誓約書を渡すと、床に放った一本鞭を拾い、振りかぶった。
「ひいっ、許して、鞭だけはお許し下さい」
高志は鞭の恐怖に怯えて恥も外聞も無く、妻の涼子に泣き声で敬語を使って許しを請うた。楽しそうに高志と涼子のやり取りを見ていたイルゼは、涼子に声を掛けて鞭打ちを止めさせた。
「涼子、ちょっと待って。さっき散々鞭打ったから、これ以上打つと死んでしまうわ。それよりも男奴隷に、涼子の立場を教えて上げましょう」
涼子は些か不満そうだったが、
「ふんっ、命拾いしたわね。いつまでも寝転がってないで、さっさと跪きなさい!」
と命じて、横に倒れている高志の傍の床を思いっきり鞭打った。
「ひぇっ」
鞭音に怯えた高志は飛び上がり、慌てて正座した。イルゼは笑いながら、高志に説明した。
「ナチス時代の強制収用所では、出来の良い囚人を選んでカポ、つまり看守補助に任命して働かせたの。素直な涼子にビデオでお前の痴態を見せて上げたら、進んでカポを引き受けたくれたわ。これからは涼子がお前の看守となって、たっぷりと可愛がってくれるわよ。楽しみでしょう、ホホホ…」
高志は下唇を噛んでうつむき、口惜しさで身震いしながらイルゼの説明を聞いた。高志は愛しい涼子の身を案じ、二人で脱出する事を考え、耐え難い屈辱に耐えて痴態を演じたのだ。それをイルゼに利用され、愛する涼子に愛想を尽かされて、看守として高志を虐待するように仕向けられてしまった。
高志は自分が何のために死にたくなるような屈辱に耐えてきたのか分からなくなり、あまりの情けなさに目から涙がこぼれ落ちた。
「あらっ、お前泣いてるの?うふふ、可愛い涼子が相手をしてくれるので、嬉し泣きしてるのね。涼子、この男奴隷に、奴隷の印を付けて上げて」
イルゼは葛藤に苦しむ高志を嘲笑って、涼子に声を掛けた。
「はい、イルゼ様」
涼子は明るい声で返事をすると、犬の首輪を手にして高志の首に巻き付けた。カチリと音を立てて施錠された首輪は、高志の男奴隷としての身分を確定したように思わせ、彼を暗い気持ちにさせた。
「首輪を着けてもらったお礼くらい言いなさいよ!」
涼子は高志を怒鳴りつけると、激しい平手打ちを喰らわせた。高志は頬の痛みと、妻である涼子に打たれた屈辱に身震いし、目の奥が熱くなった。
「返事も出来ないの!私を馬鹿にしてるのね!」
涼子はうなだれた高志の髪を掴み、続けざまに強烈なビンタを張った。
「ひぃっ、お許し下さい、申し訳ございません」
高志は泣き声で謝罪した。妻の涼子に対して卑屈に許しを請うのは、身を切られる程の屈辱であったが、今の彼には他に方法は無かった。それどころか女性に虐待されると反射的に卑屈な態度を取る自分に気づき、イルゼ達の調教が身に染みついているのを実感して悲しくなった。
「今度私を無視して返事をしなかったら、承知しないわよ!分かったかい、男奴隷!」
「は、はい、よく分かりました、涼子…様」
涼子に叱りつけられ、高志は震え声で返事をした。自分の妻に敬語で服従の返事をする屈辱感が、彼の精神を崩壊に導いていった。
急に涼子は床に置いていた一本鞭を拾うと、うなだれている高志の体に叩きつけた。
「うぎゃあーっ」
風を切り、高志の背中を打った一本鞭は、彼にショック死しそうな激痛を与え、絶叫を湧かせた。
「男奴隷と呼ばれたら、ブーツにキスするんでしょう!他の女性には出来て、私には出来ないの!」
涼子に怒鳴られた高志は、鞭打ちの痛みで引きつる体を無理に動かし、慌てて彼女のブーツに奴隷のキスを繰り返した。妻のブーツに隷属のキスをするなんて…高志は度を越えた屈辱に胸がかきむしられ、惨めさに目から涙がこぼれた。
自分のブーツに涙がこぼれたのを目ざとく見つけた涼子は、高志の顔を蹴り飛ばして叱りつけた。
「お前の汚らわしい涙で私のブーツを濡らすなんて、どういうつもりよ!そんなにお仕置きして欲しいの!」
涼子が一本鞭を握り直したのを見た高志は、蹴られた顔の痛みも忘れて彼女の足元に土下座し、急いで許しを請うた。
「ひいっ、お許し下さい。涼子様、何とぞお慈悲を…」
涼子はひれ伏した高志を軽蔑の眼差しで見下して、彼の頭をブーツで踏みにじり、大声を出した。
「ふん、今回だけは大目に見て上げるけど、次は絶対に許さないからね。よく覚えておきなさい!」
イルゼ達は高志と涼子の様子を、楽しそうに笑いながら見ていた。エレンは色々と角度を変えながら、ビデオ撮影を続けている。イルゼが涼子に声を掛けた。
「東洋人はへぬるいから心配だったけど、涼子はまあまあ男奴隷を躾けてるわね。涼子、その男奴隷は、まだ夫だという甘えがあるみたいよ。家畜扱いして、自分の身分を思い知らせてやって。そうすれば、甘えも取れるわ」
「はい、イルゼ様」
はっきりと返事をした涼子は、土下座している高志の背中に跨り、命令を下した。
「男奴隷、お前はもう人間じゃなくて、女性の家畜なのよ。今から私の馬になって、這い回りなさい!」
「…はい、涼子様」
しぼり出す様な声で返事をした高志は、屈辱と涼子の重みに耐え、四肢に力を入れて四つん這いになった。涼子は一本鞭を高志の口にくわえさせて手綱代わりにすると、ブーツの踵で彼の下腹を蹴り、強い口調で命じた。
「さっさとお廻り、のろまな男奴隷め!」
高志は口惜しさに身震いしながらも、手足を動かして前に這い進んだ。妻の涼子に家畜の馬扱いされる自分があまりにも情けなくて、再び目から涙がこぼれ落ちた。
高志がよたよたと這い進んでいると、クララが後ろに廻り、彼の尻に乗馬鞭の一撃を浴びせた。
「むぐうぅーっ」
口に一本鞭をかまされている高志は、尻に焼け火箸を当てられた様な痛みで、くぐもった悲鳴を漏らした。
「何をとろとろしてるのよ!それじゃ馬じゃなくて、のろまな豚でしょう。もっと速く走りなさい!」
クララに叱責された高志は、慌てて手足の動きを速めた。馬にされた屈辱が胸を締め付けていたが、鞭の恐怖でそれどころではなくなった。高志は懸命に手足を動かし、地下室を這い回り続けた。
「ほほほ、いい格好ね。男のくせに、自分の妻の手で馬にされる気分は如何かしら。これで奴隷の身分が、身に染みて分かったんじゃない」
イルゼの嘲笑が高志の胸を深く抉り、目の奥が熱くなった。だが、今の彼はひたすら這い回る事しか出来なかった。少しでも歩みが遅くなると、すかさずクララから激励の鞭が飛んでくるのだ。高志は頭の中を空っぽにして、一心不乱に這い回り続けた。
しかし、限界が来た。手足の疲労もかなり蓄積されていたが、膝が擦り剥けてしまい、痛くて進めなくなったのだ。歩みが極端に遅くなった高志に、涼子がブーツの踵で思い切り彼の下腹を蹴り、怒鳴りつけた。
「何をのんびりしてるのよ!誰が休んでいいと言ったの!もっと速くお走り!」
クララも乗馬鞭で高志の尻を打ち、叱りつけた。
「男奴隷の分際で、サボるつもりかい!それなら生まれて来た事を後悔する目に遭うよ!」
「うぐぐっ」
高志は下腹と尻の痛みに怯え、まだ前に這い進もうとした。しかし一歩前に踏み出す度に、膝の痛みが脳天まで響き、進めなくなっていた。遂に彼は床にうつ伏せに倒れ込んで、動けなくなってしまった。
高志の背中に跨っていた涼子は、危うく転げ落ちそうになり、何とか踏み止まって立ち上がった。
「男奴隷のくせに、よくも私を振るい落とそうとしたわね!絶対に許さない!鞭で打ち殺してやるわ!」
涼子は憤怒の表情で、うつ伏している高志に一本鞭を振るった。風を切って次々と襲い掛かってくる一本鞭に、高志は悲鳴を上げ、両手で頭を抱えて床を転げ回った。
「ひいっ、ひいぃっ、許して、許して下さい。わざとじゃないんです、膝が痛くて動けないんです」
高志は泣き叫んで、涼子に許しを求めた。涼子は一旦鞭を止めると、高志に声を掛けた。
「膝が痛いですって?それなら、その膝を見せて御覧!」
高志は尻を床に着けて両手で上半身を起こし、おずおずと両足を伸ばして、擦れて血が出ている両膝を涼子に見せた。すると涼子は、彼の両膝を一本鞭で横殴りに打ち据えた。
「ぎえぇーっ」
高志は膝から脚を切断された様な激痛に、獣じみた絶叫を上げ、身悶えして苦しんだ。涼子は床でのた打ち回って苦しんでいる彼の頭をブーツで踏みつけ、怒鳴りつけた。
「膝が痛いから動けませんだなんて、甘ったれた事を言うんじゃないわよ!私が動けと言ったら、膝から骨が出ても動くんだよ!分かったかい!」
涼子のブーツの下から、高志のくぐもった声が聞こえた。
「…はい、分かりました…身に染みて分かりました…」
イルゼは微笑んで、満足そうに頷いた。
「よくやったわ、涼子。看守として合格よ。それじゃ、男奴隷に朝の餌を恵んで上げて」
「はい、イルゼ様」
明るい声で返事をした涼子は、クララから手渡された残飯入りのボウルを高志の前に置いた。
「これがお前の餌よ、男奴隷!」
“男奴隷”と言われた高志は、直ぐに涼子の足元にひれ伏し、彼女のブーツに奴隷のキスをした。
「ありがとうございます、涼子様」
高志は我ながら身に染み付いた奴隷の卑屈さに情けなくなったが、涼子の鞭が恐ろしくて、何度もブーツにキスを繰り返した。涼子はそんな高志を見下し、軽蔑し切った声を出した。
「ふん、ようやく自分の立場と身分が分かったようね。お前みたいな変態マゾと結婚してしまった私の人生は、もう取り返しがつかないわ。私の人生を台無しにしてくれた償いに、気が狂うまで虐め抜いてやるからね。覚悟おし!」
高志はこれから涼子にどれ程の酷い目に遭わされるかと、恐怖に震え上がった。その時に彼はふと、昔読んだ文献の内容を思い出した。
ナチス時代の強制収用所で看守補助を命じられた囚人は他の囚人に対して、ドイツ人の看守以上に酷く当たったそうだ。そうしなければ、自分が再び死に怯える囚人の立場に戻されてしまうからだ。涼子が自分に酷い仕打ちをするのは、それと同じ心理かもしれなかった。
高志が考え事をしながらブーツにキスを続けていると、不意に顔を蹴られた。
「いつまでもブーツを舐めてないで、さっさと餌をお上がり!」
「は、はい、涼子様」
高志は顔の痛みを堪えて、ボウルに近づいた。その途端、涼子から声が掛かった。
「ちょっとお待ち!味付けして上げるのを忘れてたわ」
涼子は、ボウルを一旦手元に引き寄せた。高志は、また残飯に唾と痰を吐き掛けられるのかとうんざりしたが、彼女の行動は彼の予想を遥かに超えていた。
涼子は灰色囚人服のズボンとパンティを同時に膝までずり下げ、ボウルに跨ってしゃがんだ。目を丸くしている高志の前で、涼子は恥ずかしげも無く放尿した。残飯入りボウルに、尿が派手な音を立てて、見る見る溜まっていった。
涼子は放尿を終えると、青ざめている高志の髪を掴み、彼の顔を自分の股間に引き寄せた。陰部の饐えた臭いと、尿の強いアンモニア臭が鼻についた。
「ぼうっとしてないで、お前の舌で後始末おし!」
涼子に命じられ、高志はおずおずと舌を伸ばし、彼女の尿で濡れた陰部を舐め始めた。舌に尿の刺激的な味が拡がり、視界が涙でぼやけた。
イルゼ達に散々トイレットペーパーとして使われたが、妻の涼子に舐めさせられるのは、骨身にこたえた。その上、この後に尿を掛けられた残飯を食べさせられるのだ。救いようの無い絶望感で、目の前が真っ暗になった。
涼子はしばらく高志の舌を楽しんでいたが、不意に彼の顔を引き離すと、目が眩む程の往復ビンタを喰らわせた。
「ひいっ」
「いつまで舐めてるのよ、このスケベ!とっとと餌をお食べ!」
涼子に突き放された高志は、恐る恐るボウルに顔を近づけた。ただでさえ汚らしいぐちゃぐちゃの残飯が尿に浸され、見るだけで吐き気を催した。尿の強いアンモニア臭が鼻について目に染み、とても口をつける事は出来なかった。
高志がためらっていると、涼子は一本鞭を手にして床を叩いた。
「ひいぃっ」
鞭音に怯えた高志は、情けない悲鳴を漏らした。
「何をグズグズしてるの!私が用意した餌が食べられないって言うつもり!」
「ひいっ、そ、そんな事ありません」
涼子に怒鳴られた高志は、慌てて顔を残飯に近づけた。しかし、どうしても口をつける事が出来ずに、そのまま硬直してしまった。
「もう、まどろっこしいわね!」
涼子は高志の後頭部にブーツを乗せると、思い切り踏みつけた。高志の顔が、尿に浸された残飯に埋められた。
「さっさとお食べ、変態のマゾ豚!」
高志は全てを諦め、音を立てて残飯をすすった。尿と残飯の混じった、なんとも表現出来ない生臭い味が、彼の精神を徹底的に蹂躙した。高志は全身を震わせて、こみ上げてくる吐き気を堪え、残飯を食べ続けた。食べながら、最後に残っていた夫婦の細い絆が完全に断ち切られた様な気がして、涙が止まらなかった。
「わあっ、汚い!よく、おしっこまみれの残飯が食べられるわね。下等な黄色人種は、うじ虫と同じだわ。最低!」
「ふふん、黄色い劣等民族の本性は、こんなものよ。私達のあそこを舐めさせるのも、汚らわしいわ。エレン、黄色人種の生態を、よく撮っておいて」
クララとイルゼの蔑みが、高志にはどこか遠くで聞こえたように虚ろに響いた。
高志が残飯を食べ終わると、イルゼがエレンに声を掛けた。
「エレン、撮影はもういいわ。例のものを持って来て頂戴」
「はい、イルゼ様」
エレンはビデオカメラを持って、地下室を出て行った。しばらくして彼女は、真っ赤に焼けた〈R〉字の焼印を手にして戻って来た。彼女はその焼印を、涼子に手渡した。
「涼子、この男奴隷に、ラング家の印を付けてやって。ラング家の“R”だけど、涼子にイニシャルにもなるから、丁度いいわ」
高志は恐怖で目を見開き、悲鳴を上げて逃げようとした。しかしクララが高志を足払いして床に前のめりに倒し、イルゼがうつ伏せになった彼の首筋をブーツで踏みつけて動けなくした。クララとエレンがすかさず高志の手足を押さえ、完全に身動き出来ないようにした。
「さあ涼子、焼印が冷めない内に、奴隷の烙印を付けてやって」
イルゼに言われた涼子は、床に押さえ付けられている高志にゆっくりと近づいた。
「ひいぃーっ、止めてくれ、許してくれ」
高志は大声を上げて逃げようともがいたが、首筋を踏まれて手足を押さえ付けられている状態では、どうにもならなかった。
「うるさいわね、お黙り!お前は変態マゾの異常性欲の代償に、私を売ったのよ。その罰として、一生消えない奴隷の烙印を残してやるわ!」
涼子はそう宣言すると、何のためらいも無く高志の尻に焼印を押し付けた。
「ぎえぇーっ」
地下室に高志の絶叫が響き、肉の焼ける臭いが漂った。高志はあまりの激痛に全身を硬直させ、目の前が真っ白になった。そして失禁して意識を失い、そのまま気絶してしまった。
 
 
その日からイルゼ達三人に涼子が加わり、高志は徹底して虐め抜かれた。地下室にある拷問器具にひと通り掛けられ、地獄の苦しみを味わされた。
四肢を伸ばす器具で、手足が引きちぎれそうになる位に引っ張られたり、三角木馬に乗せられて股が裂ける程の苦痛を与えられた。
高志が泣き喚くと、「うるさい!」と叱られて鞭で打たれ、気絶しそうになっても気付け薬代わりに、同じく鞭打たれた。
女性達は交代で、高志に舌が腫れ上がるまで舌奉仕させた。その際に彼が股間のものを硬くさせると、
「下等な男奴隷の分際で、私に欲情してるのかい!何て無礼な!」
と怒鳴られ、目から火花が散る程の往復ビンタを受けてから、酷いお仕置きをされた。
かと言って股間のものが萎えたままだと、
「私に女としての魅力が無いと言いたいの!どこまで人を侮辱するつもりなんだい!」
と怒鳴られ、結局同じ目に遭った。
女性達は拷問の手を休める時、決まって高志の顔をクッション代わりにして、尻に敷いて座り込んだ。白人女性特有の巨大なヒップに顔を押し潰され、苦しさと口惜しさに高志は涙を流して悶え苦しんだ。
高志に与えられる水分は女性達の尿だけで、時には目隠しされて誰の尿か質問された。間違えたりすると、全身を鞭で打たれて悶絶させられた。
こうして高志はすっかり怯えきって、女性達の顔をまともに見れなくなり、視線は常に彼女達の足元のブーツに向ける卑屈な奴隷に成り果ててしまった。
 
 
そして新婚旅行の日程が丁度終わる日に、高志と涼子は解放された。二人は車に乗せられ、最寄の駅近くで荷物と一緒に放り出された。
「もう、お前達には飽きたから、解放して上げるわ。下賎な黄色人種はヨーロッパをうろちょろせずに、真っ直ぐ日本へお帰り。言っとくけど、監禁された事を警察に訴えても無駄よ。誓約書があるから、合意の上と見なされるわ。もっとも、そんな真似をしたら、お前の痴態をお前の会社にネットで配信してやるけどね」
イルゼはそう言い捨てると、車で走り去った。黙り込んだ高志と涼子は列車とタクシーを乗り継いで空港に行き、日本行きの飛行機に搭乗した。日本に着くまで、二人は殆ど口をきかなかった。
二人が日本に戻って新居に入ると、涼子が不意に口を開いた。
「高志さん…いえ、男奴隷!」
涼子に急に大声を出されて高志は驚いたが、“男奴隷”と言われた瞬間、条件反射で彼は涼子の足元にひれ伏し、足の爪先に奴隷のキスをした。涼子はそんな高志を見下し、軽蔑し切った口調で宣言した。
「ふん、やっぱりお前は、最低の変態マゾなのね。もうお前は夫じゃないわ、私の奴隷よ!」
高志は泣きそうな顔で涼子を見上げ、情けない声を出した。
「そ、そんな、涼子…様」
涼子は高志の顔を蹴り飛ばして、命令を下した。
「男奴隷のくせに、服を着ているなんて生意気よ。さっさと裸におなり!お前の痴態を撮影したDVDを、イルゼから渡されてるのよ。私の言う事が聞けないのなら、会社と親戚中に配ってやるからね!」
「ああっ、そんな…」
高志は絶望の声を上げ、がっくりとうなだれた。日本に帰れば元の夫婦に戻れるかもしれないとの、一縷の望みが断ち切られ、目の前が真っ暗になった。
涼子は自分の腰から女性用の細い革ベルトを引き抜き、床を思い切り叩いた。
「ひいっ」
革ベルトが床を叩いた音に怯えた高志は、短い悲鳴を上げて身を縮めた。
「ぼやぼやしてないで、とっとと服を脱いで全裸におなり!痛い目に遭いたいのかい、男奴隷!」
「ひっ、ひいぃっ、お許しを…」
奴隷根性が染み付いた高志は、哀れな声で許しを請い、慌てて服を脱ぎ捨てて全裸になった。涼子の足元に、再び卑屈にひれ伏す。涼子は彼の首筋を踏みつけ、革ベルトを振り上げた。
「お前はまだ私の夫のつもりで、甘えが残っている様ね。日本に戻っても、お前のお尻の焼印と同じで、奴隷の身分は一生消えないのよ。もう一度奴隷の立場を体に思い知らせて、お前の甘えを消し去ってやるわ!」
涼子は高志の背中に思い切り革ベルトを振り下ろし、室内に悲鳴を湧かせた。
それから高志の日常は、出勤している時以外は、イルゼの地下室と同じになった。彼は室内ではいつも全裸で、犬の首輪を着けて四つん這いで過ごさなければならなかった。食事は全て涼子の残飯で、飲み物は涼子の尿だけにされた。
涼子は鞭や手錠等を買い揃え、気の向くままに高志を虐めた。家事は全て高志にさせて彼女は後ろで監督し、少しでも不手際があれば容赦無く鞭で打った。涼子はテレビを見たり、本を読んだりする時でさえ、下半身裸になって高志の顔をクッション代わりに尻に敷いて苦しめ、彼を嬲る事を忘れなかった。
 
 
涼子は今、パンティだけ穿いた尻に高志の顔を敷いて椅子に座り、パソコンを開いてメールの確認をしていた。新着のメールに、イルゼからのものがあった。
 
《親愛なる涼子
 
涼子が日本に帰って10日程経ちましたが、新婚生活は如何ですか?旦那さんの高志は、涼子にちゃんと服従していますか?今、私は出張から戻って来た夫に足の裏を舐めさせながら、メールを打っています。
夜遅くまで女性支配の理想を熱く語り合い、二人で一緒に夫を虐めて楽しんだ、涼子のホームステイ時代が懐かしく思い出されます。
旦那さんを新婚旅行の名目で連れて行くので、一緒に調教して欲しいと涼子に頼まれた時は、メイド達と大喜びしました。久しぶりにナチスのコスプレが出来て、本当に楽しかったです。何しろドイツでは法律的な事があって、大っぴらには出来ませんから。
またドイツに来る機会があれば、是非立ち寄って下さい。
P.S. ラング家ハウスワインの輸入の件は、どうなりましたか?
 
                                          イルゼ・ラング》
 
涼子は微笑を浮かべ、返信のメールを打った。
 
《親愛なるイルゼ
 
私は今、高志の顔をお尻に敷いて、メールを打っています。夫の調教を引き受けて下さり、とても感謝しています。おかげで高志はすっかり従順な男奴隷に生まれ変わり、充実した新婚生活を送っています。本当にありがとうございます。
ラング家ハウスワインの件ですが、会社で企画が通り、輸入が決定しました。全国の大手デパートに卸し、“ドイツワインフェスタ”として大々的に売り出す予定です。近々正式な契約と数量・納期の打ち合わせで、そちらに伺います。
その時は高志も連れて行きますので、また調教して楽しみましょう。その時に、お互いの夫を交換して調教するのも、楽しいと思いませんか?
日程が決まりましたら、また連絡致します。
 
                                            藤原涼子》
 
メールを打ち終えた涼子は、尻を揺らせながら送信した。涼子の豊かで重い尻に顔面を押し潰されて蹂躙され、陰部の饐えた臭いを嗅がされて悶え苦しんでいる高志は、再びイルゼから酷い拷問を受ける事になるとは、露ほどにも想像していなかった。
 
                                    おわり
その2へ   
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