密 約 |
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作者 namelessさん |
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帰宅した村木秀明はダイニングテーブルに着くと、暗い顔で妻の静香に話し始めた。 「今日、総務部長に呼び出されて、『言いにくいんだが、君はリストラ候補に挙がっている…早めに転職先を探した方が良いだろう』と言われたんだ。静香さんと結婚して、まだ2ヶ月なのに…」 静香は、肩をがっくりと落としてうなだれた秀明を前にして、どの様にこの危機を乗り越えようかと、あれこれ考えた。30歳の静香は、27歳の秀明より3歳年上の姉さん女房で、内気な秀明とは社内恋愛で結ばれた。彼女は総務部、秀明は営業部と分かれていたが、細身でイケメンな秀明に一目惚れして、色々な手段で彼にアプローチし、2ヶ月前にようやくゴールインしたばかりだった。 寿退社して今は専業主婦になっている静香は、上司だった総務部長の秋本正夫の顔を思い浮かべた。秋本は50歳過ぎても独身で、人付き合いを好まない気難しい性格であったが、仕事はそこそこ出来て、社長の従兄弟なので、社内で彼に楯突く者はいなかった。そんな彼が、どういう訳か静香を気に入り、セクハラ一歩手前の誘いを頻繁に掛けていたが、彼女はいつも適当にあしらって、一切相手にしなかった。静香と秀明の結婚式の場でも、秋本は未練たらしく彼女を熱く見つめていたのに気付いていたので、静香は自分の身体を餌にしてでも彼をコントロール出来ないかと、頭をフル回転させた。 「秀明、そんなに落ち込まないで…まだ、リストラされると決まった訳じゃないし。今日は早めに休みましょう。一晩ぐっすり寝たら、いい考えも浮かぶわよ」 「そうだね、静香さん…そうするよ」 秀明はスーツをパジャマに着替えると、風呂も入らずにそのまま寝室に向かった。姉さん女房の静香は秀明を名前で呼び捨てにし、秀明は「静香さん」とさん付けで呼ぶのが習慣になっていた。 静香は秀明が寝室に行くのを見届け、自分のスマホを取り出した。 翌日の昼、静香は元上司の秋本正夫と、以前勤めていた会社近くのファミレスで、テーブルを挟んで対峙していた。静香は元々目鼻立ちがくっきりした美人であるが、今日は秋本に誘いを掛けるため念入りに化粧をしており、かなり他の男の注目を集めていた。 「福田さん…いや、今は村木静香さんだったね。昨日の夜、静香さんから急に電話をもらって驚いたよ。それで、今日はどういった用件かな?」 秋本はコーヒーを啜りながら、ねっとりとした目で静香を見つめた。彼は黙っていれば、端正な顔立ちの渋い紳士なのだが、性格に陰険な所があり、言葉の端々にそれが現れるので、会社の皆から敬遠されていた。静香は鳥肌が立つような嫌悪感を押し殺して、話を切り出した。 「夫の秀明がリストラ候補にされていると聞いて、秋本部長に何とかしてもらえないかと、お願いしたいんです…」 秋本は端正な顔を少し歪ませ、苦い声で静香に答えた。 「妻として夫の苦境を救いたい気持ちは分かるが、ビジネスの話に口を挟むべきではないだろう」 ここで、静香は思い切って、秋本に申し出た。 「それは十分に分かっています…でも、公私混同になりますが、もし秋本部長がお力になって下さるのなら、私は何でもします。この体の全てを使ってでも…」 静香の大胆な申し出に、秋本の目が妖しく光った。 「君は自分が何を言っているのか、分かっているのかい?まあ、私なら村木君のリストラを撤回させ、会社に残留させる事は可能だが…本当に全身全霊で、私の言う事を聞いてもらえるかね?」 静香は、思い切った事を口にした。 「…勿論です。何でしたら、今からホテルに行っても構いません!」 秋本は苦笑いしながら、答えた。 「静香さんの覚悟は分かったが、今からでは、昼休みが終わるまで、殆ど時間が無いね…今日の夕方6時に、ここへ来れるかい?」 秋本はメモ用紙に簡単な地図を書いて、静香に手渡した。彼女がメモ用紙を受け取ると、秋本は席を立った。 「それじゃ、今夜を楽しみにしてるよ…」 静香は秋本がファミレスを出ると同時に、ポーチからICレコーダーを取り出した。秋本に体を許すつもりは、彼女には毛頭無かった。ただ、自分の体を餌にして秋本を誘い、無理強いされたような言質を録音し、脅迫・強要になると、取り引きするつもりだった。静香は身長167cmと女性にしては背が高く、学生時代は少林寺拳法部で汗を流していたので、腕力には些か自信があった。ホテルに行って、秋本から強引に押し倒されたとしても、蹴りの一発もかまして、危機を脱する自信はあった。 その日の夕方、静香はダイニングテーブルに、学生時代の友人と会うから遅くなるといった内容のメモを秀明宛に置き、家を出た。タクシーに乗り、秋本から手渡されたメモの地図を辿っていくと、怪しげなラブホテル街に着いた。タクシーを降りた静香は、身震いしながら待ち合わせの場所に立った。ファミレスでは秋本から脅迫的な言質は取れず、逆に自分から誘いを掛けた言葉しか録音できなかったが、何とか誘導して、彼の口から脅すような言葉を吐き出させる方法を色々と考えていた。 約束の時間となり、秋本が大きなキャリーケースを引っ張りながら、静香に近づいた。 「静香さん、少し待たせてしまったかな?」 「…いいえ、私も今来たところですから」 静香が少し震えた声で返事をすると、秋本は満面の笑みを浮かべ、彼女の腰に手を回した。 「それでは、一緒に楽しい所へ行こうか」 静香は嫌悪感で身震いしたが、必死に我慢して秋本と歩調を合わせた。秋本は、静香と一緒にあるラブホテルに入ると、目張りをした受付で一言二言話し、エレベーターに乗り込んだ。エレベーターが5階で止まり、二人はある部屋に向かった。 「ここが、私の気に入っている部屋でね…遠慮せずに入りたまえ」 秋本はドアを開け、静香に部屋に入るよう促した。静香は緊張した面持ちで部屋へ一歩入ると、驚愕で目を見開いた。普通のラブホテルと違い、地下牢みたいな内装で、壁には鎖やロープ、バラ鞭や手枷足枷等が掛けられ、天井には電動の滑車が吊るされた梁が架かり、棚には色々なサイズのディルドウや蝋燭が置いてあった。X型の磔台も設置され、広い部屋の中央あたりには三角木馬まであり、一見して拷問部屋のようだった。言葉を失っている静香に、秋本は背後から話し掛けた。 「私は、普通のセックスでは満足出来なくてね。それで、未だに独身なんだが…まあ、静香さんの特別な願いを叶えてあげる代わりに、私の特別な好みも満足させてもらうよ」 秋本にはSMの趣味があったのだ…まずい、縛られて自由を奪われては、逃げ出せずに体をいいように蹂躙されてしまう…静香は振り向くと、必死に懇願した。
「静香さん…いえ、静香様、このブーツをお履き下さいませ」 異様な雰囲気に呑まれた静香は、言われるがままに差し出されたハイヒールブーツを履いた。それは、彼女にあつらえたかのように、足にぴったり合った。次に、秋本はキャリーケースから1.5m位の長さがある黒革の一本鞭を取り出し、跪いた姿で静香に差し出した。静香が恐る恐る鞭を受け取ると、秋本は彼女の足元に這いつくばり、ハイヒールブーツの足先にキスしながら、見苦しく哀願した。 「ああっ、静香様、私は恐れ多くも静香様を脅迫して、ホテルに無理やり連れ込んだ罪人でございます…この鞭は内部にピアノ線が編み込まれ、先に鉛球が仕込まれている特注の処刑用の鞭でございます。どうか、その鞭で万死に値する大罪を犯した私を打ちのめして、思う存分罰して下さいませ。お願いでございますぅ…」 SMの特別な趣味といっても、秋本部長はマゾの方だったんだ…呆然としていた静香は、手にした黒光りする一本鞭と、自分の足元に見苦しく這いつくばっている秋本の背中を見つめた。混乱した彼女は、訳も分からずに手にした一本鞭を、秋本の背中に勢いよく振り下ろした。 「ぎえぇーっ!」 相当痛かったのだろう。自分で鞭打ちをねだっておきながら、秋本は獣じみた絶叫を上げ、身悶えして苦しんだ。直ぐに彼の背中に赤い条痕が浮かび上がり、血が滲み出た。それを見た時、静香の背骨に電流が走った様に感じ、彼女の中で何かが弾けた。 「ふざけるんじゃないわよ!私にこんな恥ずかしい真似をさせて、ただで済むと思ってるの!」 静香は、立て続けに鞭を振るった。秋本の絶叫と身悶えする醜悪な姿、それに鞭が肉を叩く音が、彼女の理性を吹き飛ばした。 「ぐえぇっ、ぎゃあっ、死んでしまいます、静香様、お許しを、どうかお慈悲を…」 秋本の悲鳴と哀願が、静香を更に昂ぶらせた。彼女は自分の体から紅蓮の業火が吹き出ているように感じ、子宮が燃え上がるような強烈な快感に酔いしれた。 「自分から罰して下さいと願ったくせに、甘えた事を言うんじゃないわよ!」 静香は這い回って逃げようとする秋本をブーツで蹴り飛ばし、彼の首元を踏み付けて動けなくすると、鞭を更に力強く振り続けた。 ようやく静香がいくらか冷静になり、鞭打ちを止めた時、秋本の全身は赤い条痕で覆われ、彼女の足元で息も絶え絶えになっていた。ふと我に帰った静香は、鞭を手放し、しゃがんで秋本を気遣った。 「あ、あの…すみません、秋本部長…大丈夫ですか?」 秋本は顔を上げて苦しげな笑みを浮かべ、かすれた声で答えた。 「静香様、優しい御言葉を頂いて、真に恐縮です…しかし、私は静香様を脅して苦悩させる大罪を犯した悪人でございます…お気遣いは無用です。もっと、私を罰して下さいませ…」 静香はこの時、秋本の股間のものが、力強くそびえ立っているのに気づいた。この人、こんなに痛い目に遭ったのに、興奮して喜んでる。本物の変態マゾヒストなんだわ…静香の治まりかけた紅蓮の業火が、再度燃え上がった。彼女は、秋本の顔に力強い平手打ちを喰らわせた。 「ひいぃっ」 男の顔を打った手の感触と、秋本の情けない悲鳴が、静香を再び昂ぶらせた。彼女は秋本の股間に手を伸ばし、硬く屹立したものを握ると、上に引っ張って、体を鞭痕で引きつらせている彼を無理やり立たせた。 「さっさと、お立ち!お前みたいなマゾの変態の心配をするなんて、自分に腹が立つわ。いいわよ、もっと虐めて、罰を与えてやるからね!」 静香は壁にかけられた手枷を取ると、立たせた秋本の両手に嵌め、電動の滑車から垂れているフックを取り付けた。そして、滑車のリモコンを手にし、アップのスイッチを押して、秋本のつま先がぎりぎり床に着く位まで、彼を吊り上げた。静香は吊り上げられた秋本の頬をピシャピシャと平手ではたき、残酷な笑みを浮かべて質問した。 「ねぇ、今から鞭で打たれるのと、私の手で打たれるのと、どちらがいい?」 さすがにマゾの秋本も、全身を一本鞭で打たれて半死半生にされた後に、鞭は避けたかったのだろう。 「…あの、選べさせて頂けますのなら、静香様の御手で打たれとうございます」 「そう、分かったわ…私の手を選ぶのね」 静香は吊り上げられた秋本から一歩後退し、間合いを取った。頬へのビンタを予想していた秋本は、些か怪訝な顔をした。 「いくわよ!」 静香は鋭いパンチを、秋本のみぞおちに喰い込ませた。 「ぐえぇっ!」 女性とはいえ、大学の少林寺拳法部仕込みの突きは強烈で、それを急所に喰らった秋本は、腹部全体に強い痛みが広がり、吐きそうな悲鳴を漏らした。静香は、次々に鋭く体重の乗った突きを秋本の腹に叩き込んだ。秋本はくぐもった悲鳴を上げ、涙を流して苦しんだが、それは逆に彼女を喜ばせるだけだった。男の体に喰い込む拳の感触が、静香を大いに昂ぶらせた。学生時代に拳法の乱取りで、男子部員を倒した快感を思い出し、彼女は更に興奮した。静香は突きだけではなく、前蹴り・横蹴り・回し蹴りと色々な種類の蹴りも秋本の体に叩き込んだ。完全に人間サンドバッグにされた秋本は、最初は静香に涙ながらの慈悲を請うていたが、そのうちに悲鳴を上げる元気も失っていった。 少し汗ばんだ静香がようやく突き蹴りを止めた時、ぐったりとうなだれている秋本は、屠殺場で吊り下げられた家畜同然になっていた。少し、やり過ぎたかしら…静香は一瞬心配したが、秋本の股間のものがまだ屹立しているのを見て、マゾヒストの業に呆れ果てた。 これなら、まだ遠慮しないでいいわね…静香は滑車のリモコンスイッチのダウンを押し、秋本を床に降ろした。彼は完全に精気を失い、床にぐったりとうつ伏した。静香は秋本の頭をブーツで踏みにじり、厳しく叱り付けた。 「誰が横になっていいと言ったのよ!さっさと起きなさい!」 しかし、秋本は苦しそうな呻き声を漏らすばかりで、動こうとしなかった。体が限界で、実際に身動き出来なかったのだろう。静香は一旦秋本から離れると、棚から蝋燭を取り、ライターで火を点けて、うつ伏している彼の傍に立った。 「仕方ないわね…元気付けてあげるわ」 静香は、うつ伏している秋本の背中に、熱いロウを垂らし始めた。秋本はかすれた悲鳴を上げ、何とか手足を動かせて、起きようとした。しかし、鞭痕と全身打撲の痣が彼の体を引きつらせ、見苦しくもがく事しか出来なかった。静香は傷だらけの秋本の背中に、たっぷりと熱いロウを垂らした後、蝋燭の火を消して棚に戻した。 まだ、足りないわ。もっと痛めつけてやりたい…そう思った時、棚のディルドゥが静香の眼に留まった。彼女は、細身のディルドゥを選んで、手に取った。 「蝋燭程度じゃ、動けないと言いたい訳ね…これなら、どうかしら?」 静香は秋本の体にしゃがみ込むと、彼の尻たぶを広げ、ディルドゥの先端を肛門に当てがうと、一気に押し込んだ。その途端、秋本は獣のような絶叫を上げ、動けなかった筈の体が跳ね起きた。彼は這って二、三歩進むと、頭を抱えてうずくまった。 「お前は肛門が感じるのね…それなら、もっとお尻を可愛がってあげるわ」 静香は壁に掛かっていたペニスバンドを取ると、腰に装着した。彼女は壁の鏡に映った自分の姿をみて、雄々しい男に変身した気分になった。静香はうずくまっていた秋本の髪を掴んで無理やり引き上げ、腰を振り、彼の頬をペニスバンドのペニス部分で往復ビンタした。情けない悲鳴を漏らした秋本の口元に擬似ペニスの先端を当てがった静香は、非情な命令を下した。 「今からこれでお前の肛門を可愛がってあげるのだからね…感謝の気持ちを込めて、丁寧におしゃぶり!」 静香は腰を強く押し出し、強引に擬似ペニスを秋本の口に突っ込んだ。秋本は目を白黒させながら、必死に擬似ペニスをしゃぶった。直接に肉体的な快感を得られる訳ではないが、男を支配して、強制的にフェラチオさせる優越感が、静香をうっとりと陶酔させた。彼女は秋本に擬似ペニスをたっぷりしゃぶらせてから、四つん這いになるよう命じた。静香は、四つん這いになった秋本の背後に廻り、挿されていた細身のディルドゥを引き抜いた。小さな喘ぎ声を漏らした秋本が、静香に懸命の嘆願をした。
静香に逆らえる筈もない秋本が恐る恐る両足を開くと、彼女は滑車のリモコンスイッチをダウンにした。秋本の体は下に降ろされ、三角木馬に跨る事になり、強烈な痛みが彼の股間を襲った。残酷な静香は、滑車のワイヤーに弛みを持たせ、秋本の全体重が彼の股間に掛かるよう調整した。股間の痛みに顔をしかめる秋本を嬉しそうに見た静香は、床に放っていた一本鞭を拾った。 「お前の背中はロウまみれになっているわね…これで、叩き落としてあげるわ」 静香は一本鞭を振り上げると、三角木馬の上で苦しんでいる秋本の背中に、情け容赦なく叩きつけた。 「ぎゃあぁーっ」 既に鞭打たれた背中に熱いロウを垂らされ、更に痛めつけられた鞭痕に、再び鞭が襲ったのだ。背中を真っ赤に焼けた刀で切り裂かれたような、想像を絶する激痛に、秋本は獣のような絶叫を上げ、身悶えして苦しんだ。秋本の絶叫を聞いた静香は、手加減するどころか、興奮して何度も彼の背中に鞭を振り下ろした。鞭打たれる度に、秋本は悲鳴を上げて悶え苦しんだが、体を揺らすと三角木馬が更に深く股間に食い込み、彼に鞭打ちとは別の激痛を与えた。 「お、お許しを、どうか、お慈悲を…」 さすがにマゾの秋本も耐えられず、泣き声で必死に許しを請うた。しかし、静香は許さなかった。 「私が背中のロウを落として上げているのに、お礼も言えないのかい!うるさく泣き喚くばかりで、少しは静かにおし!」 静香は赤いパンティを脱ぐと、秋本の口に突っ込んだ。そのパンティは、彼女の興奮した愛液で、クロッチ部分がグショグショに濡れていた。口中と鼻孔に静香のきつい臭いが充満した秋本は、全身に激痛を感じているにも関わらず、股間のものを限界まで硬く屹立させた。それを見た静香は、秋本を酷く侮蔑した。 「これだけ痛い目に遭っているのに、まだいやらしく興奮しているのね…こんな醜悪な変態は、生まれて初めて見たわ。お前みたいな最低の変態マゾは、鞭で打ち殺してやるわよ!」 静香は、パンティを口に押し込まれた秋本に何度も鞭を浴びせ、彼にくぐもった悲鳴を漏らさせた。彼女がパンティを脱いだのは、秋本にくわえさせる意味もあったが、興奮した彼女のクリトリスが肥大してパンティに擦れ、感じ過ぎて鞭を振るうのに集中出来ないからでもあった。 静香がようやく鞭打ちを止めた時、秋本は三角木馬に跨ったまま、白目をむいて失神していた。彼女は電動の滑車を操作し、秋本を三角木馬から降ろし、床に横たえた。全身傷だらけの秋本は、まだ失神から覚めなかったが、股間のものは萎える事なく、ずっと硬く屹立し続けていた。それをみた静香は、マゾ男の生命力に感嘆した。秋本の傍らにしゃがんだ彼女は、彼の口からパンティを引っ張り出し、手枷を外して、彼の顔を何度も平手で叩き、目を覚まさせた。 「いつまでも寝ていないで、早く起きなさい!」 秋本は、些か焦点の合わない眼で静香を見つめ、息も絶え絶えの声で哀願した。 「も、申し訳ございません、静香様…もう、精も根も尽き果てて動けません…お願いでございます、静香様の生命の水を…聖水を恵んで下さいませ…」 今日初めてSMプレイを行った静香には、秋本の言う聖水の意味が分からず、怪訝な顔をして彼に問い掛けた。 「何を言っているの?生命の水とか、聖水とか、どういう意味?」 秋本は恥ずかしそうに顔を赤くして、彼女に説明した。 「聖水とは…静香様の御体から排泄される小水の事でございます…静香様には不要で汚いものかもしれませんが、私みたいに下賎なマゾヒストには、女神から賜る神酒以上に尊いものです…どうか、卑しい私を哀れんで、恵んで下さいませ…どうか、お慈悲を…」 静香は呆れ果てた声をだした。 「つまり、私のおしっこが飲みたいと言うのね…どこまで変態なの、お前は!最低だわ…でもまあ、私も丁度催してきたから、特別に恵んであげるわよ」 「ほ、本当でございますか!?ありがとうございます、静香様!」 静香は立ち上がると、喜びに顔を輝かせた秋本の顔を軽く蹴りつけて、部屋の隅の浴室を指差し、命令を下した。 「ぼやぼやしてないで、バスルームまで這って行きなさい!」 秋本は傷だらけで引きつる体を気力で動かし、何とか浴室まで這い進んだ。彼は浴室の床に、仰向けに倒れこんだ。静香は、仰向けに横たわった秋本の顔をハイヒールブーツで挟むように跨ると、じらすようにゆっくりとしゃがみ込んだ。彼女の興奮してぐっしょりと濡れ、赤く充血した陰部を、秋本は食い入るように見つめていた。 「この私が、変態のお前におしっこを恵んであげるのだからね。一滴もこぼすんじゃないよ…大きく口をお開け!」 静香の命令を受けた秋本が、顎が外れる程に大きく口を開けた瞬間、彼女の陰部から黄色い奔流が勢いよく噴出した。アンモニア臭の強い、濃い尿が秋本の大きく開かれた口に注ぎ込まれ、彼は目を白黒させながらも、必死に飲み下した。男に尿を飲ませるというアブノーマルな行為が、静香に強いエクスタシーを感じさせ、彼女の口から切ない吐息が漏れた。あまりの快感に静香は、自分がもう普通の便器では用が足せないのではないかと、一瞬心配した程だった。秋本は静香の尿を飲みながら、今まで耐えに耐えてきた射精をしてしまい、自分の下腹を黄色がかった白濁液で汚した。 長い排尿が終わり、静香がため息をつくと、彼女の股間から秋本の哀願が聞こえてきた。 「静香様、どうか私に後始末をさせて下さい…私の舌を、ビデにお使い下さいませ」 「仕方ないわね…汚れを残らず舐め取って、きれいにするのよ!」 秋本の哀願を聞き入れた静香は、腰を下して、自分の股間を彼の顔面に密着させた。秋本は、静香の陰部に舌を這わせて懸命に動かし、付着している尿を舐め取った。彼の舌は、静香の興奮して肥大しているクリトリスも念入りに舐め回し、普通のセックスでは味わえない強烈なエクスタシーを彼女に与えた。静香は秋本の髪を両手で掴み、更に強く股間を彼の顔に押し付け、彼の舌が腫れ上がって動かなくなるまで、舌奉仕させたのだった。 静香と秋本がホテルを出た時には、すっかり遅くなっていた。 「静香様、今日は本当にありがとうございました…お約束通りに村木君の、いえ、静香様のご主人の身分保障は、私にお任せ下さい」 秋本は、今までの尊大な口調と打って変わり、静香に下僕のような口ぶりで話し掛けた。 「…それでは、秋本部長、お願いしますね」 「静香様、二人だけの時は、私を秋本部長と呼ばず、男奴隷と呼んで下さいませ。私は生涯を掛けて、静香様に忠誠を誓います」 SMプレイを終えて、冷静になった静香には、まだいくらかの遠慮が残っていた。 「でも、それは、いくら何でも…」 「静香様が私を奴隷に使って下さる限り、ご主人の身の安泰と出世に尽力致します…静香様を脅迫した私の大罪は、まだ消えておりません。どうか、また会って、私を罰して下さいませ。お願い致します」 秋本の、まるで忠犬がご主人様に媚びる様な目を見た静香は、体中に紅蓮の業火が再度燃え広がるように感じ、子宮が疼いた。彼女も本心では、今日一日だけではなく、何度も秋本を虐めてやりたいと思っていた。 「…いいわ、男奴隷、お前の望みを叶えてあげる。私の都合がつけば、たっぷり虐めてあげるわよ」 秋本は、喜びで顔を輝かせた。 「ありがとうございます、静香様!また、連絡させて頂きます…それと、これはたぶん、静香様もお気に入りになると思います。ご主人が留守の間に、是非ご覧下さいませ。それでは、失礼致します」 秋本は、数枚のDVDを静香に手渡し、彼女と別れた。ハードなSMプレイの影響か、キャリーケースを引っ張る秋本の足取りは、些かギクシャクしていた。 「ただいま。ごめんなさい、すっかり遅くなったわね。もう、晩御飯は食べた?」 帰宅した静香は、リビングのソファに座っていた秀明に、声を掛けた。 「ああ、外で食べてきたよ…それより、さっき秋本総務部長から電話があってね、『村木君のリストラ話は、役員会で撤回された。安心して、仕事に専念してくれ給え』と言われたんだ。静香さんにも心配掛けたけど、もう大丈夫だよ」 秋本部長は、約束をきちんと守ったみたいね…静香は満面の笑みを浮かべて、秀明に抱きついた。 「よかった〜、ずっと心配してたの。安心したわ。本当によかった」 秀明も、嬉しそうに静香を強く抱きしめた。 「心配掛けて、ごめんね…安心したら、静香さんとしたくなっちゃったよ」 「嬉しい!早くベッドに行きましょう」 その夜、秋本とのSMプレイで興奮の余波が残っていた静香は、秀明が驚くほどに燃え上がった。 翌日、出勤する秀明を玄関で見送った静香は、秋本から手渡されたDVDをデッキに挿入した。内容は、全て女性が男性を虐める、女王様とマゾ男のシリーズで、男を鞭打ったり、人間馬にしたり、舌奉仕させたり、人間痰壷や人間便器に使ったりする女性の姿が活き活きと表現されていた。嬉しそうに男を虐める女性の表情と、悶え苦しむ男の姿が静香を興奮させ、熱くなって濡れた陰部を自分の指で慰めた。静香はDVDを熱心に観賞しながら、秋本は彼女にSMの技巧を教えるために、これらのDVDを渡した事が何となく理解出来た。 それから、週二回位の割合で秋本に会い、SMプレイを楽しんだ。秀明に対して些か後ろめたい気持ちはあったが、体は許しておらず、これは秀明を助けるために、仕方なく秋本と結んだ《密約》なのだと、静香は自分に言い訳した。秋本は、ホテルにキャリーケースを持ち込んでは、中から色々な種類の扇情的な下着・ブーツ・ハイヒール等を取り出して、静香に献上した。また、ホテルには備え付けられていない特注のSM道具を取り出して、静香に使ってもらった。秋本くらいのマゾヒストとなると、自分好みのこだわりが、かなり強いようだった。自分でも気がつかなかったサディスティンの素質を開発された静香は、秋本に手渡されたDVDをお手本に、当の彼が音を上げる程に、残酷に責め立てた。 秋本がへたばるまで人間馬として、延々と乗り続け、ダウンしたらお仕置きに鞭打ってから、直腸に多量の浣腸液を注入し、カエルみたいに膨れた下腹をブーツで踏みつけて悶絶させた。 秋本の肛門もディルドゥやペニスバンドで犯すだけではなく、彼を上下逆さに座らせて、肛門に火の点いた蝋燭をつき立て、人間燭台として長時間その姿勢でいるよう命令し、彼を苦悶させて楽しんだ。 静香はSMプレイの最中に休息する際、いつも秋本の顔に尻を下して一服した。静香には一時の休憩だろうが、口と鼻を彼女の柔らかい股間で窒息寸前まで塞がれ、ぎりぎりのところで僅かに腰を浮かせ、ようやく呼吸を許してもらえる秋本にとっては、彼女のきつい臭いを胸一杯に吸い込まされる、かなりの体力を消耗する苦行であった。 静香は秋本を逆さ吊りにし、肛門にシャワーのホースを突っ込み、温水を流し込んで彼の腹を膨らませてから、人間サンドバッグに使ったりした。静香の強力な突き蹴りを膨らんだ腹に喰らった秋本は、地獄の苦しみに泣き喚いて許しを請い、静香を高笑いさせた。 健康を害すると、秀明の後ろ盾になれなくなるという理由で、秋本は黄金だけは忌避したが、静香の尿や痰、生理の経血が全て彼の口に注ぎ込まれた。秋本の吐き気を催すような醜悪な姿を見た静香は、侮蔑の色を露わにし、 「よく、こんなものが飲めるわね。お前はもう、人間じゃないわ。豚にも劣る、最低の便器だよ!」 と、彼を罵って酷く虐めた。 サディスティンとしての才能を開花させ、秋本とのSMプレイを充実していた静香だったが、彼女には一抹の不安があった。それは、細心の注意は払っていたが、何かの拍子に秋本との関係が、秀明に露見してしまう事だった。静香は、秋本と楽しんでいるSMプレイとは別に、愛しい秀明との普通の夫婦生活を失いたくはなかった。その不安を何度か秋本に話すと、彼はいつも、 「大丈夫でございますよ、静香様。私が見たところ、ご主人は従順な性格です。静香様が毅然とした態度をお取りになれば、ご主人は静香様から離れることはありません」 「静香様のご主人も、私と同じ様な臭いを感じます。静香様が強くお出になれば、ご主人は絶対に服従致しますよ」 「私はマゾヒストの感性として、ご主人に親近感を覚えます。きっと、ご主人も本心では、静香様に従いたいとお望みでしょう」 等と言って、静香の不安を払拭するのに努めた。 秋本とのSMプレイを始めて一月半が経った頃、秋本とのSMプレイを終えて夜遅く帰宅した静香は、パジャマ姿でソファに座っていた秀明に厳しい顔で尋ねられた。 「静香さん、こんな時間まで、どこに行っていたんだ!」 「えっ!?今日は同窓会があるから、遅くなると言った筈だけど…」 静香は心臓が破裂しそうになったが、平静を装い、涼しい顔で答えた。秀明は立ち上がり、静香に詰め寄った。 「嘘をつくなよ!今日、外回りをしている時に、静香さんと秋本総務部長が怪しげなラブホテルに入って行くのを、この眼で見たんだ!」 とうとう、ばれてしまった…静香は血の気が引き、顔が真っ青になった。 「…静香さん、僕はもう、一緒に暮らしていけない!」 秀明は静香にそう言い放つと、寝室に向かって行った。静香は、慌てて彼の後を追った。 「待って、待ってよ、秀明。これには、訳があるの…」 寝室で静香は必死に釈明しようとしたが、秀明は聞く耳を持たなかった。 「堂々とラブホテルに入って行って、どんな訳があるんだ!静香さんとは、もう離婚だ!」 離婚という単語を聞いた瞬間、静香の頭の線が切れた。彼女は秀明を思い切り平手打ちし、寝室のベッドに押し倒した。思いがけない静香の行動に、秀明は抵抗出来ず、呆然と彼女のなすがままになっていた。静香は秀明に跨ると、何度も彼の頬を平手打ちをして、喚き散らした。 「私は秀明のためにしたのよ!秀明のために、体を張ったのよ!それなのに、なぜ離婚されるの!」 「止めて、止めてくれ…」 線の細い秀明は、大柄な静香の体力差と、彼女の鬼気迫る勢いに全く抵抗出来ず、止めるよう哀れに嘆願するだけだった。この時、秀明の体に跨っていた静香は、彼がどういう訳か勃起しているのに気づいた。 秀明は興奮している!?…静香の脳裏に、秋本の言葉が次々に浮かび上がった。 “ご主人も、私と同じ様な臭いを感じます。静香様が強くお出になれば、ご主人は絶対に服従しますよ” “マゾヒストの感性として、ご主人に親近感を覚えます” “ご主人は従順な性格です。静香様が毅然とした態度をお取りになれば…” 秀明はマゾだったんだ…サディスティンの本能で秀明の資質に気づいた静香は、何かが弾けた。心の奥底から紅蓮の炎が吹き出て、体中を焼き尽くすかようで、子宮が脈動したように感じた。彼女は秀明のパジャマをびりびりに引き裂き、彼の硬く屹立したものを握って、激しくしごき立てた。 「うわあぁっ、静香さん、何を…止めてくれ!」 秀明は情けない悲鳴を上げて、静香に懇願したが、逆に彼女を燃え立たせるだけだった。静香はスカートを外し、パンストとパンティを一度に脱ぎ捨てると、彼の屹立したものに、自分の熱く濡れている陰唇を当てがい、一気に腰を下ろした。 「はうっ」 今までの秀明とのセックスでは感じた事が無いような、強烈な快感が静香を襲った。彼女は暴れ馬の様に、秀明の体の上で激しく動いた。秀明は目を閉じ、大人しく彼女のされるがままになっていた。絶頂が、直ぐに訪れた。静香は子宮が溶け落ちた様な快感に身を震わせ、秀明の体にしがみついた。 しばらくして、静香は秀明の体から離れた。彼女は、秀明の股間のものが、まだ硬くそびえているのに気づいた。彼はまだ、果てていなかったのだ。静香は秀明の屹立したものを見て、なぜだか無性に腹が立った。私は絶頂を迎えたのに、秀明は満足していないなんて…私の体が、緩いと言いたいの…? 静香は絶頂の余韻で些かふらついた足取りで、クローゼットに向かい、中から革ベルトを取り出した。荒い息で、ベッドに仰向けになっていた秀明は、革ベルトを手にして近づいて来た静香に気づき、眼を見開いた。 「何で、まだ勃起しているのよ!許せない!今から、秀明に罰を与えてやるわ!」 静香は般若の様な形相で、横たわっていた秀明に、嵐の様な革ベルトの鞭打ちを浴びせた。 「ひいっ、痛い、止めて、止めてくれ…」 秀明は頭を抱えてベッドから転げ落ち、這い回って革ベルトの鞭から逃れようとしたが、その無様な姿は逆に静香を昂ぶらせるだけだった。彼の体中に、見る見る赤い条痕が浮かび上がった。静香は這っている秀明を蹴り飛ばし、床に仰向けに倒した。 「まだ、硬くしているじゃないの!この、変態!」 静香は、秀明の硬く屹立している股間のものに、情け容赦なく革ベルトを振り下ろした。 「ぎょえぇーっ」 敏感な箇所を鞭打たれた秀明は、獣のような絶叫を上げ、身悶えして苦しんだ。しかし、鞭打たれた瞬間、彼の屹立しているものから、多量の白濁液が噴出された。静香は秀明の顔を踏み付け、勢いに乗って、非情な宣告を下した。 「勃起したものを革ベルトで打たれて射精するなんて、最低の変態だね!秀明、お前はもう、夫じゃないわ。私の奴隷になったのよ!これからは、私に絶対服従おし。もし、少しでも私に逆らったり、離婚とか口走ったりしたら、虐め殺してやるからね!」 「は、はい、分かりました…静香さんに従います…」 秀明は静香の足裏で顔を歪ませ、涙を流しながら服従の言葉を口にした。 三日後の夜、高級居酒屋の個室で、秋本と秀明が酒を酌み交わしていた。 「村木君が揃えてくれた不正の証拠資料のおかげで、営業課長を懲戒免職にし、営業部長を引責辞任させる事が出来たよ。これで、専務派閥はかなり戦力を削がれた。君の功績は大きいが、まだ若いから、半年は営業課長代理で我慢してくれ給え。半年後には課長になってもらうから…これで、村木君も社長派閥の主戦力として、出世は約束されたよ」 「ありがとうございます…しかし、僕には出世より、秋本部長に静香さんを女王様に導いて頂いた事の方が、遥かに嬉しいですね。特に静香さんに対して、僕にマゾの素質があり、強く出れば奴隷に出来ると示唆して下さったのが、一番ありがたかったですよ」 秋本はニヤリと笑って、杯を空けた。秀明は、秋本の杯へ直ぐに酒を注いだ。 「いやいや、村木君の奥さんも、かなり積極的だったな。村木君に架空のリストラ話をしてもらった後に、私から奥さんに連絡を取るつもりだったが、先手を打たれたからね…しかし、以前からサディスティンの素質があると見抜いていた私の前で、村木君に静香さんを取られた時は、本当に悔しかったよ」 「僕も静香さんはサディスティンじゃないかと、薄々感づいていたんですけど、どう誘導すればいいのか、分からなかったんですよ。それにしても〔S女M男〕SNSのオフ会で秋本部長と出会わなかったら、ここまで打ち解けられなかったですね」 秀明も杯を空け、秋本は彼の杯に酒を注いだ。 「マゾの性癖は、誰にも打ち明けられないものだしな…それで、私はずっと独身だし、性格もすっかり捻くれてしまい、友人も殆どいない有様だ。村木君と親友になれて、本当に嬉しいよ。まあ、親友の誼で、半月に一度は奥さんを貸してくれ給え。その代わりに、全力で村木君のバックアップをするから」 秀明は、いやらしい笑顔で承諾した。 「少し妬けますけど、仕方ないですね…その代わり、静香さんの女王様のスキルを磨いて下さいよ」 「うふふ、それについては、私に任してくれ給え。さあ、我々の友情と密約に乾杯しよう」 二人の下劣なマゾ男達は杯を合わせ、夜遅くまで飲み明かした。 おわり |