陥  穽

作者 namelessさん

藤村達也は、姪の彩香が旺盛な食欲を示すのを見て、満足そうに微笑んだ。
「凄く美味しい…叔父さんは、本当に料理が上手ね。どこで習ったの?」
 料理の腕を褒められた達也は、少し照れて頭を掻いた。
「いやあ、自分で覚えたんだよ。学生時代から自炊していたし、料理が好きだったからね…でも、彩ちゃんが元気になってくれて、安心したよ」
「うん、私がいつまでもふさぎ込んでいたら、天国のママとパパが悲しむから…」
 パジャマ姿の彩香が注いでくれる晩酌のビールをコップで受けた達也は、やや前屈みになった彼女の豊かな胸の谷間につい目を奪われて、顔が火照った。
 達也の兄夫婦である彩香の両親は、2ヶ月程前に交通事故で亡くなっていた。兄夫婦は夜に車で外出した際、対向車線をはみ出した居眠り運転の大型トラックに正面衝突されたのだった。達也と兄の両親は4年前に亡くなっており、親戚とは疎遠になっていたため、達也がまだ高校2年生である彩香の保護者及び後見人となり、一人暮らしをしていたアパートから兄夫婦の家に引っ越して、彼女の世話をする事となったのだった。   
 市役所に勤めている達也は、役所内の法律の専門家や税務の専門家のアドバイスを受けながら、事故を起こしたトラックの運送会社と保険会社を相手にした補償金の折衝、兄夫婦の葬儀の仕切り、彩香への相続手続き等、色々と動き回った。両親を一度に失った彩香は、ショックで見る影もなく落ち込み、自分の部屋に閉じこもったりもしたが、自分のために粉骨砕身している達也の姿を目の当たりにして、少しずつ心を開き、ようやく笑顔を見せるようになったのだった。彩香は食事を終えると、
「叔父さんに料理してもらったんだから、後片づけぐらいは、私にさせてね」
と殊勝な事を言い、食器を流しに持って行って洗い始めた。台所で洗い物をしている彩香の女性らしいセクシーな曲線を描いた後ろ姿をぼんやり眺めながら、27歳の達也は兄の英明から結婚相手の義姉を紹介された時の事を思い出していた。
 もう8年も前になるが、当時26歳の英明は大企業に勤めており、前途を嘱望されていた優秀な若手エリートサラリーマンで、重役の娘との見合いを打診されていたにも関わらず、両親と周囲の猛反対を押し切り、10歳も年上でシングルマザーの今日子との結婚を決めたのだった。二人が結婚した時、達也はまだ大学生で、今日子の連れ子である彩香は小学生だった。
兄の英明に結婚相手の今日子を初めて紹介された時、達也は彼女の美しさと妖艶なオーラに圧倒された。今日子は身長170pと、女性にしては背が高く、モデルみたいにスタイルの良いグラマーで、大きな吸い込まれそうな眼とすっきりした鼻梁にセクシーな大きめの唇で、当時年齢が36歳だったが、まだ20代後半の若さに見えた。彼女は色気があるだけではなく、大学病院の薬剤師をしていて、知性をも感じさせる完璧に近い女性だった。小学3年生の彩香も母親似で、人目を引くなかなかの美少女だった。
達也は今日子に一目惚れしてしまったが、兄の妻となる今日子に自分の思いを打ち明けられる筈も無く、悶々とした思いを抱いて、彼女を人知れず見つめ続けるだけだった。また、連れ子の彩香は成長するにしたがって母親の今日子そっくりになっていき、達也が兄の家に遊びに行く度に、心を乱す事となった。
兄夫婦が亡くなってからこれまでは忙しくて、彩香に対する思いを意識する余裕は無かったが、大方の事が一段落した今、達也は自分の感情を抑えられるかどうか、自信が無くなっていた。今日子への叶わぬ思いを、娘の彩香に投影しているのは自覚していたが、晩酌のビールを飲んだ後はアルコールの影響のためか体が火照り、姪の彩香を抱きたい欲望が湧き上がって股間のものが硬く屹立していたのだ。
(血が繋がってないとはいえ、自分の姪に対して、俺は何を考えているんだ!)
 達也は頭を振って、洗い物をしている彩香の、高校生離れしたセクシーな曲線を描く後ろ姿から目を逸らした。

 翌日、市役所の総務部でパソコンを打ちながら慌ただしく書類整理をしている達也に、臨時職員の川島絵里子が近づいて話しかけてきた。
「藤村さん、今日の懇親会の二次会はどこにします?」
 達也はパソコンの画面を見つめたまま、素っ気なく答えた。
「僕は姪の世話があるから、一次会で失礼させてもらうよ」
「…分かりました」
 絵里子は些かがっかりとした口調で達也から離れて、自分の席に戻った。達也は横目でチラリと絵里子を見て、小さなため息をついた。

 次の日の夕方、市役所近くのファミレスで達也と絵里子は向かいあって、コーヒーを飲んでいた。
「達也さん、私達、最近は全然デートしてないわよね…姪御さんのお世話が忙しいのは分かるけど…」
「申し訳ない。姪は多感な年頃だから、目が離せなくて…」
 達也は頭を掻きながらコーヒーを啜り、絵里子は不満そうに口を尖らせた。実は達也と絵里子は恋人として付き合っていたが、職場の手近な女性に手を出したと思われるのが嫌だという達也の要望で、職場では互いにビジネスライクな態度を取っていた。
 25歳の絵里子は今年の4月に臨時職員として採用された日から、端整な顔立ちの達也に一目惚れでもしたのか、彼に何かと付きまとった。線が細く大人しい達也は、大柄なグラマーで派手な顔立ちをした絵里子に積極的に迫られ、肉食系女子が草食系男子を喰らうように、なし崩しに付き合うようになっていた。しかし、付き合い始めて三週間後に兄夫婦が交通事故で亡くなり、その事後処理で今までろくににデートも出来ず、二人の間にはキスくらいの進展しかなかった。
「悪いけど、もう帰らなくちゃいけない時間なんだ…この埋め合わせはいずれするから、勘弁してくれ」
 コーヒーを飲み干した達也は、不満顔の絵里子を残し、伝票を手にして席を立った。絵里子もなかなかの美人なので、付き合い始めた頃は悪い気はしなかったのだが、今の彼の心は姪の彩香によって占められていた。そして、日に日に彩香に対する欲望が高まっていくのを自覚し、深く悩んでいた。

 その日の晩、彩香との夕食を済ませた達也の体は、どういう訳か今までになく火照り、股間のものは寝間着代わりのスエットを突き破りそうなくらいに、極限まで屹立していた。食器の片づけを済ませた彩香が自分の部屋に戻った後も、達也は晩酌のビールを飲み続けていた。
自分の欲望を誤魔化そうとビールを多量に飲んでいた達也は、逆に理性と抑制心を麻痺させてしまった。姪の彩香を抱きたいという欲望を押さえられなくなった達也は立ち上がり、些かふらついた足取りで彩香の部屋に向かい、ドアをノックした。
(俺は何をしているんだ…今なら、まだ引き返せる)
 彼はノックしながら、葛藤した。しかし、彩香がドアを開けて、
「叔父さん、どうしたの?」
 と小首を傾げて、母親譲りの大きな瞳で上目遣いに見つめられると、最後の理性が吹き飛んでしまった。
「彩ちゃん!」
 達也は声を上げ、彩香を思いきり抱きしめた。
「お、叔父さん、何するの!」
 彩香は達也の腕を必死に振りほどき、部屋の奥へ下がった。達也は血走った目で彩香を追い、彼女を部屋の奥にあるベッドまで追いつめた。
「彩ちゃん、僕は彩ちゃんが好きなんだ…もう、我慢出来ない!」
 達也は彩香をベッドの上に押し倒そうとしたが、その時、彼女が意外な事を叫んだ。
「待って、叔父さん、お願いだから待って!私も叔父さんが好きだったの…叔父さんに抵抗したり暴れたりしないわ…だから、乱暴しないで…お願い」
「…彩ちゃん」
 彩香の言葉は、野獣のように熱く昂ぶっていた達也の情欲を、急激に冷まさせた。彼がその場に立ちすくむと、彩香は思いも掛けない大胆な行動を取った。
「叔父さんも男だから、我慢出来ないんでしょう…私が慰めてあげる」
 彩香は達也の前でしゃがむと、彼の下衣のスエットとトランクスを一度に引き下ろした。
「あ、彩ちゃん、何を…」
 慌てる達也に構わず、彩香は魅惑的な厚い唇で、彼の硬く屹立したものの先端をくわえた。彼女は自分の舌を達也のものに絡めるようにしてねっとりと舐め、彼に溶けるような快感を与えて吐息を漏らさせた。
「彩ちゃん…」
 高校生とは思えない大胆な彩香の行動に驚きながらも、達也は自分のものがはち切れそうな快感に酔いしれた。彩香は達也のものをしゃぶりながら、柔らかな手を彼の陰嚢に添え、優しく包み込んだ。
 達也が小さな喘ぎ声を漏らして、甘美な快楽に浸った瞬間、彩香は彼の陰嚢を思い切り握り締めた。
「ぐうぇーっ」
 睾丸を思い切り圧迫された達也は、あまりの激痛に獣じみた絶叫を上げた。彼は慌てて彩香の手を振りほどこうとしたが、彼女の握力は予想外に強く、陰嚢を握り締め続けられた。睾丸を握り潰されそうな激痛で、達也は前屈みになって苦しんだ。
「は、放せ、放してくれ…」
達也は悶絶しそうな声で彩香に懇願したが、彼女は強く握り締めた彼の陰嚢を捻りながら、力強く下に引っ張った。達也はたまらず、床に横倒しとなり、芋虫みたいに体を丸めた。彼は股間から下半身全体に広がる強烈な痛みで目の前が真っ白になり、呻き声を上げながら、のたうち回って苦しんだ。
ようやく達也の陰嚢から手を放した彩香は、抵抗力を失った彼のスエットを剥ぎ取り、全裸にした。そして、部屋に備え付けのクローゼットを開け、中から手錠を取り出すと、床にのたうっている達也の両手を背中に回し、後ろ手に施錠した。彩香は達也の頭を踏みにじり、激しく罵った。
「よくも私をレイプしようとしたわね!叔父のくせに姪の私を襲おうとするなんて、野獣以下だわ…絶対に許さないからね、このケダモノ!」
 達也は下半身の痛みで涙を流しながら、必死に謝った。
「す、済まない、悪かった…僕が悪かった…どうか、許してくれ、彩ちゃん…」
 しかし、彩香は達也の頭を蹴飛ばし、重ねて罵った。

 
「ふざけるんじゃないわ!済まないで済んだら、警察は要らないわよ!それと、最低のケダモノのくせに馴れ馴れしく『彩ちゃん』と呼ばないでよ!これからは『彩香様』と呼ぶのね!」
「あ、彩香様、どうか許して下さい…」
 達也は下半身の痛みと、姪に蔑まれた屈辱で涙が止まらなかったが、何とか彩香に許して貰おうと、彼女に言われた通り『彩香様』と呼んだ。彩香は達也の頭を再度蹴飛ばし、命令を下した。
「いつまで床に寝そべっているの!さっさと、正座しなさい!」
 達也はまだ残っている下半身の強い痛みに耐えながら、後ろ手錠姿の不自由な体をよじらせて、何とか彩香の足元で正座した。彩香は正座して俯いている達也の髪を掴んで顔を上に引き上げ、思い切り往復ビンタを喰らわせた。
「ひいぃっ」
 目から火花が散る程の衝撃と痛みを受けた達也は、情けない悲鳴を漏らした。彩香は激しい口調で、達也を叱りつけた。
「お前は叔父のくせに、姪の私をレイプしようとしたのよ!お前みたいなケダモノはもう、叔父どころか人間じゃないわ。警察に突き出して、刑務所に送ってやるからね!」
 ようやく頭が冷えた達也は、震え上がった。警察に通報されたら、苦労して入った市役所もクビになるし、実刑判決が出たら本当に刑務所に2,3年は入れられて、もう普通の社会生活は出来なくなり、出所後はホームレスになってしまうだろう…達也は後ろ手の不自由な体で前屈みになり、額を床に着けて彩香へ必死に謝罪した。
「彩香様、申し訳ありません…どうか、お許し下さい。何でもします、何でも言う事を聞きます。ですから、警察に通報するのだけは勘弁して下さい。お願いします…彩香様」
 彩香は達也が下げた頭を踏みにじり、問い掛けた。
「そう、そんなに許して欲しいの…お前が私の言う事を何でも聞く、絶対服従する奴隷になるのなら、警察沙汰だけは勘弁してあげるけどね…どうする?」
「な、なります、彩香様に絶対服従する奴隷になります!ですから、どうかお許し下さい…」
 達也は頭を踏みにじられたまま、彩香に答えた。姪の奴隷にされるのは屈辱だが、警察に突き出されないためには、他に選択肢は無かった。彩香は満足そうに微笑むと、達也の頭から足を外し、勝ち誇った声で命令した。
「そう、私の奴隷になるのね…それじゃ、顔をお上げ!そして、『私は彩香様に絶対服従する奴隷になります。如何なる時も、彩香様の御命令に従います。どんな調教でも、懲罰でも喜んでお受け致します』と奴隷の誓いを述べなさい!」
「わ、私は彩香様に絶対服従する奴隷です…」
 達也は震え声で、彩香に言われた事を復唱した。全裸の後ろ手錠姿で正座させられ、自分の姪に対して奴隷の誓いを述べるのは耐えられない程の屈辱だったが、今の達也にはどうしようも無かった。屈辱のあまり、知らず、涙が頬を伝った。
 達也が屈辱に震えながら奴隷の誓いを述べ終わると、彩香は嬉しそうに微笑み、ベッドに腰掛けて素足を突き出した。
「奴隷の誓いが終わったら、私の足の裏を舐めなさい!」
 酷い命令に達也は顔が真っ赤になったが、屈辱を押し殺して彩香の足裏に舌を伸ばして舐め始めた。足裏に付着している埃のざらざらとした感触を舌に感じ、彼の屈辱を倍増させた。
「うふふ、くすぐったい…叔父のくせに姪の足の裏を舐める気分はどう?でも、お前みたいなケダモノに私の足を舐めさせてあげるなんて、ちよっと贅沢すぎるかしら…そうそう、お前は私の奴隷になったんだから、もう叔父じゃないわね。これからお前の事は『叔父さん』じゃなくて、『男奴隷』と呼ぶわよ。分かった?」
 姪の彩香に蔑まれて達也は身震いしたが、こみ上げてくる屈辱感を押し殺し、黙って彼女の足裏を舐め続けた。不意に彩香の足裏で、顔を強く蹴られた。
「ひいっ」
 短い悲鳴を漏らして後ろに倒れた達也を、彩香は強い口調で叱りつけた。
「私が訊ねているのに、無視して返事もしないなんて、どういうつもりよ!男奴隷のくせに生意気な!」
 不自由な体をよじらせて、何とか正座し直した達也は、屈辱で顔を真っ赤にしながらも、震え声で彩香に謝罪した。
「も、申し訳ありません…よく分かりました、彩香様…」
「ふんっ、最初から奴隷の躾が必要みたいね…先に足指の間の汚れを舐め取りなさい!」

 彩香は次に足先を、達也の顔に突き出した。達也は屈辱で身震いしながらも、彼女の足先を口に含み、足指の間に舌を這わせた。若い汗と脂の強烈な臭いが口中に充満し、屈辱の涙で達也の視界がぼやけた。それでも、達也は自分の精神を押し殺しながら、足指の間を舐め続けた。
しばらく足先を舐めさせた彩香は満足したのか、達也の口から足を抜いて立ち上がり、クローゼットに向かった。彼女はクローゼットの中から、各種類の鞭・首輪・足枷・ディルドゥ・革紐等の色々な責め道具を取りだした。SMクラブで使うような色々な責め道具を見た達也は、驚愕で目を見開いた。
(彩香は、なぜこんなにSM道具を持っているんだ?そう言えば、今自分が嵌められている手錠は、一体どこで手に入れたんだ?)
 疑問に思っている達也に構わず、彩香は首輪を手にすると、正座している達也の首に装着し、リードを取り付けた。彼女は乗馬鞭を手にし、リードを上に引き上げて、達也に命令した。
「男奴隷、お立ち!」
 首輪が引き上げられて喉に圧迫感を感じた達也は、よろよろと立ち上がった。彩香は乗馬鞭で達也の尻を軽く叩き、続けて命じた。
「足を開いて腰を突き出し、『私の見苦しいものを見分下さい』とお願いおし!」
 達也は恥辱で顔を紅潮させたが、身震いしながらも彼女の命令に従い、
「わ、私の…見苦しいものを…見分…下さい…」
とつっかえながら半ば泣き声で言った。彩香は乗馬鞭で達也の股間のものをつつき、嘲笑った。
「随分萎んじゃったわね。さっきは、はち切れそうに大きく脹らませていたのに…ほら、ほら」
 達也はあまりの恥辱に、目の奥が熱くなり涙がこみ上げてきた。彩香は彼のものをつつきながら、更に酷い命令を下した。
「ぼうっとしてないで、腰を振って、この醜いものをぶらぶらさせてみなさいよ」
「は、はい…」
 達也は度を超えた恥辱で身震いしながらも、腰を振って股間のものをぶらつかせた。
「キャハハッ、面白ーい。大の男が女子高生の姪に命令されて、そんなものをぶらぶらさせるなんて、恥ずかしくないの?まあ、男奴隷に恥なんて言葉は無いわよね」
 彩香の蔑みが達也の心を深く抉り、目から涙がこぼれた。
「あら、お前、泣いているの?この程度で泣いていたら、体の水分がどれだけあっても足りないわよ…いつまでも馬鹿みたいに腰を振るのは、お止め!」
 彩香は達也の尻を乗馬鞭で軽く叩いて、腰を振るのを止めさせた。彼女は達也の前で何の恥じらいも無くパジャマを脱ぎ捨て、白色のブラジャーとパンティだけの下着姿となった。達也は彩香の高校生離れした発育の良過ぎるグラマーな身体を目の当たりにして、息を呑んだ。
「男奴隷、動くんじゃないわよ!」
 彩香は、達也の股間に手を伸ばした。彼女の柔らかな手が達也のものを優しく撫でた。達也は、思わず声を出しそうになる。彩香の手が、達也の陰茎や陰嚢を柔らかく揉みほぐし、肛門と性器の間の敏感な箇所を触れるか触れないかのタッチで撫でさすりする。達也の口からため息が漏れ、彼のものは徐々に硬くなっていく。彩香は屹立を取り戻した彼のものをしごきながら、楽しそうに脅した。
「あらあら、また硬くなってきたわ…お前は何の反省も無く、また私をレイプしようと思っているのね。私がレイプされる前に、これを何とかしないといけないわ…包丁で切り落として欲しい?それとも、鞭でちぎれるまで打って欲しいの?」
「そ、そんな…どうか、お許しを、お許し下さい」
 達也は泣きそうな声で、彩香に哀願した。しかし、彼のものは彩香の巧みな愛撫で、限界まで硬度を増していた。彩香は達也のものから手を放すと、恥ずかしげも無くブラジャーを取り外した。形の良い、豊かな胸が飛び出し、達也は目を丸くした。彼女はしゃがむと、彼の猛々しく屹立したものを豊かな乳房で挟み、ゆさゆさと揺らした。硬くしこった乳首が、達也の体を擦った。
「ああぁーっ」
 あまりの快感で果てそうになり、達也の口から情けない悲鳴が漏れた。彩香は乳房を揺らしながら、意地悪く注意した。
「男奴隷、許しも無く勝手に射精して、私の身体を汚しでもしたら、どういう目に遭うか分かるわよね」
「そ、そんな…どうか、お許しを…」
 自分の意志では止めようもない快感の高ぶりで射精しそうになった達也は、泣き声で彩香に慈悲を請うた。しかし、彩香は邪悪な笑みを浮かべて、乳房を揺すり続けた。達也が果ててしまうと思った瞬間、彩香は彼の体から離れた。射精寸前に彼女の柔らかい乳房の刺激から解放され、達也は安堵のため息を漏らした。
 彩香は乗馬鞭を再度手にし、パンティ一枚の姿で達也の前に立った。
「恥知らずに、見苦しく硬くして!こんなもの、こうしてやる!」
 彩香は手首のスナップを利かせて、達也の極限まで屹立したものを乗馬鞭で鋭く打ち据えた。
「ギョエェーッ」
 股間のものがちぎり取られた様な激痛に、達也は獣じみた絶叫を上げて、その場にうずくまった。彩香の足が、うずくまった達也の顔を強く蹴り飛ばし、彼はたまらず床に横倒しとなった。彩香は倒れた達也の顔を踏みにじり、激しく罵った。
「動くなと言っておいたでしょう!男奴隷の分際で、勝手に動くなんてどういうつもりよ!それとも、私の言う事なんて、馬鹿馬鹿しくて聞けないの?自分は叔父だから、まだ高校生の姪の言う事なんて聞けないと思っているんでしょう!やっぱり、奴隷の躾は最初が肝心よね…いいわ、男奴隷の身分を体に教えてあげるわよ。そうすれば、私に心の底から絶対服従する男奴隷になれるわ」
 彩香は達也の顔から足を外すと、一旦離れて乗馬鞭を黒光りする一本鞭に取り替えた。彼女は、まだ床に横になっている達也の傍に立つと、一本鞭を振り上げた。達也は怯えた目で彩香を見つめ、声も出せなかった。
「鞭を惜しむと、奴隷を損なうからね…本当の鞭の味を教えてあげるわ!」
 彩香は一本鞭を、力強く達也の体に振り下ろした。一本鞭が唸りを上げて、達也の体に絡みつく。
「ウギャーッ」
 真っ赤に焼けた鉄棒を押し付けられたような激痛に、達也の口から絶叫が上がった。彩香は容赦なく、豊満な乳房を揺らして次から次に一本鞭の雨を達也の体に浴びせた。
「ギャァーッ、許して、許してくれーっ」
 後ろ手錠をされている達也は、床で芋虫みたいに体をよじらせ、必死に許しを請うた。しかし、彩香の鞭は止まらなかった。達也は目の前が真っ赤に染まり、体の生肉が真っ赤に焼けた刃物で少しずつ切り取られていくように錯覚した。あまりの激痛でショック死するのではないかと、恐怖を感じた。
ようやく彩香が鞭を納めた時、達也の体には縦横無尽に赤い条痕が刻み込まれていた。彩香は、息も絶え絶えで床に横たわっている達也の頭を踏みにじり、怒鳴り付けた。
「男奴隷、これで自分の身分が分かったでしょう!まだ分からないと言うなら、遠慮無く鞭を追加してあげるわ…どうなの!」
「は、はい、分かりました…自分が彩香様の男奴隷だと、身に染みて思い知りました…」
 達也は息も絶え絶えの状態であったが、彩香の機嫌を損ねないように、必死に答えた。彩香は達也の頭から足を外し、腕を組んだ。
「ようやく、男奴隷の立場が理解出来たようね。低脳のケダモノを躾るには、全く手間が掛かるわ…男奴隷、いつまでも寝てないで、正座しなさい!」
 鞭痕で引きつる体を無理に動かし、達也は何とか彩香の足元に正座した。すると彩香が達也の股間を指差し、呆れた声を出した。
「あら、お前、あれだけ痛い目にあっても、まだそこを硬くしているの!本当に恥知らずのケダモノだわ!」
 達也は自分の股間を覗き込み、初めて自分がまだ勃起している事に気がついた。乗馬鞭で打たれた陰茎の側面が、赤く腫れ上がっていた。鞭打たれたために神経がおかしくなり、勃起が治まらないのかもしれないと、達也は不安になった。
「恥知らずのケダモノに相応しい扱いをしてあげるわ…頭を床に着け、お尻を高くお上げ!」
 達也は彩香の命令通りに、頭と両膝で体を支え、尻を上げた。横目で彩香の様子を窺うと、彼女はディルドウにグリースらしきものを塗っているところだった。彩香はグリースでてかてかに光るディルドウを手に、達也の背後に廻った。
「男奴隷、もっと脚を開きなさい…恥知らずの男奴隷に、レイプされる女性の気持ちを分からせてあげるわよ!」
 彩香は、ディルドウの先端を達也の肛門に当てがった。
「ひいっ」
 肛門の異様な感覚に、達也は短い悲鳴を漏らし、思わず肛門を窄めた。彩香は手を伸ばし、彼の陰嚢を掴んだ。
「男奴隷、肛門の力をお抜き…さもないと、睾丸を握り潰すわよ!」
「ひぇっ、そ、それだけは許して下さい…」
 先程、彩香に思い切り陰嚢を握り締められ、その激痛に苦しんだ達也は、情けない哀願をして窄めた肛門の力を抜いた。その瞬間、彩香は一気にディルドウを押し込んだ。
「うああーっ」
 肛門を犯される異様な感覚に、達也の口から悲鳴が上がった。彩香は左手でディルドウをこねながら、右手を達也の屹立しているものに伸ばした。彼女の柔らかい右手が達也の硬くなっているものを、ゆっくりとしごき始めた。
「ふんっ、お尻を犯されているのに、まだ興奮して硬くしているの…レイプされる女性の苦しみを味わせてやろうと思ったけど、逆に喜ばせたみたいね。変態の男奴隷は、本当にどうしょうもないわ。最低!」
 彩香の蔑みが達也の精神をズタズタに切り裂き、目から涙がこぼれた。彩香は達也のものをしごきながら、ディルドウのスイッチを入れた。ビィーンと振動音がなり、達也の直腸を強く刺激した。
「あうぅーっ、お、お許しを、どうか、お許しを…」
 直腸を掻き回される様な強烈な刺激に、達也は泣き声で彩香に懇願した。しかし、彼女は、
「ふざけるんじゃないよ!口じゃ嫌がっても、益々ここを硬くしてるじゃないの!本当は凄く感じて嬉しいんでしょう、最低の変態!」
と彼を罵倒し、硬く屹立したものを更に激しくしごいた。
「ああっ、いやーっ」
 遂に達也は、女性みたいな喘ぎ声を出して、屹立したものから夥しい白濁液を噴出してしまった。射精した瞬間、達也は体力と気力を全て引き抜かれた様な気がして、その場にうつ伏してしまった。彼は、彩香への反抗心を全て奪い取られてしまったのを、おぼろげに自覚した。彩香は邪悪な笑みを浮かべ、ディルドウのスイッチを切って、達也の肛門から引き抜いた。
「うふふ、お尻を犯されて射精するなんて、やっぱりお前は変態だったのね…ところで、誰が動いていいと言ったの!」
 彩香の叱責を受け、達也は慌てて引きつる体を浮かし、頭と両膝を支える惨めな姿勢に戻った。
「それに、許しもなく勝手に射精するなんて、許せないわね…まだ、鞭が足りないのかしら」
 彩香の呟きを聞いた達也は、震え上がった。もう、鞭だけは受けたくなかった。
「お、お許し下さい。彩香様、お願いです、どうか許して下さい。どうか、御慈悲を…」
 達也は尻を上げたままの見苦しい姿勢のまま、必死に哀願した。彩香は苦笑し、彼に命令を下した。
「しょうがないから鞭は勘弁してあげるけど、自分が汚した床は自分の舌できれいにしなさい!」
「は、はい、彩香様。ありがとうございます」
 礼を言った達也は、慌てて床にこぼした自分の精液を舐め始めた。口に生臭い臭いが拡がり、舌は床の埃でざらついたが、鞭打ちを思えば、そんな事には構っておれなかった。
 床の精液を舐め取り終えた達也が顔を上げた瞬間、彩香が彼を蹴り倒した。彼女は仰向けに倒れた達也の顔を跨ぐように、仁王立ちになった。
「出来の悪い男奴隷の躾で、疲れちゃったわ…少し休もうっと」
 彩香は白色パンティ一枚の姿で、達也の顔にしゃがみ込んだ。彼女のパンティに包まれた脹らみのある股間が達也の顔に迫り、その迫力に圧倒された。彩香の柔らかな股間が達也の鼻と口を塞ぎ、パンティの僅かな隙間で辛うじて呼吸をした。黒い繁みが些か透けて見えるパンティのクロッチ部分は、興奮したためか濡れており、達也の鼻孔に強烈な女の臭いを送り込んだ。彩香は笑って腰を揺すり、自分の臭いを彼の顔に擦りつけようとしているみたいだった。
「男奴隷、私の臭いをよく覚えておくのよ。いいこと!」
彩香の饐えたような強烈な臭いで、達也は窒息死するのではないかと恐怖を感じた。顔を彩香の股間で蹂躙される永遠とも感じられる時間が経ち、彼女はようやく腰を上げた。達也がほっとしたのも束の間、立ち上がった彩香は何の恥ずかしげも無く、ベトベトになった白色パンティを脱ぎ捨てた。彼女はベッドに腰掛けて脚を開くと、達也の首輪に繋げられているリードを引っ張り、彼の顔を自分の股間に誘導した。
「パンティ越しじゃ、やっぱり物足りないわね…男奴隷、お前の舌で私を喜ばせて頂戴!」
 彩香の陰唇は、興奮して赤く充血していた。濃い黒い繁みに縁取られている濡れた陰唇は、まるで達也を喰い殺そうとしているようだった。彩香に散々虐待されて恐怖心を植え付けられた達也にとって、今や彼女の性器は興奮の対象ではなく、恐怖の象徴となっていた。
「何をぼやぼやしてるの!さっさと、お舐め!」
「は、はい、ただ今…」
 彩香に叱責された達也は、慌てて舌を伸ばした。彼女のねっとりとした淫液が、達也の口中に饐えたような強い臭いを充満させた。達也は吐き気を覚えたが、彩香の逆鱗に触れぬよう、必死に舌を動かした。
「男奴隷、舌だけじゃなくて唇も使って、全身全霊で私に奉仕するのよ!」
 彩香に注意された達也は、唇で陰核を吸い、舌でつつき、彼女を感じさせる事に専念した。長いこと奉仕して、舌の付け根に痛みを感じ、舌が腫れ上がったと思った時に、ようやく彩香が背を仰け反らせて、絶頂に達した。彼女は達也の髪を掴んで引き寄せ、彼の顔を自分の陰部に強く押し付けて余韻を楽しんだ。達也は顔面を彼女の性器に密着させたまま、一休み出来ると安堵のため息をついた。
 しかし、達也に休みを与える程、彩香は優しくなかった。彼女は達也の顔を自分の股間から引き離すと、強烈な往復ビンタを喰らわせた。
「ひひいっ」
 頭がグラグラする程の衝撃と、両頬に強い痛みを感じた達也は、短い悲鳴を上げた。
「いつまで、私のあそこを舐めているのよ!このスケベ奴隷が!」
 あまりにも理不尽な叱責であったが、彩香の男奴隷に落とされた達也に反抗出来る筈も無かった。
「も、申し訳ありません、彩香様…」
「ぼやぼやしてないで、浴室まで膝で這って行くのよ!」
 彩香は乗馬鞭を手にすると、空中で振って、鞭が風を切る音を達也に聞かせた。
「は、はい、ただ今…」
 すっかり鞭に怯えた達也は、後ろ手錠の不自由な姿のまま、膝立ちでよちよちと這って浴室に向かった。リードを手にした彩香は、彼の後ろから乗馬鞭でつついて、早く進むように促した。
 達也が何とか浴室に着くと、彩香は仰向けに横になるよう命じた。彼女は仰向けになった達也の顔を、両脚で挟むように立った。
「私、感じた後は、どういう訳かおしっこしたくなるの…お前も舌を使って、喉が渇いたでしょう。今からおしっこを飲ませてあげるから、ありがたく思いなさい!」
 浴室の床で仰向けになるよう命令された時に嫌な予感はしていたが、やはり彩香の口からはっきり言われるとショックだった。
(俺は彩香の人間便器にされるんだ…落ちるところまで落とされるんだ…)
 彩香は勝ち誇った顔つきで、達也の苦悩に歪んだ顔を見下ろした。
「あら、あまり嬉しそうじゃないわね。私のおしっこを飲むのが、そんなに嫌なの?」
「い、いえ、そんな事ありません…是非頂かせて下さい…」
 達也は彩香の機嫌を損ねる事を怖れ、慌てて追従した。彩香は彼のそんな卑屈な態度を見て、満足そうに微笑んだ。
「それじゃ、たっぷり飲ませてあげるわ。口を大きくお開け!」
 彩香は達也の顔にしゃがみ込んだ。濡れた赤い陰唇が、彼を完全に服従させようと、目前に迫って来た。逃げたかったが、鞭のお仕置きを恐れた達也は、出来る限り大きく口を開けるしかなかった。
「一滴もこぼすんじゃないよ…出るわよ!」
 彩香が注意した瞬間、陰唇がピクッと震え、黄色い奔流が噴き出た。達也は自分の口に注がれる大量の尿を、必死に飲み下した。強烈なアンモニア臭が口と鼻に拡がり、喉が焼けた。胃にどんどん彩香の尿が溜まっていくのが感じられ、体の内側まで彩香に叩きのめされて征服されたみたいで、達也の気分をどん底まで落ち込ませた。彩香の放尿は、思ったより長く続いた。
 彩香は放尿を終えると、自分の陰部を達也の口に押し付けた。
「おしっこを飲み終えたら、お前の舌で後始末して頂戴。私のトイレットペーパーに使われるなんて、変態の男奴隷には光栄でしょう…そうそう、これからお前が飲めるのは私のおしっこだけにするからね。私に隠れて他の飲物を飲んだりしたら、鞭が飛ぶわよ!」
 彩香の残酷な宣告を聞かされた達也は、顔を紅潮させて身震いし、尿で濡れた彼女の陰部に舌を這わせながら、屈辱の涙を止める事が出来ないでいた。

 この日以来、達也の毎日は生き地獄へと変わった。家にいる時は常に全裸で、首輪の着装を義務づけられた。彩香の宣告通り、普通の飲物は許されず、彼女のおしっこだけを飲まされた。食事については、まず彩香が済ませ、彼女の残飯を洗面器に入れたものが達也の食事となった。その残飯も、常に彩香の唾と痰が吐きかけられ、彼女の機嫌次第では尿をかけられる事もあった。どんなに吐き気を催すような食事でも、彩香に鞭をちらつかされると、自分の精神を押し殺して喉に流し込むしかなかった。
 毎日、彩香の気分次第で鞭が振るわれたり、ディルドウで肛門を犯されたり、特大の浣腸をされたりして嬲られた。彩香のパンティを顔に被らされてオナニーを強要され、果てた瞬間に彼女に大笑いされた時は、本当に死にたくなった。夜は彩香のベッド側にリードで繋がれ、彼女が寝る前のバター犬とおまるの務めが、達也の日課となった。彩香のベッドの下で毛布にくるまって眠る彼は、どうしてこんな事になってしまったのかと、頭を抱えて毎晩自問自答していた。
 達也が出勤する前、彩香は彼の股間のものに、強化プラスティック製のペニスケースを装着し、南京錠を掛けた。尿道口の所には穴が開いているので排尿は出来たが、ペニスが萎んだサイズに合わせて曲がっているので、勃起すると強い痛みが生じるようになっていた。
「お前は前に、職場の女性と付き合っていると言っていたわよね…男奴隷に恋愛の自由があると思う?そう、当然無いわよ。だから、家を出る時は、常にこれを着けておきなさい!」
 達也は彩香の手でペニスケースを装着されてから、絵里子とのデートも何かと口実を設けて避けるようになってしまった。自分の人生が姪の彩香の手で次々と歪められていくのを実感した達也は、将来の展望が持てなくなっていった。

 達也が一日の仕事を終えて市役所を出た時、クランクションが鳴らされた。彼が音のする方に首を向けると、車の運転席に座っている絵里子が手を振っていた。達也は驚いた顔で、彼女が乗っている車に近づいた。
「絵里子さん、今日は有給休暇を取っていたんじゃなかったの?」
「日中は実家のちょっとした用事があったから有休を取ったんだけよ…そろそろ達也さんが帰る頃だと思って、待っていたの。家まで送って行くわ。さあ、乗って」
 達也が強引な絵里子に促されるまま、断れきれず助手席に乗り込むと、彼女は直ぐに車を発進させた。しかし、絵里子は達也の家とは違う方向に車を走らせた。彼は訝しげに、絵里子に尋ねた。
「絵里子さん、方向が違うけど…一体どこへ行くんだい?」
「私達は近頃、デートもご無沙汰でしょう…ちょっと寄り道するだけよ。そんなに遅くはならないから」
 絵里子は達也の質問を軽く受け流して、どんどん車を走らせ、ラブホテル街に到着した。彼女は適当なラブホテルを選んで、車を入れた。絵里子は唖然としている達也の手を引っ張り、ラブホテルの一室に入った。
「あ、あの、絵里子さん…どうして、こんな所に…」
「達也さん、私達は子供じゃないわ。いい加減に、大人のお付き合いをしましょう…それとも、私じゃ嫌なの!?」
 肉食系の絵里子に迫られた達也は、どぎまぎして頭が混乱した。彼とても男だから、女性に迫られたら据え膳は食っていただろう。しかし、今の彼は彩香の手で男奴隷に落とされ、ペニスケースを嵌められて、普通のセックスが出来なくなっているのだ。それを彼女に一体どう説明すればいいのか…達也が途方に暮れている間、絵里子はさっさと服を脱ぎ、下着姿になっていた。
「達也さん、どうしたの!?まさか、ここまで来て、私を拒むつもり?」
 万事休すとなった達也は、絵里子に全て告白する事にした。彼女の口から職場に広まり、市役所を辞めないといけないかもしれないが、もう仕方が無いと覚悟を決めた。達也は服を脱いで全裸となり、自分の体を全て絵里子に見せた。
「何…その体は!?」
 達也の体には、鞭打ちの条痕だらけで、股間にはペニスケースが嵌められていた。普通の女性が見たら、「変態!」と悲鳴を上げて逃げ出すだろう。達也は最悪の事態を予想し、目を閉じて俯いた。
「達也さん、きちんと説明してよ!どうして、そんな体になったの?」
 達也は途切れ途切れにつっかえながらも、出来るだけ絵里子に理解して貰えるように説明した。姪の彩香と一緒に生活し始めて、情欲のコントロールが効かなくなってしまった事、彩香をレイプしようとして逆襲され、奴隷にされてしまった事、それ以来彩香に虐待され、自分の人生は完全に彼女の支配下に置かれている事…。険しい顔をした絵里子は、仁王立ちで腕組みして達也の説明を聞いていた。
 達也の説明を聞き終わった絵里子は、直ぐに服を着始めた。自分の告白を聞いた彼女は罵声を浴びせて去って行くだろうと思った達也は、ラブホテルのベッドに腰掛けて俯き、頭を抱えた。しかし、絵里子は予想外の言葉を発した。
「達也さん、ぼやぼやしてないで早く服を着て!今から、達也さんの家に行くわよ」
 達也は何が何だか分からないまま、絵里子に言われた通りに急いで服を着て、彼女の車に乗り込んだ。

 絵里子の車が達也の家に着いた時には、彩香は既に高校から帰宅した後で、居間のソファに座ってテレビを見ていた。達也と絵里子が居間に入ると、彩香は些か驚いた顔をした。達也と絵里子は隣り合って居間のソファに座り、彩香と対面した。
「お前…いえ、叔父さん、その方は…?」
 彩香の問い掛けに、達也はどぎまぎしながら絵里子を紹介した。
「この女性は職場の同僚で、川島絵里子さん。前に話したけど、個人的に付き合っているんだ…」
 達也は絵里子にも、彩香を紹介した。
「この子が亡くなった兄夫婦の娘で、姪の彩香だよ…」
 絵里子は、余裕の笑顔を彩香に向けた。
「宜しくね、彩香さん」
「こちらこそ宜しく…えっと、絵里子さんだっけ」
 達也は、彩香と絵里子の視線の間に、一瞬火花が散ったように錯覚した。最初の火蓋は、絵里子の方から切った。
「彩香さん、早速だけど、達也のペニスケースを外してくれないかしら?」
 彩香はギョッとした目つきで達也を見て、絵里子に向き直った。
「絵里子さん、叔父さんから…いえ、この男奴隷から、詳しい話を聞いたの?こいつは私の所有物だから、あなたの指図を受ける必要は無いと思うわ!」
 絵里子は余裕の笑みを浮かべて、彩香に答えた。
「さすがは藤村夫妻の娘さんね…大したものだわ」
 彩香は意外そうな顔をした。
「あなた、私の両親を知っているの?」
 絵里子はその質問に直ぐには答えず、ゆっくりと足を組み、ハンドバッグから煙草とライターを取りだした。彼女は落ち着いた様子で煙草をくわえてライターで火を点け、煙を吐き出した。まだ高校生の彩香に対して、如何にも大人の女だと見せつける態度だった。絵里子は唐突に話し始めた。
「…私の母は、あるSMサークルの主催をしているの。SMの世界じゃ、結構有名なのよ。メンバーは厳選された本物のサディスティンと、経済的に余裕がある真性マゾヒストよ。そのサークルで母の右腕として一緒に運営してくれていたのが、彩香さん、あなたのお母さんよ。あなたのご両親のプレイは、誰もが認める程に壮絶で美しかった。サークルの参加日に交通事故でお亡くなりになった事については、お悔やみ申し上げるわ…」
 達也と彩香は絵里子の話を聞いて、唖然として顔を見合わせた。
「あなたのご両親は、そのSMサークルで知り合って、結婚したのよ。お母さんの今日子さんは超ハードサディスティンで、最初のご主人は虐め過ぎて早死にしたと聞いたわ。お義父さんの英明さんも普通のサディスティンでは対応出来ない程のハードマゾで、ようやく理想の相手に巡り会えたと二人で喜んでいたらしいの…」
 達也は絵里子の話を聞き、呆然として口をぽかんと開けた。ずっと憧れていた義姉の今日子がサディスティンで、尊敬していた兄の英明がマゾヒストだったとは…それと、大企業でエリートコースを順調に歩んでいた兄が、周囲の反対を押し切って、10歳も年上でバツイチシングルマザーである今日子との結婚を強行した理由が、ようやく理解出来た。全ては、兄の性癖から来ていたのだ。そして、今まで恐くて彩香に訊けなかったが、まだ高校生の彼女が色々なSM用具を持っていた訳がやっと分かった。それは、兄夫婦が使用していたものだったのだ。絵里子の話は続いた。
「ご両親は、高校生の娘がSMサークルに参加したいとねだっているので困っているとこぼしていたわ。一応法律的な事があって、未成年の高校生を参加させる訳にはいかないから、卒業するまで待たせていると言っていたけど…でも、娘の彩香さんは、中学生の時から父親を奴隷にしていたと聞いたわ」
 達也はぎょっとして、彩香を見つめた。彩香は強張った表情で、絵里子の話を聞いていた。
「私も自分専用の奴隷が欲しかったから、藤村夫妻に相談すると、弟の達也の写真を見せられたわ。一目見て気に入ったから、市役所の臨時職員になって達也に近づいたの…市長は私の母の奴隷だったから、そのコネで臨時職員になれたんだけどね」
 達也には初めて聞く話で、口をポカンと開きっぱなしだった。
「大人しい草食系の達也が彩香さんを強姦しそうになったと聞かされて、ピンと来たわ。男を奴隷に仕込むために、私の母と薬剤師だった彩香さんのお母さんが協力して調合した強力な催淫剤が使われたとね…彩香さん、そうでしょう?」
 今度は、彩香が開き直った口調で話し始めた。
「その通りよ…実の父親の記憶は殆ど無いんだけど、ママとパパが普通の夫婦じゃない事は、小学生の時から気づいていたわ。夜中にママがパパを鞭打ったり、人間馬にして這い回らせたり、バター犬として酷使して虐めているのを覗いては、自分のあそこを弄って感じていたの…中学生になり、思い切ってママに頼んだわ。パパを奴隷として貸して欲しいとね。ママは困惑していたけど、結局願いを聞いてくれたの。パパは最初驚いていたけど、直ぐに中学生で義理の娘である私の足元に跪き、酷く虐められて、随喜の涙を流していたのよ。高校生になって、ママとパパが通っているSMサークルに参加させてとねだったけど、それは高校を卒業するまで待てと言われて、面白くなかったわ…ママとパパが 交通事故で亡くなった時は、さすがに落ち込んだけど、二人が愛娘の私を生き残らせてくれたと思い直したの…その時に後見人になった叔父さんが家に来たから、パパの代わりに奴隷に仕込んでやろうと思ったわ。そのきっかけを作るために、晩酌のビールにママ特製の催淫剤をたっぷり入れて、毎晩飲ませたの。それでもなかなか私に手を出してくれなくて、イライラしてたけど…」
 達也は二人の会話を聞き、自分はとっくの昔に陥穽に嵌められ、彩香と絵里子の二人の手のひらを行き来していた愚かな生贄である事が理解出来た。
「彩香さん、私達二人は男を虐めて楽しむ共通の趣味があるから、きっと仲良くなれるわ…私は達也と結婚までこぎ着けてから、一生涯の奴隷に仕込むつもりだったけど、彩香さんに先を越されたのね。出来たら私の手で調教して、男奴隷に落としてやりたかったけど…まあ、いいわ。私は達也と結婚して、彼を一生奴隷にするつもりなの。私と達也が結婚して、この家で彩香さんと同居している間、達也は私達二人の共有奴隷にしましょう。来年、彩香さんが高校を卒業したら、母が主催するSMサークルに特別会員として招待し、彩香さん好みの奴隷を色々と選ばせてあげるわ…どう、悪い取り引きじゃないでしょう?」
絵里子は悪魔の様に微笑んで、彩香に手を差し出した。彩香は一瞬躊躇したが、直ぐ絵里子に負けず劣らずの邪悪な笑みを浮かべて手を差し出し、二人はしっかりと握手した。
「それじゃ、絵里子さん、達也を引き渡すわ…」
彩香は呆然としている達也に向き直り、命令を下した。
「男奴隷、ぼうっとしてないで、さっさ服を脱いで裸におなり!ぐずぐずしてたら、鞭が飛ぶわよ!」
「は、はいっ、ただいま…」
 彩香の手で徹底して男奴隷に仕込まれた達也は、鞭という言葉で過敏に反応し、直ぐに立ち上がり衣服を脱ぎ捨て、全裸になった。
「何を人間みたいに、偉そうに二本足で立っているのよ!男奴隷らしく、四つん這いにおなり!」
「は、はい…」
 達也は、あたふたと四つん這いになった。彩香は隣りの自分の部屋から責め道具を持って来て、絵里子に楽しそうに告げた。
「じゃあ、絵里子さんのお好みで調教して…道具は好きに使っていいから」
「彩香さん、ありがとう…達也さん、いえ、男奴隷、今からお前を私の色に染めてあげるわ!」
 彩香に礼を言った彩香は、責め道具の中からディルドウを手にした。彼女はディルドウのスイッチを入れて振動させると、四つん這いになっている達也の肛門に当てがった。

「ああっ」
 敏感な箇所に振動するディルドウを当てられた達也は、思わず喘ぎ声を漏らした。彩香の調教でアナル感覚を開発された達也は感じてしまい、股間のものを硬くしてしまう。しかし、ペニスケースを装着されているので、勃起すると激しい痛みを生じさせた。
「あうっ、い、痛い…許して、許して下さい」
 達也は情けない声で絵里子に哀願したが、彼女は嘲笑うだけだった。
「ふんっ、男のくせにアナルが感じるなんて、少しは恥ずかしく思いなさいよ…ところで、お前、私と結婚するつもりはある?どうなの?」
「ああっ、結婚します、絵里子さんと結婚します…だから、もう止めて下さい」
 達也が泣きそうな声で答えると、絵里子は力を込めてディルドウを肛門に突き立てた。
「うあぁーっ」
「何よ、その返事は!他に言い方は無いの!」
 絵里子に叱責された達也は、泣き声で言い直した。
「え、絵里子様、僕と結婚して下さい…一生絵里子様に忠誠を誓います…奴隷になりますから…結婚して下さい…お願いします…ですから、ぬ、抜いて下さい…痛い…」
 絵里子は苦笑して、達也の肛門からディルドウを抜いた。
「奴隷としての受け答えが全くなってないけど、まあ仕方ないわね。徐々に躾ていくわ…彩香さん、ペニスケースを外して貰えないかしら?」
 彩香はペンダントを首から外すと、下げていた小さな銀色の鍵を使って、ペニスケースの錠を外した。
「あら、なかなか粋じゃない。さすがは今日子さんの娘さんね」
 絵里子は彩香に感心し、解放された達也のものを握った。ペニスケースを外された達也のものは、硬く反り返っている。絵里子は達也のものをしごきながら、彼に問い掛けた。
「お前、私に生涯の忠誠を誓う?」
「は、はい、誓います…」
「私の調教と懲罰を、甘んじて受ける?」
「はい、喜んでお受けします…」
 絵里子は達也のものをしごきながら、奴隷の誓いを次々に言わせた。そして、達也のものが射精寸前まで硬く膨張したところで、絵里子は彼に仰向けになるよう命じた。達也は嫌な予感に怯えながらも、床に仰向けになった。絵里子の手でしごかれた彼の股間のものは、猛々しく屹立している。絵里子は残酷な笑みを浮かべ、達也に言った。
「お前は私に口だけで奴隷の誓いをしているけど、体の一部が生意気に自己主張しているのよ…ここがね!」
 絵里子は硬く屹立した達也のものを、思い切り蹴りつけた。
「ぐわあぁーっ」
 達也は自分のものがへし折られたように感じ、獣じみた絶叫を上げて悶え苦しんだが、どういう訳か彼の屹立したものから多量の白濁液が噴出してしまった。絵里子は、床でのたうって苦しんでいる達也の顔を踏みつけて罵った。
「あそこを蹴られて射精する男奴隷の分際で、許しも無く動くんじゃないよ!変態のうじ虫めが!」
 達也は股間の痛みと、度を超えた屈辱で、呻き声を上げて涙をぼろぼろこぼした。彩香は絵里子の調教に感服し、目を丸くしていた。絵里子はスカートをたくし上げ、パンティを脱ぎ捨てると、達也の顔にしゃがみ込んだ。
「お前は彩香さんの臭いをたっぷり嗅かされたでしょうけど、私の臭いもよく嗅いで覚えておきなさい!」
 興奮した絵里子の濡れた陰部が達也の鼻と口に押し付けられ、達也はきつい臭いで咽せ返りそうになった。絵里子は腰を揺らして陰部を擦りつけ、達也の顔を自分の淫液でべとべとにする。
「臭いを覚えたら、舌奉仕おし!」
 絵里子は僅かに腰を浮かして、命令した。達也は懸命に舌を伸ばして、彼女の濡れそぼった陰部を舐め始めた。絵里子は達也の舌を楽しみながら、残酷な事を告げた。
「今日はSMサークルの開催日だから、今からお前を連れて行って、私の母に結婚相手だと紹介するわ。母は日本のSM界では草分け的な女王様で、伝説のサディスティンだったから、挨拶代わりにお前をたっぷり虐めてくれるわよ。私の父も母に虐められ過ぎて、早死にしちゃったくらいなの…母への挨拶が済んだら、サークルの女性メンバーにも一人一人紹介するわ。中には大物女性議員や女性高級官僚がいるから、お前の体を差し出して虐めて貰えば、市役所での仕事に役立つかもね。メンバー紹介の後で、ステージに上げて、メンバー全員の前で公開調教してあげる。私の調教は彩香さん程優しくないから、男の誇りや人間の尊厳等は全て無くなり、私に絶対服従して、常に私の顔色を窺う卑屈な奴 隷に生まれ変わるわよ。楽しみにしてなさい。ホホホ…」
 彩香の酷い調教が優しいとは…絵里子の陰部を懸命に舐めながら彼女の残酷な宣言を聞かされた達也は、最低の奴隷に落とされていく自分の運命を思い、涙が止まらなかった。
                                 おわり
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まじめな女子校生の陰湿な復讐