昔は残暑と呼ばれた、セミの鳴き止む季節。今はただ、夏真っ盛りの暑い季節だ。
焼印の痕にも慣れてきたなるみ。 同い年の牡ドレイがどんなものか、要領を飲み込んできた女の子たち。 子どもたちの体と心は、夏の暑さの底で少しずつ大人になっていく・・・。 薄暗い部屋に、女の子が6人と男の子が1人いた。そこは、真美の子ども部屋。 子ども部屋は家と屋根続きになってないから、子どもたちだけの空間と化してる。 しかも子ども部屋イコール勉強部屋だから、物が少なくて非日常的な雰囲気がする。 人いきれも、こもる熱気も暑かった。 彼女たちはこれから、学年誌の付録「SexySadism」を観る。 子どもたちが荒い息遣いで見守る中、真美はプロジェクターにSDカードを挿して「SexySadism」をレビュウする。 携帯タイプのプロジェクターが、暗い部屋の壁に停止中の動画を映し出す。 最初の画面が映る。子どもたちの目には、なんてことないようなビデオに思えた。 「鞭はいつ出てくるの?」「黙って観てなよ」 画面はモノクロだけど、よく観たら画質はキレイだ。 プロジェクターの付属のスピーカーからは、BGM入りの音声が出てくる。 子どもたちはすぐ、息を呑んで画面に見入った。 映像に出てくる女性たちは、ショーツ・ブルマーやキャミソールよりもやや開放的な格好で牡奴隷を叩く。 しかも、どの女性もスウィング・ウィップを使っていた。 よく聴いていると、「ピュッ」「バシッ」「ピシッ」という三種類の音がある。 空気を切る音、牡奴隷の肌に食い込む音、その両方が混ざった音。 ケイン鞭を使うときもあった。どちらの鞭を使うときも、女性たちは全然加減してない。 女の子たちがスカート・ベルトや竹製の物差しでなるみを叩くときみたいに、牡奴隷を叩く。 本物の鞭を使うと、音も痕も全然違う。 牡奴隷の肌についた鞭痕は、痕と言うより模様だった。 (これが大人の鞭・・・・・) 子どもたちは、素晴らしい付録に見入る。 (すごい、ほんとうに鞭馬・・・・・) 女の子たちは指を咥えたりスカートに手を入れたりしながら、嬉しそうに見入っていた。 なるみだけは、他の子どもたちと違う気持ちで付録に見入っていた。 子どもたちの中で、なるみだけは境遇が違った。 全員ノーシャツとはいえ普通の格好をした女の子たち、その中でなるみは貞操帯と枷だけしか身に着けていない。 CFNM・・・・・・・。 薄いカーペットの上へ直に女座りして、両腕は女の子2人と組んでいる。 「両手に花」と言えなくもないが、花たちの細腕は太い蔓のようになるみを離さなかった。 そんな境遇のなるみが、真美と彼女のお友達5人を交えてSMビデオを鑑賞する。 たった2分程度の間にも、なるみはフィアフルな恐怖のどん底を這う。そして息遣いも荒く、体の疼きに悶える。 こうして、子どもたちの心の中でも圧倒的に「児童」と「奴隷」の違いが重なっていく。 画面にビキニ姿の女性が出てきたとき、なるみはボッキしてしまう。 恐ろしい光景のはずなのに、ハードな射精管理に耐える思春期の体は些細なエッチシーンも見逃さない。 なるみ自身は気づいていないが、ボッキの原因は射精管理で溜まってるからだけではなかった。 見慣れない女の姿を見ると、校区の女たちを一瞬忘れることができる。 それがたとえ、3秒ほどモノクロの映像に映っただけの女でも・・・・・。 その解放感は、焼印の痕が馴染んだなるみにとっては『人間』が想像できないほど気持ちの良い感じだった。 風通しが良いタイプのペニスケースは、見る見るうちに肌色と黒の二色へと変わっていく。 もちろん、嬉しい気持ちだけではなかった。 ケイン鞭のシーンのとき、小声で「スウィング・ウィップとどっちが痛いのかな」と漏らした女の子がいた。 (プレッシャーっっっ!!)なるみは、お腹が痛くなる。胃の腑に、大玉の泥団子を飲みこんだような感じがする。 「後ろ向きの牡奴隷が何を叫んでるかわからないけど」 「『誰がやったー!?』とか言ってるのかな、ハァハァ」 「いつ『いたいたすけてー!!』に変わるんかな、うッ、もうだめ」 きゅぽんっ、くっちょっ、くちゅっ。 スウィング・ウィップとケイン鞭を両方持って、二人の女性が牡奴隷を叩くシーン。 相変わらず、男の肌に容赦なく物が食い込む。 「これって、どっちの子のどっちの鞭で叩いたか当てさせてない?」 「スウィング・ウィップとケイン棒でも、どっちで叩いたかぐらいわかるん?」 なるみには女子たちの、悪魔のような囁きもあんまり耳に入らない。 なるみにとってはこんな映像、「明日は我が身」や「昨日までの自分」とどうにでも心が受け入れてしまう。 怖いのは、体が知ってる痛みと恐怖。それが、沸き上ってくる事。それは、ちょっとだけ耳鳴りがするほど怖い事。 こういう時の牡ドレイは、女の子たちの存在感がいつもより強く感じられ、心が押しつぶされそうになる。 それだけではない。 男の目を余り気にしないか、ドレイを誘惑する悦びを知ってる女の子たちの露出肌は強い存在感で牡ドレイを惹きつける。 牡ドレイはこうやって、身も心もFemailDominationされていく。 「フィメールスーツの女、ルミ先生に似てなかった?」 「フォーマルスーツじゃないの?」 「あの三つ編みにメガネは何(笑)」 「なるみ、パンティとブラジャーだけになったげようか?」 女子トークに紛れて、なるみが左隣の女の子に何か言われて応える。 「誰か知らないけど、好きになりそう、あれ、ブラジャーどこにもないぞ」 ガサガサ、もそもそ、ペタッペタッ。 隣の女の子が誘うままに、なるみは彼女のスリットの裾から左腕を突っ込んで弄ってる。 女の子たちの間から、白い歯を剥き出しにして睨んでる真美の表情なんか見てる暇は無かった。 「次の土曜日、朝から『アリス枷店』(※)へ行かない?」 「いいの?」 「なるみが陽菜の志願奴隷になるから、アリスの2Fでショーブ(勝負)するのよ」 「「「ほんとにいいの~」」」 女の子たちは我先になるみをベタベタ触りながら、4日後の愉しみについてあれこれと話し始めた。 「あっ・・・うううッ・・・ヒナ御嬢様ってどなたですか・・・・うっ・・・・・ハァハァ」 ※校区認定の、調教器材のお店。広い試着スペースでは、道具を試すこともできる。 調教女師と女性スタッフもいて、子どもは無料でプレイのコーディネートや調教指導が受けられる。 |
変態犬的集団暴行 |