隷 従 |
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作者 namelessさん |
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ソファに座っている竹内英明は、リビングキッチンでかいがいしく洗い物をしている妻の沙也加をちらりと見て、小さな溜息をつき、軽く頭を振って、バラエティ番組を放映しているテレビ画面に視線を戻した。 IT関連の大企業に勤めている28歳の英明が、27歳の沙也加と職場結婚して3ヶ月になる。会社では評判の美人で、気立てもスタイルもいい沙也加と結婚出来て、結婚祝いに資産家の親からマンションを買い与えられ、まだ熱々の新婚期間中の英明には何の不満も無い筈だったが、溜息をついた理由は、彼の特殊な性癖にあった。 実は、英明は強度のマゾヒストで、沙也加との普通のセックスに満足出来なかったのだ。彼が自分の性癖に気づいたのは、小学5年生の時だった。子供向け特撮アクション番組の戦闘シーンで、ヒーロー役の主人公が、悪の組織の手先である女性に鞭で叩きのめされる場面を見て、背骨に電流が走った様な衝撃を受けて性的興奮を覚え、激しく勃起してしまったのだ。まだ、SMについての詳しい知識は無かったが、自分が女性に虐められたい事が、はっきりと分かったのだ。 それまでも、クラスで気になる女の子をしつこくからかい、わざと怒らせて、逃げる自分を追っかけさせたり、叩かせたりして、はしゃいでいた。それは、女の子に構われて、虐められたいからだと、初めて自分が本当に求めているものを理解した瞬間だった。 しかし、英明は自分の願望が非常に恥ずかしく、誰にも打ち明けられない事を、本能的に悟っていた。中学・高校時代、同級生達と盛り上がるエロ話でも、SMの話題になると、皆が揃って変態呼ばわりし、中でも男のマゾは最早人間ではなく、最も醜悪な生き物扱いされるのを聞いて、英明は改めて自分のマゾの性癖を絶対秘密にしなけらばならないと、心に固く誓ったのだった。 背が高く、スマートで端正な顔立ちの英明は、決してモテないタイプではなかったが、普通のセックスに興味が持てず、人には言えない性癖のため、女子から交際を申し込まれても、全て断り、恋人を敢えて作らなかった。 根が真面目な英明は、若く悶々とした性欲を、勉学に勤しむことで紛らわせようとして、受験勉強に集中した。その甲斐があって、理工系の国立大学に進学する事が出来た。大学時代も、同じ様に恋人を作らず、コンピューター方面の勉強に集中したおかげで、IT関連の有名大企業に就職出来たのだった。 入社して数年後、社内の企画会議でたまたま沙也加と出会った英明は、何か感じるものがあり、彼女に一目惚れして、熱心にアプローチし始めた。 生まれてから今までまともに女性とつき合った事の無い英明のアプローチは、とても不器用なものであったが、男達からの色々な誘いをあしらい慣れている沙也加には、逆に新鮮で純朴に感じられ、彼の熱烈なプロポーズに首を縦に振って、結婚したのだった。 ソープランドには何回か通った事はあるが、素人童貞の英明は、結婚した当初、沙也加のグラマーで魅惑的な女体に深く溺れた。しかし、1ヶ月が過ぎた頃には、早くも物足りなくなってしまった。 それから、沙也加の求めに応じて夜の営みをする際には、頭の中で“もっと舌をお使い、マゾ豚め!”とか“許しも無く、勝手にイッたりしたら、鞭で打つわよ、男奴隷!”等と、彼女に命令されて虐められる事を思い浮かべ、何とかお務めを果たすようになった。 ソファでテレビに視線を向けながらも、ぼんやりと自分のマゾの性癖について考えていた英明の隣りに、洗い物を片付けた沙也加が座り、彼に抱きついた。 「毎日遅くまで、お仕事ご苦労様…英明さんが残業続きで疲れているのに、私は寿退社して専業主婦になって、毎日楽させてもらって、何だか申し訳ないわ…」 英明は苦笑いして、沙也加の肩に腕を回した。 「そんな事を、気にしなくていいよ…家に沙也加さんが待ってくれていると思えば、仕事にも張りが出るからね」 「嬉しい!英明さん、ありがとう…ねえ、もう休まない?」 内心では溜息をつきながらも、英明は無理に笑顔を浮かべ、沙也加をお姫様抱っこして、寝室に向かった。 IT業界は技術の進歩が目まぐるしく、それについて行くだけでも大変なのに、最近では仮想通貨に関する最先端の金融工学も必要となり、英明が勤めている企業でも、社員のストレスは日々累積していた。 英明の場合は、更に満たされない性衝動のストレスも加わり、いずれ自分が破綻する予感の恐怖に怯えた。それで、彼はストレス解消のため、2ヶ月前からブログを始めていた。題名は《妻に隷従》で、勿論匿名ではあるが、自分が妻の沙也加の奴隷になり、虐めて欲しい事を色々と書き込んだり、ネットで拾った様々なマゾ画像を加工し、自分が沙也加に虐められる文章を書き加えて、ブログに貼り付けたりした。自宅では沙也加の目があって出来ないので、家から少し離れたネットカフェで、会社帰りにブログ作成の作業を行った。 英明にとって、この作業は思いの外楽しく、仕事の疲れと時間を忘れて没頭し、深夜に帰宅する日も度々あった。そんな時は沙也加に、残業で遅くなったと説明した。休みの日でも時々、休日出勤だからと沙也加に説明して、一日中ネットカフェに入り浸る事もあった。 沙也加もIT業界で働いていたので、業務の過酷さを十分に知っており、遅く帰る英明から酒や女の香水の匂い等が一切しない事もあって、彼の説明に全く疑いを持たなかった。 世の中にはマゾ男が結構多いもので、英明のブログはなかなか人気があり、アフリエイトで幾ばくかの小遣い銭を稼ぐ余録にもありつけた。 『ブログを始めてから、久しぶりに英明が早めに帰宅すると、沙也加が何やら思い詰めた表情で、リビングのテーブルに着いていた。ただならぬ雰囲気を感じた英明は、厳しい顔つきをしている彼女の対面に座り、恐る恐る尋ねた。 「あの…沙也加さん、何かあったの…?」 沙也加は英明をきつい目つきで見据え、凍り付く様な冷たい声を出した。 「私…昨日の夕方、大学の同窓会の打ち合わせで、近所のネットカフェに行ったの…同級生が、そこのオーナー店長だったから…その時、英明さんがネットカフェに入るのを見たわ。英明さんは、昨日も夜遅く帰って来て、残業で遅くなったと言ってたわよね…」 英明の顔から瞬時に血の気が引き、息を呑んだ。沙也加は、話を続けた。 「最初は、ネットで調べ物でもしていたのか、ストレス解消の気分転換に漫画でも読んでいたのかと思ったわ…でも、ネットなら家ですればいいし、英明さんは普段から漫画なんて読まないし…ひょっとして、こっそりアダルト動画でも見ているんじゃないかと思って、今日、同級生のオーナー店長に頼んで、英明さんが利用したパソコンの使用履歴を、全部調べてみたの…」 英明の心臓は、音が聞こえる程に激しく鼓動し、全身に冷や汗が噴き出た。沙也加は、英明をきっと睨み付けた。 「英明さんも男だから、アダルト動画を見る程度なら、少しとっちめる位にしておこうと思っていたの…でも、私の予想を遥かに超えていたわ!」 ここで沙也加は、コピー用紙の束を英明の前に叩き付けた。それは、彼が作成したブログ《妻に隷従》を、全てプリントアウトしたものだった。 がっくりとうなだれた英明を、沙也加は激しく罵った。 「こんな嫌らしいブログを作っていたなんて…英明さんは、マゾの異常性欲者だったのね。最低の変態だわ!自分がマゾの変態なのを隠して、私と結婚するなんて、ひどいじゃないの!両親にも、親戚にも、友達にも顔向け出来ないわよ。私の人生を台無しにして、どうしてくれるの!あんまりだわ!何か言いなさいよ!」 うなだれている英明は、恥ずかしさで顔を真っ赤にして、絞り出す様な声を出した。 「済まない…僕の恥ずかしい性癖は、とても沙也加さんに打ち明けられなかった…赦してくれ…」 次の瞬間、目が眩む程の、沙也加の強烈な平手打ちが、英明の頬に炸裂し、彼は椅子から転げ落ちた。沙也加は立ち上がると、打たれた頬を押さえて、床にうずくまっている英明の傍に近づいた。 沙也加は、床の英明を見下し、厳しく問い詰めた。 「謝って済む問題じゃないでしょう!少しは自分の異常性欲を治そうと、思わなかったの?それとも、SMクラブに通って、“お許し下さい、女王様”とか、吐き気がするような、気持ち悪い事でもしてたの?どうなのよ?はっきり、答えなさい!」 英明は沙也加の足元で土下座し、泣きそうな声で答えた。 「申し訳ありません…どうか、赦して下さい…僕も昔から自分の性癖に悩んで、何とか治そうと努力したんです…でも、駄目でした…それと、僕のマゾ願望は想像…ファンタジーだけで、実際にSMプレイをした事も、SMクラブに行った事もありません…」
妻の沙也加に頭を踏まれ、額を床に強く押し付けられている英明は、あまりの屈辱に胸を掻きむしられる思いだったが、震え声で謝罪するしかなかった。 沙也加は英明の頭から足を外し、妙に優しげな口調で話し掛けた。 「お前は、自分のマゾを治そうと努力したと、言ったわね。自分一人だけで治そうとしたから、出来なかったのよ…仕方ないから、私が手伝ってあげるわ。お前は、実際にSMプレイをした事が無いんでしょう?本当に鞭で叩かれたり、熱いロウソクを垂らされたりしたら、痛くて苦しくて、二度と女から虐められたいとは、思わない筈よ…」 「は、はい…?」 顔を上げて沙也加を見上げた英明は、彼女が何を言いたいのか、よく理解出来ず、間の抜けた返事をした。すると、英明の頬に、再び沙也加の強烈な平手打ちが叩き込まれ、彼はまたも床に横倒しとなった。 「ひいぃっ」 沙也加は、情けない悲鳴を漏らして横になっている英明の下腹を蹴り、怒鳴りつけた。 「腑抜けた返事をするんじゃないわよ!お前のマゾを治してやるために、この私が痛い目に遭わせてあげると言っているのに、何をグズグズしてるの!さっさと、服をお脱ぎ!」 「は、はい、ただ今…」 英明は、まだ状況が完全に理解出来ていなかったが、沙也加の剣幕に圧倒され、慌ててネクタイを外し、スーツとワイシャツを脱いで、トランクス一枚の姿になった。しかし、またも沙也加の力強い平手打ちが英明の頬を襲い、彼に短い悲鳴を上げさせた。 「誰がパンツを残していいと、言ったの!それも脱いで、素っ裸におなり!」 「は、はい…」 自分の妻から命令される屈辱に、泣きそうな声で返事をした英明は、急いでトランクスを脱いで、全裸の惨めな姿になった。 「ふんっ、見苦しいものをぶらぶらさせて…この、恥知らず!」 沙也加は英明を罵ると、不意に彼の股間を蹴り上げた。 「ぐえぇっ」 いきなり急所を蹴られた英明は、両手で股間を押さえてうずくまり、床にのたうち回って苦しんだ。彼が苦しんでいる間、沙也加は隣の部屋からガムテープを持って来た。彼女は、床で体を丸めて苦しみ悶えている英明の頭を蹴って、強い口調で命令した。 「芋虫みたいに丸まっていないで、正座して、両手を背中にお回し!」 英明は、下腹部全体に広がる痛みを堪え、涙を流しながら床に正座し、両手を後ろにした。英明の背後に廻った沙也加は、彼の両手首をガムテープで手際よく拘束すると、背中を蹴って、前のめりに倒した。 「床に額と両膝をついて、腰をお上げ!もっと、股を開くのよ!」 英明は沙也加の命令通りに、額を床に着け、両膝をついて、尻を天井に向けて突き出す屈辱的な姿勢を取った。沙也加は、足先で英明の股間のものをつつき、嘲笑った。 「男の這いつくばった姿は、本当に見苦しいわね…こんな醜悪なものをぶらぶらさせて、恥ずかしくないの?」 あまりの恥辱に、英明の顔は紅潮して、目に涙が浮かんだ。沙也加は服を脱いで、ブラジャーとパンティとストッキングだけの下着姿になり、英明が脱いだスラックスから革ベルトを引き抜いた。
沙也加は英明の両頬に、目から火花が散る程の強烈な往復ビンタを浴びせた。 「ヒイッ、ヒイッ、お許しを…」 英明は泣き声で赦しを請うたが、返事は更に強力な往復ビンタだった。沙也加は、両頬を真っ赤に腫らせた英夫を、怒鳴りつけた。 「甘えるんじゃないよ!ブログに『妻の奴隷になって、虫けら扱いされて、虐められたい』と書いていたくせに、もう音を上げるつもりなの?それに、いくら防音仕様のマンションだからと、大声を出すんじゃないわよ!」 沙也加は、英明の目の前で何の恥ずかしげも無く、ストッキングとパンティを脱ぎ、下半身を丸出しにして、彼の口に裏返したパンティを無理やり押し込んだ。英明は、ツンとくるような酸味と生臭い苦味を舌に感じ、腐って酸っぱくなったような饐えた臭いが、鼻の奥まで充満した。度を超えた屈辱に体が震え、目の奥が熱くなって、涙がこぼれた。 「あら、お前、泣いてるの?ああ、ブログに『妻の汚れたパンティにしゃぶりついて、オナニーしたい』と書いてあったから、望みが叶った嬉し涙ね…お前は、本当に底無しの変態だよ、最低!」 沙也加に酷く侮蔑され、英明の目から涙がとめどなく流れた。その時、彼は沙也加の陰部が濡れて、陰唇が赤く充血しているのに気がついた。 (沙也加さんは、僕を虐めて興奮している!?) 口に押し込まれたパンティにも、生臭いぬめりがあるのを舌で感じた英明は、沙也加が性的に興奮している確証を得た。沙也加が自分を虐待して昂り、欲情しているのが分かった英明の体に、ある変化が起こった。彼の股間のものが徐々に頭をもたげ、硬く屹立してしまったのだ。 沙也加は、パンティを押し込んだ英明の口元に、脱いだストッキングを巻き付けて、猿ぐつわの代わりにした。そして、更に彼の腫れた頬を平手打ちして、命令を下した。 「ぼやぼやしてないで、さっきの姿勢にお戻り!」 英明は、額を床に着け、開いた脚で両膝をつき、尻を上げる屈辱的な姿勢を取った。沙也加は床に放った革ベルトを拾い、彼の後ろに廻った。 「今度は、姿勢を崩すんじゃないわよ…もし、姿勢を崩したら、睾丸を蹴り潰してやるからね!」 上半身はブラジャーだけで、下半身は裸の、何とも妖艶な姿の沙也加は、再度革ベルトを振り上げた。 「いくわよ!」 沙也加は豊かな胸を揺らして、英明の尻を革ベルトで、情け容赦無く何度も打ち据えた。彼の尻は見る見る腫れ上がり、パンティを押し込まれた口から、くぐもった呻き声が漏れた。 英明は、尻肉を真っ赤に焼けた刃物で切り刻まれていく様な激痛を受けて、床に倒れ込みそうになったが、沙也加が恐ろしくて、歯を食いしばって脂汗を流し、体を硬直させ、屈辱的な姿勢を維持した。 不意に、革ベルトの乱打が止んだ。沙也加は、しゃがんで英明の股間に手を伸ばし、硬く屹立しているものを握った。革ベルトの鞭打ちで尻肉に激痛を受けていても、どういう訳か、彼のものは屹立を保っていた。沙也加は、英明の硬くなっているものをしごきながら、軽蔑し切った口調で罵倒した。 「ふんっ、これだけ痛い目に遭っても、欲情して勃起するなんて、本物の変態マゾなんだね、お前は!お前みたいな変態のうじ虫が夫だなんて、私が可哀想過ぎるわ…お前は変態のくせに、私と結婚した責任を、どう取るつもりなのよ!」 英明は、沙也加のしごく手で、下半身にとろける様な快感を感じながらも、彼女の罵声を浴びて、心がズタズタに引き裂かれ、目から涙が溢れた。沙也加は、股間の屹立したものから手を離すと、英明の髪を掴んで引き上げ、上半身を起こした。 「そのまま膝立ちになって、腰を突き出すのよ!」 沙也加は英明に命じると、彼の前に廻った。うなだれて、しょんぼりしている英明の顔とは裏腹に、股間のものは凛々しく上を向いて、硬く屹立していた。 「しおらしい振りをしていても、ここは生意気だね…赦せない!こんなもの、へし折ってやるわ!」 沙也加は革ベルトを握っている手を一閃させ、英明の屹立しているものを、容赦無く打ち据えた。 「むぐぅおぅっ」 股間のものを、切り裂かれてもぎ取られた様な激痛に、パンティの猿ぐつわをかまされている口から、くぐもった悲鳴が漏れ、英明は床をのたうち回って、苦しみもがいた。 「お前みたいな最低の変態マゾは、痛いのが好きなんでしょう。もっと痛めつけてあげるわよ!」 英明の苦悶する姿を見て昂った沙也加は、髪を振り乱し、豊満な胸を揺らせて、革ベルトの鞭の嵐を、のたうち回っている彼の全身に浴びせた。英明の体中に、見る見る赤い筋が浮き上がった。 革ベルトを振るうのに些か疲れた沙也加が、ようやく鞭打ちを止めた時には、赤い条痕が英明の体中に、縦横無尽に刻み込まれていた。 興奮で顔が上気している沙也加は、息も絶え絶えで、ぐったりと床に横たわっている英明の顔を踏みにじり、嘲笑した。 「うふふ、ベルトで鞭打たれた気分は、如何かしら?変態マゾのお前には、気持ちよかったでしょうね…言っておくけど、これで終わりじゃないわよ。もっともっと、痛い目に遭わせてあげるわ!」 革ベルトを床に放った沙也加は、リビングキッチンに向かい、何やらゴソゴソとしていた。彼女が英明の所に戻ると、柄の方に天ぷら油を塗り付けたすりこ木を手にしていた。 沙也加は、仰向けにぐったりと横たわっている英明を蹴り転がして、うつ伏せにし、彼の背中へ後ろ向きに跨って座った。 「お前も疲れているようだから、少し元気づけてあげるわ」 沙也加は、英明の尻たぶを拡げ、肛門にすりこ木の柄を当てがうと、力を込めて一気に押し込んだ。 「むぐぅわぁっ」 英明は、肛門に異物を突っ込まれた衝撃で、パンティの猿ぐつわをされている口から、くぐもった絶叫を上げ、体が跳ね上がりそうになった。しかし、背中には、豊満な沙也加の体重が掛かっているので、身動きもままならなかった。 沙也加は、すりこ木を英明の肛門に、力ずくで捻りながら、無理やり深く押し込んだ。天ぷら油が塗られてはいるが、すりこ木の柄を肛門に無理やり押し込まれた激痛で、英明の目から涙がぼろぼろこぼれ落ちた。
「ひいいぃ」 「この私が、お前の変態願望を叶えてあげているのに、その言い草は何よ!大体、自分の変態性癖を隠して結婚し、私の人生を台無しにしてくれた償いは、まだまだこれからなんだからね!」 沙也加は英明の髪から手を放し、彼の両腕を後ろ手に拘束していたガムテープを引き剥がして、厳しく命じた。 「ぼやぼやしてないで、さっさと四つん這いにおなり!」 拘束を解かれて、とりあえずは自由な体になったものの、徹底的に痛めつけられて、反抗する気力も、人間の尊厳も全て失った英明は、沙也加の命令通りに、よろよろと四つん這いになった。 沙也加は、英明の顔にパンティをマスクの様に被せ、ストッキングを再度口元に巻き付けて、床の革ベルトを拾うと、彼の背中に跨った。 「お前は、『妻から馬にされて、倒れるまで這い回されたい』とブログに書いていたわね…望みを叶えてあげるわ。さっさと、お進み!」 沙也加は、英明の口元に巻き付けたストッキングを手綱代わりに握り、革ベルトで床を叩いて、命令を下した。革ベルトの音に怯えた英明は、鞭打たれて引きつる体を無理に動かし、よたよたと這い進んだ。 「何て、ノロマなのよ!これじゃ、馬じゃなくて、豚だわ…それとも、私が重いから、速く進めないとでも言いたいのかい、この変態マゾ!」
彼は背中で沙也加の陰部のぬめりを感じて、彼女が自分を虐めて興奮し、昂っているのが、よく分かり、複雑な気分になった。自分の秘めていた願望が叶って嬉しい筈なのに、実際に沙也加に虐められるのが、これ程苦痛で辛いとは、全く想像していなかったのだ。沙也加の馬にされている英明は、元の優しい妻に戻って欲しいと、切に願いながら、部屋中を這い回った。 「速く走れと、言ってるでしょう…私の言う事が聞けないのかい、マゾ豚!」 英明の背中に跨っている沙也加は、後ろに手を伸ばし、彼の肛門に挿入されているすりこ木に触れた。 「せっかく尻尾が生えているんだから、少し元気づけてあげるわ…ホラホラ!」 沙也加はすりこ木の先端に掌を当て、回すようにこねて、英明を苦しめた。 「むぐうぅっ」 パンティを被され、ストッキングを巻かれている彼の口から、苦しげな呻き声が漏れた。直腸を掻き回される様な苦痛に耐えながら、必死に這い回っていた英明であったが、遂に体力と気力の限界が来た。彼は目の前が真っ白になり、前のめりに床へ倒れてしまった。 英明の背中から立ち上がった沙也加は、目を吊り上げて、革ベルトの一鞭を彼の背中に与えた。 「誰がへたばっていいと、言ったの!私まで転げ落ちそうになったじゃないのよ!」 しかし、英明には悲鳴を上げる体力さえ尽きて、ただ荒い息をするだけだった。 「もう、仕方ないわね…」 革ベルトを床に放った沙也加は、ぐったりしている英明の口元に巻き付けているストッキングを解き、顔に被せているパンティを剥ぎ取り、肛門からすりこ木を引き抜いた。それから、ガムテープを手にして、彼の両腕を再度後ろ手に拘束した。 「変態マゾ、ちょっと待っていなさい」 沙也加は隣の部屋に行き、何やらごそごそしてから、英明の傍に戻って来た。彼女の手には、災害用キットのロウソクとライターがあった。沙也加は、うつ伏せに横たわっている英明を蹴り転がし、仰向けにした。 「ブログに『妻から、ロウソク責めで嬲られたい』と書いてたわよね…望み通りにしてあげる」 沙也加は、ライターでロウソクに火を点け、英明の体に熱いロウを垂らし始めた。全身に刻み込まれた革ベルトの鞭痕に、熱いロウを垂らされ、彼は悶え苦しんだ。 「あ、熱い…もう、赦して下さい、沙也加様…お願いです…」 熱いロウの雨を浴びせられた英明は身悶えして、泣き声で沙也加に赦しを請うた。しかし、それは加虐の黒い業火に、油を注ぐだけだった。彼女は、英明の股間に視線を移した。彼の股間のものは革ベルトで打たれて、側面が腫れ上がっていたが、なぜだか硬い屹立を保ち、そそり立っていた。 「これだけ痛めつけているのに、まだ興奮して勃起しているのね…お前は本当に、マゾの変態だわ!」 沙也加は、しゃがんで英明の硬く屹立しているものを掴み、その先の敏感な部分に熱いロウを垂らした。 「ああっ、熱い、痛い、赦して、赦して下さい…」 英明は体を反らせて痙攣し、泣きながら沙也加に赦しを請うたが、彼女に罵倒されるだけだった。 「ふんっ、熱いロウソクを垂らされても、勃起が治まらないくせに!本当は気持ちよくて、興奮して喜んでいるんでしょう、最低の変態マゾめ!」 沙也加は、英明のものから手を放すと、彼の陰部にまんべん無く熱いロウを垂らし、身悶えさせて苦しめた。 「あらあら、体がロウ塗れになっちゃったわね…掃除しなくちゃ」 ロウソクの火を吹き消した沙也加は、英明の体中にこびり付いたロウを、爪で引っ掻いて取り始めた。 「い、痛い、止めて、赦して…」 全身に刻み込まれ、腫れ上がった革ベルトの鞭痕を、爪で引っ掻かれた英明は、泣き声で沙也加に哀願したが、彼女は残酷な笑みを浮かべて、引っ掻き続けた。沙也加は、陰部にこびり付いたロウも引っ掻いて取り除き、英明に悲鳴を上げさせたが、陰毛に絡み付いたロウは、なかなか取れなかった。 「これはもう、毛を剃らないと駄目ね…」 沙也加は、洗面台からシェービングクリームとカミソリを取って来て、英明の陰毛を、全てさっぱりと剃り落とした。 「うふふ、男のパイパンは、滑稽なものね…殻を無くしたカタツムリみたいだわ」 沙也加の蔑んだ声が、英明の耳へ虚ろに響き、彼の目に涙が浮かんだ。 「部屋が汚くなったわ…掃除機をかけなきゃ」 掃除機を持って来た沙也加は、床に散らばったロウと、剃り落とした陰毛を吸い取った。彼女は、部屋の床を大体きれいにすると、残忍な笑みを浮かべ、掃除機のホースからヘッドを取り外した。 「お前のここも、掃除しておかないとね…」 沙也加はホースの先を英明の陰部に当てがうと、“強”で掃除機のスイッチを入れた。 「ぎゃあぁーっ」 掃除機のホースに、強い勢いで陰嚢を吸われた英明は、股間の激痛に絶叫を上げて、身をよじらせた。 「止めて、止めて下さい、沙也加様…お願いです、止めて…」 英明は涙ながらに、必死に懇願したが、沙也加は嘲笑うだけだった。 「キャハハ、面白〜い、ホラホラ」 彼女は、掃除機のスイッチを、切ったり入れたりするのを繰り返し、泣きながら悶え苦しむ英明の姿を楽しんだ。沙也加が掃除機で遊ぶのに飽きた時、英明の陰嚢は腫れ上がっていた。 沙也加は、唯一身に着けていたブラジャーを取り外し、全裸になると、涙を流して苦しみ、床に横たわっている英明の下腹を蹴りつけて、命令した。 「変態マゾ、いつまでも寝てないで、さっさとお立ち!」 英明は、ガムテープで後ろ手に拘束された上に、今までの虐待の傷跡で引きつる不自由な体を、無理に動かしてよじらせ、何とか立ち上がった。 「マゾのお前を虐めて喜ばせるのに、大汗をかいちゃったわ…今から浴室に行くわよ!」 沙也加は、手を伸ばして、英明の股間のものを掴み、引っ張って浴室に向かった。股間のものが引きちぎられそうな強い痛みを感じた英明は、腰を突き出し、よたよたと沙也加について行きながら、情けない声で哀願した。 「ああっ、沙也加様、待って、待って下さい…お願いです」 しかし、沙也加は掴んでいる英明のものを、更に強く引いて罵った。 「ふんっ、まだ硬く勃起している変態マゾのくせに、泣き言を言うんじゃないわよ!本当は、嬉しいんでしょう?とっとと、ついておいで!」 沙也加の罵声は、耐え難い屈辱を英明に与え、彼の胸を深く抉り、股間の痛みもあって、目から涙がとめどなく流れた。 浴室に入ると、沙也加は英明を床に跪かせ、自分はバスタブの縁に腰掛けた。彼女は両脚を開くと、英明の髪を掴んで、彼の顔を自分の陰部に引き寄せた。英明を虐めて興奮し、昂っている沙也加の陰唇は、赤く充血してめくれており、淫液の饐えたような強い臭いが、彼の鼻を突いた。 「お前はブログに『妻からバター犬にされて、舌が腫れる程に酷使されたい』と書いていたわよね…さあ、遠慮無く舐めて、望みを叶えなさい!」 あまりの恥辱に、英明は泣きたくなったが、沙也加の命令に背く勇気は無く、おずおずと舌を伸ばし、目に染みる程の強い臭いがする彼女の陰部を舐め始めた。 「そうそう…舌だけじゃなく、唇も使って、私を喜ばせるのよ…変態マゾのお前を喜ばせるのに、大汗かいて虐めてあげたんだから、少しはお返ししてもらわないとね…」 舐め続ける英明の舌に、陰唇から滾々と湧き出る生臭い淫液の味が拡がった。彼は、臭いのきつい淫液に咽せ返りそうになったが、沙也加のお仕置きを恐れて、必死に舐め続けた。 興奮して感度が良くなっている沙也加は、予想より割と早く絶頂に達し、背を仰け反らせて、英明の髪を両手で引っ張り、彼の顔面を自分の陰部に強く押し付け、逞しい太腿で万力の様に締め付けて、窒息の恐怖を味わせた。 少し落ち着いた沙也加は、脚の力を緩め、窒息寸前だった英明は、大きく息を吸った。ゼイゼイと荒い息をしながらも、やっと終わったと安堵した彼は、再度顔面を沙也加の股間に引き寄せられた。 「まだまだ、終わりじゃないわよ…もっとお舐め!」 英明は、一度絶頂を迎えただけでは満足しない、女の貪欲さに慄然としながらも、舌を伸ばして、沙也加に奉仕した。結局、英明の舌の付け根が痛み、舌が痺れるまで、沙也加の陰部を長い間舐めさせられた。 ようやく満足した沙也加は、 「いつまでも舐めているんじゃないわよ、このスケベマゾ!」 と理不尽に叱り、足裏で英明の顔面を、押すように蹴り倒した。浴室の床に仰向けに倒れた英明の顔を、沙也加は跨いで立った。仁王立ちで両手を腰に添えた沙也加は、英明を見下し、非情な宣言をした。 「お前、ブログに『妻に人間便器にされて、無理やりおしっこを飲まされたい』と書き込んでいたわよね…いいわよ、望み通り人間便器にして、濃いおしっこをたっぷり飲ませてあげる!」
英明は、体の内側まで全て沙也加に貶められた様に感じて、恥辱の涙が止まらなかった。しかし、この瞬間、英明自身にも信じられない現象が起きた。長い間、硬い屹立を保っていた股間のものが暴発し、夥しい黄色がかった白濁液で、自分の下腹を汚してしまったのだ。 長い排尿を終えた沙也加は、自分の尿を飲んだ英明が射精したのに気がつき、彼を酷く罵倒した。 「お前は、女のおしっこを飲んで、果ててしまったの!?一体、どこまで変態なのよ!お前はもう、私の夫どころか、人間ですらないわ。女のおしっこを喜んで飲む変態で、最低のマゾ豚よ!さあ、マゾ豚らしく、トイレットペーパーの代わりに、お前の舌で後始末おし!」 英明は涙を流しながら、舌を伸ばし、尿で濡れた沙也加の陰唇を舐め始めた。改めて舌に、アンモニア臭の強い尿の刺激的な味が拡がり、彼をとことん惨めな気持ちにさせた。ひどく落ち込みながらも、懸命に舌を動かしている英明に、沙也加は更に追い打ちをかけた。 「お前は、女のおしっこを飲んだのよ…お前は身も心も、汚れ切っているわ。便器に使われた口では、私にキスどころか、対等な口も利けないわね…このマンションでの、お前の居場所はトイレに決めたわ。犬の首輪を嵌めて、鎖でトイレに繋いでおいてあげる。大便は健康を害するから、勘弁してあげるけど、その代わり、おしっこも痰もメンスの血も、全てお前の口に流し込んでやるからね!大便を済ませた後の、肛門の汚れも舐め取らせてあげる。吐いたりしたら、ベルトで…いえ、ネット通販で本物の牛追い鞭を買って、体中を打ち据えてやるわ!それと、マゾ豚のお前はもう、人間と同じ物は食べられないわよ。お前の餌は私の残飯にして、味付けに痰とおしっこを掛けてあげるからね。楽しみにしといで、最低のマゾ豚め!」 英明は強く臭う陰唇を舐めながら、優しかった沙也加は、残酷なサディスティンへ完全に変貌してしまい、もう二度と仲睦まじい新婚夫婦に戻れない事を思い知らされた。』 「えーと、『そして、英明は絶望のあまり、気が遠くなって、目の前が真っ暗になってしまったのだった。 終わり』…結末はまあ、こんなもんかな。ふぅーっ、ようやく書き終わった」 《妻に隷従》のブログに、マゾ小説を書き込み終えた英明は、小さな声で独り言を呟き、ネットカフェのリクライニングチェアーで大きく背伸びをした。 彼は今まで、自分のマゾヒスティックな願望を、ブログへ小刻みに書き込んでいたのだが、物足りなくなり、自分のマゾが妻の沙也加にばれて、奴隷に落とされて虐められる想定で小説を書いてみたのだった。 現実では、自分のマゾの性癖が沙也加に露見すれば、変態呼ばわりされて愛想を尽かされ、離婚を切り出される事は目に見えていたし、仮に小説の様な虐待を本当に受けたら、そんな激しい苦痛にはとても耐えられない事も分かっていた。 だから、湧き出るマゾの妄想を文章にして、ブログで表現し、悶々としたマゾヒスティックな性的欲求不満を昇華させ、自分を鎮めていたのだ。 (小説の次は、『夫をマゾに仕込んで、奴隷調教する方法』のテーマで書いてみるか…) 英明は時計を見て、かなり遅くなっているのに気づいた。彼は急いでネットカフェの精算を済ませ、優しい沙也加が待ってくれているマンションへ、足早に帰って行った。 マンションでは、パソコンの前に座っている沙也加が、壁の時計を見上げ、小さな溜息をついた。 (英明さんは、今日も遅いのね…過労死しないか、心配だわ) ネットサーフィンが好きな沙也加は、以前にたまたま自分の好みに合うブログを見つけ、熱心に読んでいた。それは、英明が作成しているブログの《妻に隷従》であった。 実は、沙也加には、男を支配して虐めてやりたいという、夫の英明にはとても打ち明けられない、加虐の性嗜好があった。それは彼女が小学生の頃、子供向けアニメ番組で、変身したヒロインが、悪の組織の男を鞭で叩きのめすシーンを見て、性的興奮を覚え、自分の本性に気づいたものだった。 自分の恥ずかしい性嗜好を絶対の秘密にして、家族にも打ち明けられなかった沙也加は、ネットサーフィンでS女やM男のサイトを検索して見るのが、密かな楽しみになっていた。 沙也加は《妻に隷従》のブログが大好きで、特に今日はマゾ小説がアップされ、登場人物が偶然にも自分達夫婦と同じ名前だったので、興奮して夢中で読み耽り、秘部の火照りを自分の指で慰めていたのだった。彼女は、夫の英明もこのブログの作者みたいにマゾだったらよかったのにと、常々思っていた。 パソコンに向き直った沙也加は、淫液で濡らしてしまった指をウェットティッシュで拭いながら、ぼんやりと考え事をした。 (この《妻に隷従》の作者は、『夫をマゾ奴隷にする方法』でも書いてくれないかしら…そうすれば、私も英明さんを自分好みの奴隷にして、虐める事が出来るかもしれないのに…) その時、鍵を開ける音がして、マンションのドアが開き、帰宅した英明が玄関に入って来た。 「ただいま…遅くなって、ごめんね」 沙也加は急いでパソコンの画面を切り替え、小走りで玄関に向かい、英明に抱きついた。 「英明さん、お帰りなさい…お仕事、ご苦労様」 二人は、それぞれ互いに言えない秘めた思惑を抱えながら、固く抱き合って、新婚夫婦らしい熱いキスを交わした。 おわり |