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「あうぅ、真奈美様、折れてしまいます…どうか御慈悲を…」
とあるラブホテルのSMプレイ室において、首輪を着けただけの全裸で、後ろ手に革紐で縛られて拘束されている裕之は、情けない声を上げた。床に正座している彼の股間で硬く屹立しているものを、黒革ハイヒールブーツで踏みつけている真奈美は、嘲った声で罵った。
「いやらしくおっ立ってるから、痛い目に遭うんだよ…大体、私の許しも得ずに、この醜いものを勝手に硬くさせるなんて、どういうつもりなんだい!奴隷のくせに、生意気な!」
真奈美は更に力を込めて、裕之の硬くそそり立っているものを踏みにじった。
「ああぁーっ、お許しを…どうか御慈悲を、真奈美様…」
裕之は悲鳴を上げて真奈美に哀願したが、彼のものは不思議に硬度を増していた。真奈美は彼の硬いものを踏みにじりながら、
「ふざけるんじゃないわよ!奴隷の分際で勝手に勃起するなんて、許せないわ!」
と怒鳴りつけた。真奈美の均整の取れた美しい身体を、裕之は涙目で見上げ、必死に弁解した。
「あうぅっ、それは真奈美様が美し過ぎるからです…真奈美様の美しい御身体を拝見すると、堪らずに勃起してしまうのです…」
身長165pと女性としてはやや長身で、透けるような白い肌、アップでまとめた艶やかな黒髪、目が大きく、鼻梁がすっと通った卵形の小顔に施した扇情的なきつめのメイク、ブラジャーも着けず誇らしげに誇示している上向きで形のいい豊満なバスト、きゅっとくびれたウェスト、濃い陰毛がくっきり透けて見える薄い黒色パンティ、すらりとした脚にぴったりの、太腿の付け根近くまである黒革ロングハイヒールブーツ…確かにマゾヒストでなくとも、男なら一目見ただけで、興奮して勃起してしまうだろう。
裕之の弁解を聞いた真奈美は、ようやく彼の股間のものからハイヒールブーツを外すと、左手で彼の髪を掴み、右手で目が眩む程の力強い往復ビンタを張った。
「ヒイィッ」
情けない悲鳴を漏らした裕之を、真奈美は大声で叱り飛ばした。
「調子のいい事ばかり言うんじゃないわよ!お前が勃起したのは、私の身体を見て興奮したからでしょう。私とセックスしたい、と思ったからでしょう。お前がもし、私を本当に女御主人様だと思って、私を崇拝しているのなら、興奮する訳無いじゃないの!私に畏怖して、その醜いものは縮こまっている筈だわ。お前は私を女御主人様じゃなくて、ただセックスするためだけの女と見下しているのよ!」
「ヒィッ、けっ、決してそんな事はありません…私めは真奈美様を、本当に女御主人様として崇拝しています」
裕之の涙ながらの弁明に、真奈美は再度、力強い往復ビンタで返した。
「ヒィエェッ」
目から火花が散る程の衝撃と痛みに、裕之の口から哀れな悲鳴が漏れた。真奈美は裕之の髪を掴んだ手をやや後方に押しやり、彼の顔を仰向かせた。
「口は重宝なものね…その調子のいい口を、大きくお開け!」
真奈美は、彼女の命令通りに大きく開けた裕之の口に、カーッペッと勢いよく痰を吐き入れた。真奈美の痰を思わず飲み込んでしまった裕之は、そのぬるりとした不快な感触に、屈辱と被虐の陶酔を同時に感じて、体を震わせた。
「お前の調子いい口は、私の痰壺ぐらいにしか使い道が無いんだよ…最低のマゾ豚め!」
真奈美は裕之を酷く罵ると、彼の髪から手を離し、一旦離れた。そして、壁に掛けてある一本鞭を手に取って戻り、全裸で正座してうなだれている裕之の前で、仁王立ちになった。彼女は鞭を一振りし、空中でバチンッと大きく鞭音を鳴らした。
「お前はまだ、私の事を女御主人様だと、本心から思ってないようだね…今夜はこの鞭で、お前に奴隷としての心構えを、体の芯まで刻み込んでやるわ!」
「ヒィッ、待って、待って下さい…私めは本当に真奈美様を、心の底から女御主人様だと崇め奉っているのです。どうか信じて下さい」
裕之は必死に訴えたが、真奈美は彼の股間を指差して、せせら笑った。
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「相変わらず、口だけは達者ね…じゃあ、お前の醜いものは、なぜ未だに硬くそそり立っているんだい!」
裕之は自分の股間に目をやり、口ごもった。真奈美の度重なる侮蔑と辱めが、彼のマゾ性をいたく刺激し、股間の猛りを抑えるのは、既に不可能になっていた。
「もう許さないわ!自分がうじ虫にも劣る最底辺の男奴隷だと、体に思い知らせてやるからね…覚悟おし!」
真奈美は黒光りする一本鞭を振り上げると、全裸で震えて正座している裕之に、情け容赦無く叩きつけた。空気を切り裂く音と共に、肩口と背中に一本鞭の打撃を受けた裕之は、獣じみた絶叫を上げた。
「グワアァーッ」
真っ赤に焼けた日本刀で体を切り裂かれたような激痛に、裕之は正座の姿勢を崩し、床に横倒しになった。
「女御主人様の前で、勝手に横になるなんて…奴隷のくせに横着するんじゃないよ!」
真奈美は横倒しになった裕之に、次々と一本鞭を振り下ろした。凶悪な唸りを立てて襲い掛かって来る一本鞭の嵐に、裕之は悲鳴を上げ続け、床を転げ回った。しかしその行為は、却って体全体を万遍なく鞭打たれるだけであった。
興奮して顔を上気させ、目を吊り上げて、淫液で薄い黒色パンティをべっとりと濡らし、豊かな乳房を揺らしながら一本鞭を振るう真奈美の姿は、正に壮絶で美しかった。鞭の嵐の合間に、ちらりと真奈美の姿を仰ぎ見た裕之が、この女神様になら、このまま打ち殺されてもいい、とさえ一瞬思った程だった。
ようやく真奈美の鞭打ちが止んだ時には、裕之の全身には無数の赤い条痕が刻み込まれていた。少し息を荒くした真奈美は、横になって喘いでいる裕之の傍の床を一本鞭で叩き、命令を下した。
「男奴隷、いつまで横着に寝てるつもりよ!さっさと、お立ち!」
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「ヒッ、ヒイィッ、ただ今…」
鞭音に怯えた裕之は、慌てて鞭痕で引きつる体を無理に動かし、後ろ手に拘束された不自由な体をよじって、何とか立ち上がった。
「あらあら、こんなに小さくなっちゃって…少しは、いやらしい気持ちになった事を、反省したのかしら?ウフフフ」
真奈美に、股間を指差されて嘲笑われた裕之は、恥辱で顔を真っ赤にして俯いた。さすがにマゾヒストである裕之も、一本鞭の激痛で股間のものが萎縮してしまったようだった。
「さてと…体の表面には奴隷の印を刻み込んであげたけど、お前は体の中も浄化する必要があるわね…こっちにおいで!」
一本鞭を放り投げた真奈美は、裕之の股間に手を伸ばし、彼のものをむんずと掴むと、そのまま浴室に向かって引っ張って行った。
「ああっ、待って、待って下さい…」
股間のものが引きちぎられそうな痛みに、裕之は腰を突き出した惨めな格好で、慌ててよたよたと真奈美について行った。
真奈美は裕之と共に浴室に入ると、彼のものから手を離し、空の大きなバスタブを指差して、命令した。
「男奴隷、この中に入って、跪くのよ!」
裕之は命じられた通り、バスタブに入って膝立ちになった。
「膝を立てたまま、額をバスタブの底にお着け!」
真奈美の命令通りにすると、尻を高く上げて平伏するような惨めな姿勢になり、裕之は屈辱で顔を赤らめた。
「男奴隷、その姿勢を崩すんじゃないよ…もし姿勢を崩したら、鞭で体中の皮膚を引き裂いてやるからね!」
真奈美は裕之に厳しく言い渡すと、シャワーホースからシャワーヘッドを取り外し、シャワーホースの先端部分にボディソープを塗りたくった。そして裕之の尻たぶを拡げ、彼の肛門にシャワーホースの先端を一気に押し込んで、挿入した。
「アヒイィーッ」
肛門に強烈な刺激を受けた裕之は、思わず悲鳴を漏らし、体を震わせた。
「絶対に姿勢を崩すんじゃないわよ!」
重ねて裕之に命令した真奈美は、シャワーのコックを捻り、彼の直腸にぬるま湯をゆっくり流し込んだ。
「ああんっ」
裕之は下腹に強い膨張感を感じ、喘ぎ声を上げたが、鞭が恐ろしくて、姿勢を崩さないよう必死で耐えた。彼の下腹はカエルのように、見る見る膨らんでいった。
そろそろと判断した真奈美が、裕之の肛門からシャワーホースを引き抜くと、待ちかねたように褐色の軟便が噴出した。その軟便はバスタブの側面で跳ね返り、裕之の下半身を茶色く汚した。
「ああ、臭い、汚い…本当に嫌になるわ。汚らしい糞まみれのマゾ豚!」
真奈美は顔をしかめ、裕之を罵倒しながらも、シャワーホースからの水流を強めて彼の体をすすぎ、軟便をバスタブの排水口に流した。真奈美は一旦シャワーホースのお湯を止め、また先端部分にボディソープを塗ると、又も裕之の肛門に挿入した。
「汚らわしい糞豚のはらわたは、徹底的に洗浄しておかないとね」
真奈美は嘲るように言って、再度ぬるま湯を注入した。この直腸洗浄を二、三度繰り返し、裕之の肛門から噴出するぬるま湯が透明になったところで、真奈美はようやく満足した。彼女は後ろ手に縛っている皮紐を解いて、裕之の両腕を自由にした。
「男奴隷、体をよく拭いたら、犬…いえ豚みたいに這って、ベッドの所まで戻りなさい!」
真奈美は、シャワーヘッドをシャワーホースに取り付けながら、裕之に命令し、さっさと浴室から出て行った。
残された裕之は自分の痴態を思い、あまりの惨めさで目に涙を浮かべながら、バスタオルで体を拭いた。しかし彼の股間のものは、又も硬く屹立していた。真奈美から与えられる惨めさ・恥ずかしさ・屈辱が彼のマゾ性を強く刺激して、性懲りもなく勃起してしまうのだ。この勃起した状態を真奈美に晒すと、また彼女から酷いお仕置きを受ける虞があるが、心の片隅でそれを期待しているところもあった。
体を拭き終えた裕之が、浴室から這い出ると、ベッド付近でペニスバンドを装着した真奈美が、両手を腰にやって、仁王立ちで彼を待っていた。裕之は慌てて真奈美の足元に這い寄り、ハイヒールブーツの爪先にキスしながら、
「ああっ、真奈美様、どうか私めを犯したりしないで下さい…何とぞ御慈悲を…」
と懇願した。しかし真奈美は裕之の髪を左手で掴んで、彼の顔を自分の腰の高さまで引き上げると、右手で激しい往復ビンタを喰らわせた。
「ヒイィッ」
「ふんっ、本当は犯して欲しいくせに…白々しい事を言うんじゃないよ、マゾ豚!大体、お前のはらわたを洗ってやったのは、お尻を犯すためだって、お前にも分かっていたでしょう…たわ言を言う暇があるのなら、さっさとおしゃぶり!」
真奈美は両手で裕之の髪を掴み、彼の顔を引き寄せて、口元にペニスバンドのディルドゥ部分を強く押し付けた。裕之は慌てて口を開け、ディルドゥ部分を口に含んだ。真奈美に命じられた通り、必死に舌を使い、吸い、舐め回した。
真奈美は、ペニスバンドを一生懸命フェラチオする裕之の痴態を、興奮して嬉しそうに見下ろした。彼女に肉体的な快楽が直接もたらされる訳ではないが、男にフェラチオさせる優越感が、彼女のサド性を刺激し、気分を高揚させるのだった。
いい加減、ペニスバンドを舐めさせたところで、真奈美は不意に裕之の顔を引き離して、ディルドゥ部分を彼の口から抜くと、腰を二、三度振って、そのディルドゥ部分で彼の頬を往復ビンタするように強く打った。
「アウゥッ」
「男奴隷、いつまでもしゃぶってないで、ベッドで四つん這いにおなり!」
「はい、真奈美様…」
裕之は屈辱と恥辱にぞくぞくしながら、ベッドに這い上がり、四つん這いになった。彼の股間のものは、今やはち切れんばかりに硬く屹立している。真奈美は缶を開け、指でワセリンを掬い取り、裕之の肛門にたっぷり塗り込んだ。
「はあっ…」
肛門の異様な感覚に、裕之の口から吐息が漏れた。真奈美もベッドに上がり、ペニスバンドの先端を、裕之の肛門に当てがった。
「ああっ、真奈美様、許して…犯さないで…お願いします」 |
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裕之の哀願を、真奈美は鼻で笑った。
「ふんっ、今更何を言っているのよ。本当は嬉しいくせに…いくわよ、マゾ豚!」
真奈美は両手で裕之の腰を掴み、力強く腰を突き出した。既に今まで十分に真奈美から開発されていた裕之の肛門は、すんなりとペニスバンドを受け入れた。
「アヒイィッ」
裕之の悲鳴に構わず、真奈美は腰を前後に激しく動かした。更に彼の限界まで硬くなっている股間のものを握り、腰の動きに連動して強くしごいた。
「あうっ、ああぁーっ、真奈美様、もうダメ、もう耐えられない、イッちゃう…」
真奈美は裕之の喘ぎ声を聞いても、腰と手の動きは緩めず、非情な命令を下した。
「私の許しを得ずに、勝手にイクんじゃないよ!勝手にイッたりしたら、生まれてきたのを後悔するような目に遭わせてやるからね!」
裕之は恐怖に怯えたが、脳髄を痺れさせ、臓腑を抉るような強烈な快感には勝てなかった。
「うわあぁーっ、お許しをーっ」
あっと言う間に裕之は、多量の白濁液を噴出させ、そのままベッドにうつ伏してしまった。真奈美は裕之の肛門からペニスバンドを引き抜き、自分の腰から取り外した。彼女は革紐を手にすると、力無くぐったりとベッドにうつ伏して、喘いでいる裕之の両手を背中に廻し、改めて後ろ手に縛り上げた。そして、裕之をベッドから邪険に蹴り落とした。
「ヒィッ」
真奈美もベッドから降りて、短い悲鳴を上げ床に転がってうつ伏せになった裕之の頭を、ハイヒールブーツでグリグリと踏みにじり、怒鳴りつけた。
「許しも得ずに勝手にイクんじゃないと、あれ程言っておいたのに、どういうつもりなんだい!私の言う事が聞けないんだね。やっぱりお前は、私の事を女御主人様と思わずに、軽く見ているんだわ!」
裕之は、踏みにじられている頭の痛みを堪えながら、必死に答えた。
「ヒィッ、ヒィッ、決してそんな事はありません…あまりにも感じてしまったので、耐えられなかったのです。どうか、お許しを…どうか、御慈悲を…」
真奈美は裕之の頭からハイヒールブーツを外し、彼を蹴り転がして、仰向けにさせた。
「私は“勝手にイッたら、生まれてきたのを後悔させる”と言ったわよね…ただの脅しじゃない事を、お前の体に教えてあげるわ!」
真奈美は裕之の股間を踏みつけ、陰嚢をじわりと圧迫した。下半身へ急激にこみ上げてきた痛みに、裕之は慌てて許しを請うた。
「ああーっ、許して、許して下さい。お願いです。どうか、お許しを…」
「ふんっ、その台詞は聞き飽きたわよ…お前がどんな罰を受けるか、特別に選ばせてあげるわ。このまま睾丸を踏み潰されるか、尿道に真っ赤に焼いた鉄串を突っ込まれるか、肛門に煮えたぎった熱い蝋を注ぎ込まれるか…好きな罰をお選び!」
裕之は恐怖で震え上がり、殆ど泣き声で哀願した。
「ヒイィッ、お許し下さい、真奈美様…お願いします、どうか許して下さいませ。何でもします、どんな償いでもします。ですから、どうか、お許しを…何とぞ、一片の御慈悲を…」
真奈美は怯えきった裕之を見下し、邪悪な笑みを浮かべると、彼の股間からハイヒールブーツを外した。
「…そう、何でもするの?ところで、いつまで横着に寝ているつもり?」
裕之は慌てて、下半身の痛みを堪えながら、後ろ手に縛られた不自由な体をよじり、何とか床に正座した。そして彼は、上体を倒して額を床に着け、真奈美の足元で平伏した。
「真奈美様、何でもしますから、何とぞ、お許しを…どうか、御慈悲を」
裕之の必死な懇願を聞いた真奈美は、平伏している彼の頭をハイヒールブーツで小突き、命令を下した。
「男奴隷、さっさと顔をお上げ!」
裕之がおずおずと上体を起こすと、真奈美は彼の目の前で薄い黒色パンティを脱いで裏返し、べっとりと淫液で濡れたクロッチ部分を見せつけた。
「何でもするって言ったわね…じゃあ、まずこのパンティの汚れを、お前の口できれいにおし!」
真奈美はパンティを裕之の口へ強引に押し込み、彼の目を白黒させた。それでも裕之は真奈美の残酷な罰から逃れるために、口をモグモグさせ、口中で懸命にパンティをしゃぶり、汚れを吸い取った。裕之の口中には、粘つくようなねっとりとした触感と、女の饐えた臭いが充満して、思わず咽せ返りそうになったが、身震いして何とか耐えた。
真奈美は頃合いを見て、裕之の口から薄い黒色パンティを引っ張り出し、ちらりと見てから、そのパンティを床に放り捨てた。そして裕之の両頬が赤く腫れ上がる程の、強烈な往復ビンタを張った。
「ヒイィッ」
「私は“パンティをきれいにしろ”と言ったのよ…逆に唾でべとべとに汚して、どういうつもりなんだい!この馬鹿奴隷!」
何とも理不尽な叱責であるが、裕之が真奈美に抗弁出来る筈もなかった。裕之は再度、額を床に着けて平伏し、真奈美に詫びて許しを請うた。
「真奈美様、真に申し訳ございません…どうか、この愚かな私めをお許し下さいませ」
「ふんっ、全く使えない男奴隷だわ。大体、女御主人様を差し置いて、自分だけ先に感じてイッちゃうなんて、男奴隷の分を全然わきまえてないのね…お前の口を使って、私も気持ちよくさせなさい!」
真奈美は再度、平伏している裕之の頭をハイヒールブーツで小突き、命令した。裕之が上体を起こすと、真奈美は壁に吊してある乗馬鞭を手にし、ベッドの端に腰掛けて、脚を開いた。
裕之は、真奈美の陰部に吸い寄せられるように、膝でにじり寄り、濃い陰毛で縁取られ、興奮で赤く充血してめくれている陰唇に、顔を近づけた。裕之はふと自分が、喰べられてしまうと分かっていながら、食虫植物の妖しい花弁に吸い寄せられてしまう、哀れな虫けらになったような気がした。
その時、風を切る音がして、乗馬鞭が裕之の背中をしたたかに打った。
「アヒイィーッ」
焼け火箸を押し付けられたような痛みに、裕之の口から悲鳴が上がり、彼の背中に赤い筋が見る見る浮き出て来た。
「男奴隷、言っておくけど、私を満足させられなかったら、今度こそさっき言った三つの罰から選ばせて…いえ、三つの罰を全部受けさせてやるからね。心を込めて、舌奉仕おし!」
真奈美に厳しく言い渡された裕之は、恐怖で震え上がりながらも、彼女の陰部に口を着け、懸命に舌を動かした。咽せるような饐えた女の臭いと、後から後から際限なく湧き出てくる淫液に難儀したが、舌で陰唇を舐め回し、唇で陰核を挟んで、吸いながら舌先でつついて、真奈美を満足させる事に全精力を注いだ。ただ問題は、真奈美が感じる度に督励の鞭を裕之の背中に振る舞うので、痛みで体が硬直して、舌奉仕が度々途切れてしまう事だった。
裕之の舌が痺れ、背中の痛みに耐えられなくなってきた頃、ようやく真奈美が背を仰け反らし、絶頂に達した。その時、裕之の背中は、多数の赤い筋でびっしりと覆われていた。真奈美は太腿で裕之の顔を挟んで、しばらく余韻を楽しんでいたが、脚を開いて彼を解放し、次の命令を下した。
「ふぅっ、お前の舌遣いは、まあまあね…催してきちゃったから、お前を便器に使ってあげるわ。バスルームに行って、仰向けにおなり!」
「はい、真由美様」
残酷な罰を免除されそうな雰囲気に、内心安堵した裕之は、後ろ手に縛られたまま浴室に向かい、床に仰向けに横たわった。後から浴室に入って来た真奈美は、裕之の顔を跨いで立つと、和式便所で用を足すようにしゃがみ込んだ。裕之の顔に真奈美の陰部が接近し、彼は期待に胸を高鳴らせて、口を大きく開いた。
「男奴隷、私のおしっこを、一滴もこぼすんじゃないよ…いくわよ!」
真奈美が裕之に告げると同時に、彼女の陰部から尿が勢いよく噴出した。黄色い奔流が裕之の口に注ぎ込まれ、彼は喉を上下させて、必死に真奈美の排尿を飲み続けた。強いアンモニア臭が、口と鼻に充満した。喉を焼き胃に溜まっていく真奈美の尿が、自分は最低の便器に堕とされていると裕之に実感させ、彼は屈辱感と被虐の陶酔感で体を震わせた。
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真奈美が排尿を終えると、命じられてもいないのに、裕之は自分から首をもたげ、舌を伸ばして陰部の後始末をした。真奈美は裕之の舌を楽しみながらも、バスルームの床に飛び散った尿を指差し、
「一滴もこぼすなと言ったのに、少しこぼしたわね…やっぱり、お前には罰が必要なんだよ!」
と残酷に言い放った。別に裕之がこぼした訳では無く、真奈美が排尿の一部を飛び散らせて、彼の口から外れたせいなのだが、そんな理屈が通用する筈も無かった。青ざめた裕之は、急いで体をよじってうつ伏せになり、床に飛び散った尿を舐め取り始めた。裕之は床の尿を舐めつつ、
「申し訳ございません、真由美様…どうか、お許しを」
と哀願したが、真奈美はハイヒールブーツの細い踵で彼の背中を踏みにじり、
「そんな台詞は聞き飽きたと、言ってるでしょう…バスルームを出たら、たっぷりお仕置きしてあげるから、覚悟おし!最低のマゾ豚め!」
と怒気を含んだ口調で罵るだけだった。
二人のSMプレイは、まだまだ続きそうであった。
深夜近くに車でラブホテルを出た裕之と真奈美は、さすがに少し疲れた様子だった。助手席の真奈美が、ハンドルを握っている裕之に話し掛けた。
「大分遅くなっちゃったわね…どうせ明日は休みだから、泊まった方がよかったかしら?」
「いえ、真奈美様が外泊なさいますと、御両親が心配されますので、夜遅くても御自宅までお送りさせて頂きます」
裕之が敬語で答えると、真奈美は笑顔を浮かべて、彼の肩を軽く叩いた。
「嫌だわ、裕之さん…もうプレイは終わったんだから、普通に話してよ」
「しかしお言葉ですが、二人だけの時は、よろしいのではないでしょうか?」 |
真奈美は笑顔で、裕之の内腿を軽く抓った。
「裕之さん、ダメよ…言葉遣いは癖になるから、同僚や親の前でも、つい出てしまうわよ。プレイの時と普段の時は、ちゃんとケジメをつけて頂戴」
「…確かに、そうだね。気を付けるよ。ところで真奈美さん、そろそろ結婚の準備を具体的に進めていこうよ。とりあえず、お互いの両親に会って挨拶しなきゃあね」
「そうね…今週中には、両親に裕之さんの事を話してみるわ」
真奈美はそう答えると、自分の頭を裕之の肩にもたれ掛け、目を閉じた。裕之は幸せ一杯の笑みを満面に浮かべた。
今年27歳になる裕之は、財閥系の大手銀行に勤めており、同僚で同期である、同い年の真奈美と秘かに付き合っていた。有名大学出身の裕之は、スマートな長身で、端正な顔立ちをしているので、決してモテない方ではなかったが、今まで女性とまともにつき合った事が無く、恋人が出来た事も無かった。彼に自ら言い寄ってくる女性も多数いたのだが、全て適当にあしらっていた。
それは、彼の強度なマゾの性癖に原因があった。裕之は普通のセックスには全く興奮出来ず、若いグラマー美人を見ても、全く食指が動かなかった。自分でも性癖に悩んで、自ら矯正しようと何度も試みたのだが、いずれも挫折し、結婚も諦めていた。
裕之は、ひた隠しにしている自分のマゾ性を振り切るかのように仕事に邁進したため、皮肉な事に銀行内ではエリートの出世頭と見なされていた。
そんな裕之に転機が訪れたのは、ある顧客が話していたハプニングバーに足を踏み入れたのがきっかけだった。そのハプニングバーは色々なショーを開くだけではなく、ゲイ・レズ・サド・マゾ・ロリコン・獣姦愛好・ラブドール愛好等、世間に表沙汰には出来ない、ありとあらゆる特殊性癖者のハッテン場になっているとの事だった。
裕之は、ひょっとして宝くじでも当たるような確率で、自分に合う相手にめぐり逢えるかもしれないと淡い期待を抱いて、その店に行ってみたのだった。入店の際には、自分の性癖を具体的にはっきりと書いた名札を、胸に付けるのがルールになっていた。と言うのが、例えばサド・マゾであっても、対象が異性であったり、同性であったりする場合もあるからだった。
裕之は、「マゾヒスト・女性のみ対象」と名札に書いて胸に付け、カウンターで水割りを啜った。若いハンサムな裕之は、様々な女性から声を掛けられ、色々と話をしたが、琴線に触れる女性には出会えなかった。二、三度そのハプニングバーに通って、出会いを諦め掛けた頃、偶然にも同僚の真奈美と遭遇したのだった。
店で鉢合わせした二人は、本当に驚いていた。裕之は女性関係の噂が一切無く、仕事一筋の真面目人間と周囲から思われていたし、真奈美も言い寄る男は全部袖にして、男関係の話が全く無く、仕事だけに打ち込むキャリアウーマンと見られていたからだ。二人はお互いの名札を見て、更に驚いた。真奈美の名札には「サディティスン・男性のみ対象」と書かれていたのだ。
裕之と真奈美はカウンターに座って、お互いの事を色々と話し合った。裕之は、真奈美も自分と同じ様に人には言えない性癖に悩み、恋愛も結婚も諦めていた事が分かった。
二人は急接近し、周囲に秘密で付き合うようになった。互いの性癖もだが、人間的にも二人はぴったりと合い、自然に結婚を考えるようになったのだった。
真奈美の頭の重さを肩に感じながら、車を運転する裕之は、この世で自分より幸せな男はいないだろうと思い、自分の進む道が黄金色に輝いて見えて、幸福の絶頂を噛み締めていた。
しかし三日後、裕之は幸福の絶頂から、不幸のどん底に叩き落とされてしまった。真奈美が外回りで顧客先に向かう途中、街中のガス爆発事故に巻き込まれてしまったのだ。銀行で知らせを聞いた裕之は、直ちに真奈美の上司と共に病院へ向かった。かなりの大爆発だったらしく、病院では十数名の重軽傷者が手当を受けていたが、その中に真奈美の姿は無かった。
ひょっとして、無事だったのか…裕之が安堵しかけた時、病院側からショックな説明を受けた。真奈美はほぼ即死状態で、既に遺体安置室に移動されており、遺体の損傷が激しいので、家族以外の確認は遠慮して欲しいとの事だった。裕之は全身の力が抜け、その場にへたり込みそうになった。
真奈美が亡くなり、裕之は自分が抜け殻になってしまったと感じた。仕事については今まで通りこなすのだが、虚無感で真奈美の死を悲しむ事すら出来なくなっていた。
真奈美の葬儀で、同僚の女子行員達は皆泣いていたが、裕之は全くの無表情だった。真奈美を失った虚脱感で、人間としての喜怒哀楽の感情をも喪失してしまったようだった。何を食べても味気無く、酒を飲んでも酔えなかった。裕之にはもう、何もかもが虚しかった。
真奈美が亡くなってから、半年が経った。このままでは、自分は駄目になると考えた裕之は、例のハプニングバーに行き、新しい出会いを求める事にした。様々な女性に会って、色々と話をしたのだが、性癖が合えば人間的に合わず、人間的に合えば性癖が合わずといった具合で、真奈美のように自分にぴったり合う女性にはめぐり逢えずに、4,5回通ったところで全てを諦めた。
そんな裕之に、上司がそろそろ身を固めるようにと、自分の娘との見合い話を持ち掛けてきた。仕事は真面目にこなすが、内心は自暴自棄になっていた裕之は、もうどうでもいい気分で、なげやりに見合いをした。
裕之より二歳下で、なかなか可愛い顔立ちの上司の娘は、スマートな長身でハンサムな裕之に一目惚れし、上司に是非とも結婚したいと訴え、裕之の両親もそろそろ孫の顔が見たいと彼を急き立てて、なし崩しに結婚が決まった。
裕之は、新妻にはマゾの性癖を隠し通し、夫婦の営みは真奈美とのSMプレイを回想しながら、何とかお務めを果たす羽目に陥ってしまった。
裕之が結婚して45年が経ち、彼は72歳になっていた。裕之は銀行の支店長まで昇進し、60歳の定年まで勤めた後は、嘱託職員として65歳まで働き、その後は銀行の紹介で会計事務所に臨時職員として、事務の仕事を週5日こなしている。今までの貯蓄や企業年金が十分なので、特に働く必要は無いのだが、裕之はボケ防止と、社会との接点を保つために働いていた。
本日は休みで、裕之は和室の仏壇に置かれた妻の写真を見て、独り言を呟いた。
「君は僕と結婚して、本当に幸せだったのかな…」
裕之の妻は、三ヶ月前に癌で亡くなっていた。彼女は裕之と結婚して、かいがいしく彼に仕え、一人息子も生まれた。しかし、真奈美をずっと忘れられなかった裕之は、銀行業務の多忙さを言い訳に、殆ど家庭を顧みなかった。それでも妻は銀行員の娘だけあって、裕之の仕事に理解を示し、一切文句を言わずに、家事と育児に務めた。
妻のおかげで一人息子は立派に成長して、理系の国立大学を卒業後、大手総合化学メーカーに就職した。息子は30歳過ぎでようやく結婚して、女の子を授かった。女の子は“玲奈”と名付けられ、今年11歳で小学5年生になり、裕之にとっては目に入れても痛くない、可愛い孫娘だった。玲奈は近所でも評判の美少女で、ピアノの腕前は小学生離れしており、スポーツも一通りこなし、成績は常に学年トップで、学校ではスーパー女子小学生と呼ばれていた。彼女は息子夫婦の自慢の種で、来年は有名私立中学を受験させる予定になっていた。裕之は孫娘の玲奈を“玲ちゃん”と呼んで、可愛がった。
息子夫婦は、裕之の家から歩いて5分程の近くの分譲マンションを購入し、玲奈を連れてちょくちょく遊びに来て、裕之と妻を喜ばせた。ただちょっと困惑したのは、玲奈は裕之にはよく懐くのだが、妻に対してはまるで邪魔者扱いの言動をする事があり、息子夫婦によく怒られる事だった。
裕之は妻の遺影を見ながら、病室での彼女の最後の言葉を思い出していた。やつれた姿でベッドに横たわっていた妻は、裕之の手を取り、
「あなたと一緒になれて、本当に幸せでした…」
と一言だけ言い残し、永遠の眠りについたのだった。
裕之は小さなため息をつくと、首を振って仏壇から離れ、和室からリビングに移動し、テーブルに着いて新聞を拡げた。紙面の活字を目で追ったが、考え事をして、内容は全く頭に入らなかった。
三ヶ月前に妻を亡くした時、真奈美を亡くした時とは違って、今度は大いに泣く事が出来た。長年一緒に暮らして、共に平穏な家庭を築き上げた妻を失って、多大な悲しみを感じる事が出来た。真奈美を失って、内心自暴自棄になり、成り行きで結婚して初めは愛情を感じていなかったのだが、長年自分にかいがいしく仕えてくれ、息子を生んで一人前に育ててくれた妻のおかげで、いつの間にか人間らしい感情を取り戻せた。それなのに、真奈美を忘れられなかった自分は、仕事にかこつけて家庭を顧みず、家庭の負担を全て妻に押し付けてきた。こんな不実な男と結婚して、妻は本当に幸せだったのだろうか…裕之がぼんやり考えていると、玄関のインターホンが鳴らされた。考え事を中断された裕之は、どうせ迷惑な訪問販売だろうと思いながら新聞を畳み、玄関に行ってドアスコープを覗いた。するとそこには、孫娘の玲奈が立っていた。
裕之は急いで玄関ドアを開け、玲奈を迎え入れた。
「やあ、玲ちゃん、よく来たね…おや、お父さんとお母さんは、どうしたんだい?今日は一人で来たの?」
「そうよ…土日で学校は休みだから、お祖父さんの家で泊まるって、両親には話して、許可をもらってきたわ。早く入れて頂戴」
玲奈は何の遠慮もせず、肩までの艶やかな黒髪を揺らし、大きなキャリーケースを引っ張って、裕之の家にズカズカと上がり込んだ。そしてリビングに入って、テーブルに着いた。裕之は、いつもと違う大人びた口の利き方をし、図々しく振る舞う玲奈に些か面食らって、彼女を見つめた。
気を取り直した裕之が、
「玲ちゃん、ジュースを切らしているから、とりあえず紅茶でも淹れよう」
と玲奈に話し掛けると、彼女は、
「それなら、コーヒーにして…砂糖は入れずに、ミルクは一滴でね」
と答えた。小学生らしくない大人好みの注文に、裕之は違和感を感じたが、とりあえずポットのお湯を沸かし直して、自分と玲奈の二人分のコーヒーを淹れた。ミルクを一滴だけ入れたコーヒーを玲奈の前に置いた時、裕之には思い出せない何か昔の記憶が疼いた。
裕之がテーブルを挟んで、玲奈の前に座った。玲奈はコーヒーを一口啜ると、
「久し振りに、裕之さんが淹れてくれたコーヒーを飲んだわ…もう何十年ぶりかしら」
と言って、裕之の目を丸くさせた。砂糖無しでミルク一滴だけのコーヒーは、確か真奈美の好みだったと、彼は急に思い出した。そして、自分を普段は“お祖父ちゃん”と呼ぶのに、“裕之さん”と名前で呼んだ玲奈をまじまじと見つめた。
「玲ちゃん、今日は何だか様子が変だよ…」
裕之が怪訝な面持ちで玲奈に話し掛けると、玲奈はコーヒーカップをテーブルに置き、裕之を真っ直ぐ見つめた。玲奈はおどける事なく、真剣な表情で話し始めた。
「お祖父ちゃん…いえ、裕之さん。到底信じてもらえないだろうけど、私の話を聞いて欲しいの…私は真奈美の生まれ変わりよ。身体は小学生の玲奈だけど、心は真奈美なの…」
裕之は唖然とした顔で、玲奈に尋ねた。
「何を訳の分からない事を言っているんだい?玲ちゃんは、もう5年生だろう…映画かドラマみたいな空想をお祖父ちゃんに言ったりして、一体どうしたんだい?」
しかし裕之は、孫娘の玲奈がなぜ“真奈美”の名前を知っているのか、不思議に思った。自分と真奈美の付き合いは、周囲には秘密にしていて、誰も知らない筈なのに…それに大体45年も前の事を、なぜ小学生の玲奈が知っているのか…?
玲奈は少し困った表情で、話を続けた。
「信じられないのも、無理無いわよね…裕之さんと私は、銀行に同期入行したけど、二人とも仕事一筋を装って、接点が無かったわ。二人が急接近したのは、あるハプニングバーで出会った事がきっかけね。裕之さんはマゾヒストの名札を、私はサディスティンの名札を、胸に付けていたわ。二人で色々話し、その日の内にラブホテルに行ったわ。最初はぎこちなかったけれど、直ぐに男奴隷と女御主人様の関係が構築出来たわよね…」
小学生の玲奈の口から、真奈美と自分しか知らない秘密の話が次々に出て来て、裕之は唖然とした。玲奈の話は続いた。
「裕之さんは、初めは痛がっていたけど、アナル責めが好きになったわよね。私のおしっこも、最初は咽せて殆どこぼしちゃったけど、直ぐに全部飲めるようになって、立派な人間便器になれたわ。ただ鞭打ちだけは、なかなか慣れなかったみたいだけど…」
裕之は玲奈の話を、驚愕で目を見開き、口をポカンと開けて聞いていた。
「相性がぴったりだった私達は、自然と結婚を決めて、まずはお互いの両親に会う予定を立てたわ…それから直ぐ、私はガス爆発事故で死んじゃったけど…」
「分かった、もういい!」
裕之は手の平を突き出し、玲奈の話を遮った。小学生の声だったが、口調と話の内容は、確かに真奈美のものであった。裕之は孫娘の玲奈が真奈美の生まれ変わりだと、半信半疑であったが認めざるを得なかった。
「玲ちゃん…いや、真奈美さん…一体どうやって僕の孫に生まれ変わる事が出来たんだい…?」
玲奈は、いや真奈美は口の端を歪めて、少し苦笑いした。
「ガス爆発事故で即死した私は、まだ自分が死んだ自覚が無く、幽霊になっていたの…自分が死んだと自覚したのは、グチャグチャになった無残な自分の死体を見下ろした時ね…あんな身体を裕之さんに見られなくて良かったわ…とにかく、私は裕之さんへの未練が強過ぎて、成仏出来ずに幽霊のまま、ずっと裕之さんにつきまとっていたのよ。裕之さんには、私の姿が見えず、私の声も聞こえず、私が抱きついてもすり抜けるだけで、全く気づかれなかったけどね…」
裕之は半信半疑を通り越し、呆然となって真奈美の話を聞いた。
「その内、裕之さんは別の女性と結婚して、男の子も生まれたけど、私は裕之さんの事が、まだ諦められなかった。それで、裕之さんの息子さんが成人して結婚し、お嫁さんが女の子を妊娠した時、思い切ってそのお嫁さんのお腹に飛び込んでみたの。まだ自我が芽生える前の胎児だったためか、私の意識が定着されたみたい…これも輪廻転生と言うのかしら…こうして私は、裕之さんの孫娘に生まれ変わったの。裕之さんと再会するのに、30年以上も掛かってしまったわ…」
裕之は痴呆のように口を開けっぱなしで、真奈美の話を聞いていた。
「生まれ落ちてから、裕之さんの息子夫婦の赤ん坊・幼稚園児・小学生として振る舞うのは、結構しんどかったわよ。これから受験戦争に参加しなきゃいけないのは、心底うんざりするけどね…まあとにかく、やっと裕之さんに打ち明ける事が出来たわ…ところで裕之さんは、私と再会して嬉しくないの?」
呆然と話を聞いていた裕之は、はっとして答えた。
「そ、そんな事無いよ、嬉しいに決まっているじゃないか…ただ、あまりにも突飛過ぎる話で、戸惑っているだけだよ…」
裕之は今まで孫娘の玲奈に対して、おぼろげながら感じていた違和感が、全て氷解した。確か真奈美は、昔ピアノを習った事があると言っていたのを思い出した。玲奈が小学生離れしたピアノの腕前で、スポーツも勉強も優秀なスーパー小学生と呼ばれるのは、中身が27歳の真奈美だからだ。
身体は子供でも中身は大人とは、まるでどこかの人気アニメみたいだ。玲奈が裕之にはよく懐き、亡くなった妻を邪魔者扱いした理由も、ようやく理解出来た。
「真奈美さん、再会出来て、本当に嬉しいよ…45年前に真奈美さんを亡くした時、僕は殆ど自暴自棄になっていたんだ。真奈美さんに匹敵する女性はどこにもいないし、無気力になった僕は成り行きで結婚して、そのままずるずると過ごしてきた…亡くなった妻には悪いが、片時も真奈美さんを忘れた事は無かった。僕はこの45年間、ずっと真奈美さんだけを思って生きてきたんだ…」
いつの間にか、裕之の目から涙が溢れ、頬を伝っていた。
「しかし、せっかく再会出来たのに、72歳のお祖父さんと11歳の孫娘になっていただなんて…神様は慈悲深いのか、残酷なのか、よく分からないな…」
「もう、湿っぽくならないで…裕之さん、涙を拭いてよ」
裕之は真奈美が差し出したハンカチを受け取り、涙を拭った。
「玲ちゃん…いや、真奈美さん、ありがとう」
礼を言ってハンカチを返した裕之に、真奈美は彼が仰天する事を言い出した。
「ねえ、裕之さん…今からSMプレイをしましょうよ。45年ぶりに、可愛がってあげるわ」
「な、な、何を言い出すんだ、玲ちゃ…いや、真奈美さん!」
動揺する裕之に、真奈美は言葉を続けた。
「私が成仏出来なかった理由の一つに、裕之さんともう一度だけでも、SMプレイをしたいというのがあったの…裕之さんは、私とSMプレイをしたいとは思わなかったの?」
裕之は、あたふたした口振りで答えた。
「も、勿論したかったよ…真奈美さんとのSMプレイを、この45年間ずっと夢見て、ずっと渇望していたんだ…しかし、今の真奈美さんと僕は、孫娘と祖父だ。おまけに肉体も、真奈美さんは11歳の小学生で、僕は72歳の老人だ…どう考えても、SMプレイは出来ないだろう。とても無理だよ」
すると真奈美は、いきなり平手でテーブルを叩いた。小さな手にも関わらず、大きな音を立てて、裕之をビクッと竦ませた。
「そんなの関係無いわ!まだ私の身体は小学生で、とてもセックスは出来ないから、近親相姦にはならないし、SMに年齢は問題にならないわよ。問題なのは、裕之さんが私とSMプレイをしたいか、したくないかよ!どっちなの?」
真奈美に問い詰められた裕之は、顔を赤くし、俯いて小さな声で答えた。
「それは…したいです」
真奈美は椅子から降りると、持参したキャリーケースを開けた。そして、中から大型犬用の首輪を取り出し、テーブルの上に置いた。
「それなら、さっさと裸になって、この首輪を着けなさい!」
真奈美に強い口調で命じられた裕之は、慌てて立ち上がり、服を全て脱ぎ捨て全裸となり、首に革製の首輪を装着した。
「SMプレイの場所は…そうね、隣の和室がいいわ。十二畳の広さだから、十分ね。裕之さん、和室の邪魔な家具を全部、別の部屋に移して頂戴。その間に私は着替えておくから」
「はい、ただ今…」
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少しして、真奈美がキャリーケースを引いて、和室に入って来た。彼女はキャリーケースを和室の隅に置くと、平伏している裕之の前で両手を腰にした仁王立ちとなり、命令を下した。
「男奴隷、顔をお上げ!」
裕之は期待でぞくぞくしながら上体を起こし、真奈美の姿を見て、息を飲んだ。真奈美の髪型はそのままだったが、まだあどけない可愛い顔に、サディスティックな印象を与える濃いメイクを施し、黒色のブラジャーとパンティを小学生のまだ幼い身体に着け、細い脚に穿いた網目の黒色ストッキングを腰のガーターベルトで吊るし、膝上まである黒革のハイヒールブーツを履いて、小学生の身体ながら、ほぼ完璧なドミナスタイルであり、何とも妖艶な雰囲気を醸し出していた。ロリータクィーンと言う表現が、正に相応しかった。
「男奴隷、私の姿は如何かしら?」
真奈美は正座している裕之の前で、身体をくるりと一回転して尋ねた。裕之は感極まったような声で答えた。
「素晴らしいです、真奈美様!本当にお似合いで、美しいです!」
「この衣裳もブーツも、キャリアケースの中の責め道具も、全てネット通販で揃えたのよ。携帯電話もパソコンも満足に無かった私達の若い頃とは違い、今のネットショップには子供サイズでもアダルトなデザインの下着があるし、昔ならアダルトショップに行かないと購入出来ないような責め道具も、全てネット通販で手に入るから、便利な時代になったものね…もっとも、おかげで貯めておいた小遣いとお年玉貯金を、全てはたいちゃったけどね」
裕之は感激し、土下座して真奈美に礼を述べた。
「ああっ、真奈美様、私めのような下賤な男奴隷のために、それ程のお手数と費用をお掛け下さり、感激と感謝の念に耐えません。真にありがとうございます。費用につきましては、この私めに献上させて下さいませ」
裕之の謝意を聞いて、満足そうに微笑んだ真奈美は、不意に仏壇に向かった。彼女は裕之の妻の遺影に手を伸ばすと、
「お祖母ちゃん…いえ、奥さんも自分の夫の醜態を見るのは、さすがに嫌でしょう?」
と言って、写真立てをくるりと後ろに回した。それから全裸で正座している裕之の前に戻り、
「男奴隷、立って両手を頭におやり!」
と命じた。裕之が命令通りにすると、真奈美は彼の体を上から下へ、検分するようにじっくりと見た。それから、
「男奴隷、その場で一回りおし!」
と命じて、彼の体を一回転させた。
「もう座っていいわよ」
と真奈美に言われた裕之は、その場で再び正座した。真奈美はため息をついて、裕之に言った。
「ふぅーっ、昔に比べ痩せ細って、皮膚もたるみシミが浮いて、皺だらけね。頭だけじゃなく、下の毛まで白くなって…男奴隷も老化が進んで、随分老いぼれたものね。その体で、私の責めに耐えられるのかしら?」
先程、姿見に移った自分の体で老いを実感し、情けなく思っていた裕之は、真奈美に面と向かって指摘され、顔が赤くなり、恥ずかしそうに俯いた。
すると真奈美は、左手で裕之の髪を掴んで引き上げ、彼の顔を上げさせると、右手で小学生とは思えない程の、力強い往復ビンタを張った。
「ヒィッ」
両頬の痛みに、裕之は思わず短い悲鳴を上げたが、それは45年ぶりの懐かしい甘美な痛みだった。マゾヒストである彼の股間のものは、甘美な痛みと屈辱で、年甲斐もなく硬くなり始めた。
「私はお前に、責めに耐えられるかどうか、聞いているんだよ!下等な男奴隷の分際で、女御主人様の質問を無視するつもりなのかい!?」
真奈美に叱責された裕之は、慌てて謝罪した。
「滅相もございません、真に申し訳ございません…どうか、お許し下さいませ、真奈美様」
しかし真奈美は再度、力を込めた往復ビンタを裕之に喰らわせ、悲鳴を上げさせた。
「ヒイィッ」
「私は、責めに耐えられるか、と聞いているのよ!はっきり、お答え!」
裕之は、泣きそうな声で返答した。
「は、はい、耐えられます。真奈美様に責めて頂けるのなら、どんな責めでも耐えてみせます。仮に真奈美様に責められて、命を落とす事があっても、それは私めの本望です」
「ふんっ、口がうまいのは、昔と全然変わらないわね…それと、今後は私の事を“真奈美”じゃなくて“玲奈”とお呼び!私は“真奈美”の名前は忘れて、“玲奈”に成りきって生きていくつもりなの。だから、お前も“真奈美”の名前を忘れなさい。それに言葉遣いは癖になるから、お前が両親の前で、私をつい“真奈美”と呼んだら、ばつが悪いしね…分かったかい!?」
「は、はい、よく分かりました、真奈美…いえ、玲奈様」
裕之には、確か45年前も真奈美から“言葉遣いは癖になるから”と言われた記憶があった。真奈美、いや玲奈は、裕之の髪を離すと、キャリーケースを開けて、膝当て用パットを二つ取り出し、裕之に放り投げた。
「男奴隷、それをお着け!私の責めに耐えられるかどうか、まずは体力テストの代わりに、馬に使ってあげるわ」
「はい、真奈…玲奈様」
裕之はパットを急いで両膝に着け、四つん這いの姿勢を取った。玲奈はキャリーケースから、乗馬鞭と革紐を取り出し、裕之の背中に跨った。彼女は革紐を裕之の口に咬ませ、後頭部に廻して2,3回巻き付け、手綱代わりにした。左手に革紐、右手に乗馬鞭を持った玲奈は、ハイヒールブーツの踵部分で裕之の脇腹を蹴り、命令した。
「男奴隷、とっととお走り!」
裕之は、よたよたと畳の上を這い始めた。まだ小学生なので、玲奈の体重はそれ程でもないのだが、72歳の老人の体には負担だった。
「男奴隷、言っておくけど、早くへたばったら、私の責めに耐えられる体力は無いものと見なして、もう虐めてあげないからね!」
玲奈に釘を刺された裕之は、焦って懸命に手足を動かし、和室を這い回った。玲奈は人間馬にさせられた裕之の背中の揺れを楽しみながら、彼に語り掛けた。
「…本当は、私が小学校に上がった時点で、私は真奈美の生まれ変わりだと、お前に打ち明けるつもりだったの。でも、お祖母ちゃん…お前の奥さんが居たから、出来なかったわ。何とかお前と二人きりになりたかったけれど、奥さんと両親の目があって、いい方法が思いつかなかったの…三ヶ月前に奥さんが亡くなった時は、不謹慎だけど内心大喜びしたわ。葬儀場で奥さんの遺体に手を合わせて、『これからは、裕之さんのお世話は、私が致します』と心の中で告げたの…奥さんの四十九日の法要も済んで、お前の心情も落ち着いた頃だと見計らい、ようやく今日、お前に打ち明ける事が出来たわ…長い間じりじり待たされた分だけ、たっぷり虐めてあげるから、覚悟してなさい!」
先程彼女が“早くへたばったら、虐めてあげない“と言った事と些か矛盾するが、それでも裕之は真奈美の、いや玲奈の心内を聞き、改めて彼女が自分を待ち望んでいてくれたのを知り、感激で胸が一杯になった。彼は玲奈に喜んでもらおうと、老骨に鞭打って必死に手足を動かし、懸命に和室を這い回った。しかし年には勝てず、和室を三周したところで、体力が尽きて、畳にへたり込んでしまった。しかし、へたり込む時でも玲奈が転げ落ちないようにと、細心の注意を払った。
玲奈は、畳にうずくまった裕之の背中から立ち上がると、まず彼の口元から後頭部に巻き付けてある革紐を取り外し、それから彼の尻を乗馬鞭で力を込めて4,5回打ち据えた。
「ヒィッ、ヒイィッ、痛い、真奈美様…いえ、玲奈様、お許しを、どうか御慈悲を」
乗馬鞭の打撃で、焼け火箸を何回も尻に押し付けられたような痛みを感じた裕之は、玲奈に許しを請うた。しかし玲奈は、
「甘えるんじゃないよ!男奴隷の分際で、女御主人様の許しも無く勝手に休むなんて、どういうつもりなんだい!お仕置きだよ!」
と裕之を叱りつけ、更に2,3回尻を打った。それから、玲奈は乗馬鞭を振るうのを止め、うずくまっている裕之に告げた。
「男奴隷、満点とはとても言えないけど、年の割に体力はそこそこあるみたいね…体力テストは特別に、合格にしてあげる。お望み通りに虐めてあげるわよ、マゾ豚!」
長年裕之を虐めるのを待ち望んでいた玲奈は、仮に裕之が和室を一周も這い回れなくとも、合格にしただろう。
「ああっ、玲奈様、ありがとうございます…私めは、この日を45年間も夢見て、待ち望んでおりました。どうか思う存分、虐めて下さいませ。老いぼれてしまいましたが、どうか私めの体を好きにお使い頂き、存分にお楽しみ下さいませ」
裕之は、乗馬鞭を手にして、仁王立ちになっている玲奈の足元に這い寄り、ハイヒールブーツの爪先に、奴隷のキスを何度も繰り返した。“真奈美様”と呼ばずに“玲奈様”と呼ぶ事で…まあ実際にその通りなのだが…自分が実の孫娘である玲奈の男奴隷になってSMプレイをしている気分になり、一種の背徳感を覚え、背中がぞくぞくして身震いした。
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「男奴隷、膝用パットはもう要らないから、外して四つん這いにおなり!」
玲奈に命じられた裕之は、直ちに言われた通りにした。玲奈はキャリーケースからリードを取り出して、四つん這いになった裕之の首輪に繋ぎ、乗馬鞭を空中で一振りして、命令した。
「男奴隷、お前に馬はもう無理みたいだから、次は犬におなり!這い回ってお散歩するのよ」
「はい、玲奈様」
裕之が返事をして、這い進もうとすると、急に玲奈は彼の背中に乗馬鞭を素早く振り下ろした。
「ヒイィッ」
背中を切り裂かれるような痛みを受けた裕之は、思わず悲鳴を上げ、背を仰け反らせた。玲奈は、上体を起こした裕之をハイヒールブーツで蹴り倒し、叱りつけた。
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「犬におなりと言ったでしょう!犬が人間の言葉を喋るとでも、思ってるのかい!大体、男奴隷なんて、人間の内に入らないんだよ。犬らしく“ワンワン”とか“キャンキャン”とでも返事おし!」
「は、はい…いえ、ワンワン」
焦って返事を言い換えた裕之は、次の鞭をもらわないように、急いで四つん這いの姿勢になった。玲奈はリードをツンツンと引き、裕之にからかうような口調で命じた。
「男奴隷、犬らしくチンチンして御覧!」
「ワンワン」
犬らしく返事をした裕之は、曲げた両脚を拡げて爪先立ちになり、両手を胸の高さで垂らして、チンチンのポーズを取った。玲奈は裕之の股間部分を乗馬鞭の先でつつき、嘲笑った。
「ウフフ、老いさらばえて、下の毛がすっかり白くなっても、ここだけは猛っているわね…このオス犬は発情期なのかしら?」
裕之は恥ずかしさで顔を赤くして、俯いた。まだ小学生の体で、孫娘の玲奈から受ける責めと屈辱と背徳感が、裕之のマゾヒストとしての本能をいたく刺激し、年甲斐も無く股間のものを硬く屹立させていたのだった。
玲奈は不意に、手首のスナップを利かせて、裕之の屹立させているものを、乗馬鞭で鋭く打った。
「アギャアァーッ」
敏感になっている箇所を乗馬鞭で打たれた裕之は、大きな悲鳴を上げ、両手で股間を押さえ、畳に横倒しになって苦しんだ。玲奈は、横倒しになった裕之の頭を、ハイヒールブーツで踏みにじり、
「誰が勃起してもいいと言ったのよ!男奴隷の分際で、女御主人様の許しも得ずに、勝手に勃起するなんて、自分でも図々しいと思わないのかい!大体、まだ小学生の孫娘の下着姿を見て興奮し、いやらしく勃起するなんて、変態にも程があるわよ。最低のマゾ豚!」
と酷く罵倒した。
「ヒィッ、ヒィッ、申し訳ございません、玲奈様…どうか、お許しを…」
玲奈のハイヒールブーツの下で、裕之が泣きそうな声で謝罪すると、彼女は乗馬鞭で更に彼の体を打ち据えた。
「アヒィーッ」
「犬が人間の言葉を喋るなと、さっき言ったばかりでしょう!もう忘れたのかい!あそこはまだ若いようだけど、頭はすっかりボケているんだね。老いぼれのうじ虫めが!」
玲奈に叱責されて罵られた裕之は、屈辱で目の奥が熱くなり、涙がこみ上げてきたが、
「キャンキャン」
と惨めに犬の鳴き真似をして、玲奈の憐れみを請うしかなかった。
玲奈は裕之の頭からハイヒールブーツを外すと、倒れている彼の傍の畳を乗馬鞭で叩き、きつい声で命令した。
「男奴隷、いつまでも横着に寝てないで、チンチンの姿勢にお戻り!」
「は、はい、ただ今…いえ、ワンワン」
鞭音に怯えた裕之は、慌ててチンチンの姿勢を取った。すると、玲奈はキャリーケースから、今時珍しい金属製の洗濯バサミを取り出し、チンチンしている裕之の体に挟んで付け始めた。
「ウフフ、このアルミの洗濯バサミは、古い金物屋で偶然に見つけたの…プラスチック製より、痛い筈よ」
玲奈は楽しそうに説明しながら、金属製の洗濯バサミで裕之の乳首や、弛んだ胸・下腹・脇腹を挟み、取り付けた。確かにプラスチック製のものより、遥かに痛かった。股間の急所部分にも挟まれるかと裕之は怯えたが、幸い玲奈はそこまでしなかった。
立ち上がった玲奈は、チンチンの姿勢を続けている裕之を見て、明るい笑い声を立てた。
「アハハハ、皺だらけで弛んだ醜いお前の体も、銀色のアクセサリーが着いて、少しは見られるようになったわね…お前も嬉しいでしょう?」
「はい…ワンワン」
裕之は十数個の洗濯バサミの痛みを堪えながら、慌てて返事を言い直した。
「じゃあ、お散歩を始めるわよ…さっさとお歩き!」
リードを手にした玲奈に命じられた裕之は、四つん這いになって、畳を這い始めた。その途端、後ろにいた玲奈から、尻を乗馬鞭で横殴りに打たれた。
「アヒイィーッ」
尻肉を刃物で切られたような痛みで、裕之の口から悲鳴が上がった。
「男奴隷、何で膝を着けて這っているんだい!お前は犬でしょう。犬は、膝なんか着けないわよ。犬らしく、手の平と足裏だけで這い回るんだよ!」
「…ワンワン」
痛みと屈辱で、裕之の目から涙がこぼれ落ちたが、玲奈に逆らえる筈もなく、膝を畳に着けずに這い進んだ。しかし、そうすると腰が高くなって陰部をさらけ出し、尻を揺らせながら這う恥ずかしい格好になる上、手足への負担もかなり大きくなって、きつくなった。
玲奈は裕之の後ろをついて行き、彼の陰部を乗馬鞭の先でつつきながら、酷く嘲った。
「男が四つん這いになると、本当に見苦しいわねぇ。こんな醜いものをぶらぶらさせながら、這い回るんだから…私は男に生まれなくて、本当によかったわ」
玲奈の侮蔑は、懸命に畳を這い進む裕之の胸を深く抉ったが、彼にはそれよりも、上半身に挟まれている洗濯バサミの方が問題だった。洗濯バサミに挟まれた瞬間も痛かったが、挟まれたままにしておくと、痛みが段々と増してくるのだ。手足への多大な負担と、ジンジンと痛みが増してくる十数個の洗濯バサミに、裕之の老いた体は堪え切れず、和室を三周すると、又も畳にへたり込んでしまった。
「何てだらしない男奴隷なのよ!お前は馬どころか、犬にさえなれないのかい!この役立たずめ!」
玲奈は怒った口調で裕之を罵り、彼の背中に2,3回乗馬鞭を振り下ろした。
「ヒィッ、ヒイィッ、お許しを、どうか御慈悲を、玲奈様…」
裕之は情けない声で許しを請い、玲奈は小さなため息をついた。
「この程度でへたばるなんて、お前は本当に老いぼれて、体力が無くなってしまったんだね…もういいから膝立ちになって、両手を頭におやり!」
玲奈は、裕之の首輪に繋がれたリードを上に引いて命令し、彼はよろよろと命じられた通りの姿勢を取った。彼の上半身に挟み付けられた十数個の洗濯バサミが、鈍く光っていた。
急に玲奈は乗馬鞭を一振りして、裕之の乳首に挟み付けられた洗濯バサミをはたき落とした。
「ギャアーッ」
裕之は乳首をちぎり取られたような激痛を感じ、悲鳴を上げて、体を丸めた。丸くなった裕之の頭を、玲奈はハイヒールブーツで蹴りつけ、叱り飛ばした。
「何を勝手に姿勢を崩してるのよ!この私がわざわざ洗濯バサミを外してあげているのに、その態度は何だい!さっさと元の体勢におなり!」
「…はい、玲奈様」
裕之は乳首に痛みに涙をこぼしながら、膝立ちになり、頭に両手を置いた。玲奈は乗馬鞭を振り上げ、裕之に厳しく言い渡した。
「男奴隷、声を上げたり、姿勢を崩したりしたら、承知しないわよ…もしそんなふざけた真似をしたら、“ひと思いに殺して下さい”と哀願するような目に遭わせてやるからね!」
「は、はい、分かりました、玲奈様…」
裕之が怯えた声で返事をすると、玲奈は乗馬鞭を素早く振り下ろし、もう片方の乳首を挟んでいる洗濯バサミをはじき飛ばした。
「んぐぅっ」
あまりの激痛に、裕之は悲鳴を上げそうになったが、玲奈のお仕置きが恐ろしく、体を震わせて悲鳴を無理やり飲み込んだ。玲奈は、涙目で身震いし、必死に耐えている裕之の苦悶の表情を楽しみながら、乗馬鞭で洗濯バサミを一つ一つはたき落としていった。金属製の洗濯バサミがはじけ飛ぶ度に、裕之は皮膚と肉をちぎり取られるような激痛を感じた。
最後の洗濯バサミが畳に落ちて転がった時、裕之の体は激痛を我慢するために力み過ぎたせいで痙攣してしまい、横倒しになってしまった。玲奈は、横に倒れた裕之の頭をハイヒールブーツで踏みにじり、怒鳴りつけた。
「男奴隷、横着に寝るんじゃないわよ!あれ程言っておいたのに、姿勢を崩すなんて…私の言う事なんて、バカバカしくて聞けないんだね。もう、許さないわ!地獄を見せてやるからね!」
「ヒイィッ、お許し下さい。体が引きつって、倒れてしまったんです。何とぞお許し下さいませ。どうか、御慈悲を…」
裕之はハイヒールブーツの下から、懸命に懇願したが、玲奈は鼻で笑った。
「ふんっ、私はさっき“ひと思いに殺して下さい”と哀願する目に遭わすと言ったわよね…それがただの脅しじゃなく本気だと、お前の体に思い知らせてやるわ!」
玲奈は裕之の頭からハイヒールブーツを外し、彼に一言命じた。
「さっさと正座おし!」
玲奈は、よろよろと正座する裕之を横目に、乗馬鞭を畳に放って、革紐を手にすると、彼の背後に廻り命令した。
「男奴隷、両手を後ろにお回し!」
裕之が命じられた通り、両手を背中に回すと、玲奈は手際よく革紐で縛り上げた。そして、ハイヒールブーツで裕之の背中を蹴って、前に倒し、
「お尻を上げて、膝を少し開くのよ…そのまま、ちょっとお待ち!」
と命じた。
裕之が額と両膝で体を支え、尻を上げる惨めな格好で待っていると、玲奈はキャリーケースからイチジク浣腸5個と、チューブでポンプと繋がっている筒状のゴム製品を取り出した。
玲奈はイチジク浣腸5個を全て使い、裕之に浣腸して、筒状のゴム製品を彼の肛門へ力任せに挿入した。
「ムウゥッ」 裕之の呻き声に構わず、玲奈はポンプを握り、挿入したゴム製品を膨らませ、彼の肛門を完全に塞いだ。玲奈の勘気に触れるのを恐れた裕之は、肛門への異物感を我慢し、しばらく姿勢を崩さなかったのだが、急に浣腸が効いてきて、強い便意に襲われた。
「あの…玲奈様、トイレに行かせて下さいませ」
裕之は思い切って、玲奈におずおずと申し出たのだが、返事は脇腹へのハイヒールブーツの蹴りだった。
「グエッ」
堪らず仰向けに倒れた裕之の下腹を、玲奈のハイヒールブーツが踏みつけ、更に彼を苦しめた。
「アウゥーッ、玲奈様、お許しを…」
「甘えるんじゃないよ!“ひと思いに殺して下さい”とお願いするぐらいの目に遭わせると言ったでしょう…お仕置きは、これからなんだよ!」
それでも便意で下腹が強く痛む裕之は、懸命に玲奈に取り縋った。
「ああっ、玲奈様、どうかお許し下さいませ…このままでは、汚れたものを漏らして部屋を汚してしまい、玲奈様のご気分を悪くさせてしまいます…後生ですから、トイレに行かせて下さいませ」
しかし玲奈は、裕之の哀願を一笑に付し、ハイヒールブーツで彼の下腹を更に強く踏みにじった。
「ふふん、男奴隷の分際で、そんな心配はしなくていいわよ。お前がお漏らししないように、ちゃんとアナルに栓してあげたでしょう。それは妊婦が出産時に産道を拡げる、本格的な医療用品だから、お前がいくら力んでも、漏らしはしない…いえ、出来ないわよ。だから安心して、苦しみなさい」
便意はますます強くなり、その上玲奈に下腹を踏みにじられているため、裕之は腸がねじ切れるような苦痛を受けて顔を歪め、脂汗を流して苦しんだ。
「玲奈様、どうかトイレに行かせて下さい…何とぞ御慈悲を…」
裕之が悶え苦しみながら哀願すると、玲奈は彼の下腹からハイヒールブーツを外した。トイレに行かせてもらえるのかと、裕之は一瞬期待したが、玲奈はキャリーケースから黒光りする一本鞭を取り出した。
「お前は、いちいちうるさいんだよ!」
一本鞭を振り上げた玲奈は、裕之を怒鳴りつけ、彼の体に一本鞭を思い切り叩きつけた。
「ギャアァーッ」
女子小学生の力にも関わらず、無気味な唸りを上げて、裕之の体を強かに打ち据えた一本鞭は、真っ赤に焼けた刃物で肉を切り裂くような激痛を与え、彼に絶叫を上げさせた。
「もう、うるさいわね…そんな大声を出したら、ご近所に聞こえるじゃないの」
一旦玲奈は一本鞭を畳に放り、黒色パンティを脱ぐと、それを裕之の口に押し込んだ。それから黒色ブラジャーを取り、裕之の口元に巻き付けて結び、猿ぐつわの代わりにした。小学生とは言え、女の強い臭いが口中と鼻に充満し、裕之は一瞬体の痛みを忘れ、目を白黒させた。
玲奈は改めて一本鞭を手にすると、嘲るような口調で裕之に言った。
「男奴隷、もうこれで大声出せないでしょう。今から一本鞭の威力をたっぷりと味わうがいいわ…もっとも私の臭いを味わいながら、鞭打たれるなんて、マゾ男の本望よね」
裕之は強烈な便意に苦しみながらも、玲奈を仰ぎ見た。下着を取り払った玲奈は、わずかな盛り上がりを見せる胸と、まだ陰毛の生えていないスベスベの陰部を、何の恥ずかしげも無く裕之に見せつけていた。
裕之はロリコンではなかった筈だが、まだ小学生である玲奈の、ガーターベルトで吊った黒色網タイツと黒色ハイヒールブーツだけを身に着けた、幼いながら何とも妖艶な白い裸体に、目が釘付けとなり、下腹と鞭痕の強い痛みにも関わらず、股間のものが頭をもたげてきてしまった。
玲奈は一本鞭を頭上まで振り上げると、裕之に言い放った。
「この鞭にたっぷりとお前の血を吸わせてやるからね…男奴隷、覚悟おし!」
玲奈は一本鞭を情け容赦無く振り下ろし、畳に横たわっている裕之をしたたかに打ち据えた。
「ムグォッ」
一本鞭の凄まじい激痛に体を反らせた裕之は、絶叫を上げたつもりだったが、それは彼の口に押し込まれた玲奈のパンティのため、モゴモゴとした呻き声にしかならなかった。玲奈は、裕之を鞭打った感触と、鞭打たれた彼の反応に興奮したのか、顔を上気させて一本鞭を振るい続けた。
豪雨のように振り降りてくる一本鞭で、裕之の全身に赤い筋が見る見る浮かび上がった。裕之は、体の外側は刃物で切り刻まれるような激痛を受け、体の内側からは強烈な便意で腸がねじ切れるような激痛を生じ、正に生き地獄を味わされた。
ようやく玲奈の鞭が止み、彼女が裕之の口元からブラジャーとパンティを取り除くと、彼は涙を流し、息も絶え絶えに懇願した。
「…玲奈様…お願いです…いっそひと思いに…殺して下さい」
これ程の酷い目に遭わされるのなら、殺された方が遥かにマシだと、裕之は本気で思い込んだ。自分の思い通りの哀願を聞いた玲奈は、満足そうに微笑み、裕之を後ろ手に縛っている革紐を解いた。
「うふふ、少しは身に染みて男奴隷の身分が分かったようね…いいわ、お腹を楽にさせて上げるから、バスルームに来るのよ!」
玲奈は裕之の首輪に繋がれているリードを引っ張りながら、浴室に向かった。鞭痕で体が引きつり、腸が引きちぎられるような痛みを下腹に抱えている裕之は、もう立つ事が出来ず、四つん這いで必死に玲奈の後をついて行った。浴室まで5メートルも無かったが、今の裕之には数キロの距離に感じられた。
裕之が気力で浴室に辿り着くと、玲奈は空のバスタブに入ってしゃがむように命じた。裕之がまともに動かない体を無理に動かし、何とかバスタブに入ってしゃがむと、玲奈はポンプの弁を開けて空気を放出し、裕之の肛門を塞いでいる筒状のゴム製品を萎ませた。その途端、爆発音のような大きな音がして、裕之の肛門からゴム製品と大量の軟便が噴出した。裕之の下半身はバスタブ内で跳ね返った軟便で汚れたが、彼は腸がねじ切れるような下腹の激痛が消え、緊張が解けて、バスタブの縁に両手を掛けうなだれた。
「ああ、臭い、汚い!本当に汚らわしいわね、変態マゾの糞豚は!」
玲奈の罵倒を聞きながら、裕之は45年前の真奈美からの責めを、ふと思い出した。昔も同じ事を言われたような気がする…そして、浣腸の後は…。
玲奈はシャワーでゴム製品の汚れを洗い落とし、それから裕之の体を洗い流してやり、軟便を全てバスタブの排水口に流して、排出した。それから両手を腰にやって仁王立ちになり、バスタブの縁に手を掛けてしゃがんでいる裕之の顔の前に、腰を突き出した。
「男奴隷、あれだけ責められると、さすがに喉が渇いたでしょう…おしっこを飲ませてあげるから、口を大きくお開き!」
確かに、裕之の喉はカラカラだった。彼は期待に目を輝かせ、玲奈の陰部に向けて顔を突き出し、口を大きく開けた。
「一滴もこぼすんじゃないよ…いくわよ!」
玲奈の小学生らしいスベスベの陰部から黄色い奔流が迸り、裕之の口を直撃した。小学生ながらアンモニア臭が強烈で濃い尿が、裕之の口一杯に満たされ、彼は急いで喉を上下させて飲み下した。玲奈の尿は裕之の喉を焼き、胃に重く溜まっていったが、彼は女性の便器にされる屈辱感と、マゾヒストとしての陶酔感で、胸が一杯になった。いつの間にか、裕之の股間のものは年甲斐も無く、硬く屹立していた。
玲奈の排尿が終わると、裕之は直ぐに彼女の陰部へ舌を伸ばし、付着している尿を舐め取って後始末した。玲奈は、自分の陰部を一生懸命舐めている裕之を見下ろし、楽しそうに声を掛けた。
「男奴隷、浣腸で直腸洗浄が済んだ後は…分かっているわよね。お前が喜びそうなアナル用バイブを用意しているから、楽しみにしといで!」
裕之は玲奈の陰部を舐めながら、股間の屹立しているものの硬度が、更に増した事を自覚していた。
それから玲奈は、ちょくちょく裕之の家を訪ね、泊まるようになった。息子夫婦は玲奈の事を、度を超したお祖父ちゃん子だと呆れたが、妻を亡くし一人暮らしの裕之の慰めになればと考え、敢えて口出しはしなかった。
裕之の家も変化があった。まずは、十二畳の和室を完全防音仕様にリフォームした。玲奈と一緒にパソコンでネットショップを検索し、色々な責め道具や革製品、それに玲奈が気に入る衣裳や下着、靴やブーツ等を選んで購入した。裕之の体を吊すための、ぶら下がり健康器も和室に置いた。
玲奈が泊まる時、裕之は首輪を着けただけの全裸となり、彼女の許しが無い限りは、常に四つん這いで動かなければならなかった。また、見苦しいという理由で、白くなった陰毛は全て玲奈に剃られ、自分で毎朝髭剃りと一緒に剃るように命じられた。食事は玲奈の残飯のみで、床に置かれた皿へ犬のように顔を突っ込んで食べさせられ、飲み物は玲奈の尿だけにされた。裕之は玲奈からありとあらゆる虐待を受け、彼の体から鞭痕と火傷の痕が絶える事は無かったが、彼はいつもマゾヒストとしての喜びに打ち震えていた。
あっと言う間に歳月は過ぎ去り、玲奈が自分は真奈美の生まれ変わりだと裕之に打ち明けて、既に10年が経った。玲奈は有名私立中学に無事合格して、偏差値の高い高校に進学し、現在は自宅から通っている有名大学の女子大生となっていた。その間も、玲奈は裕之の家にしょっちゅう泊まりに来ては、彼を虐め抜いた。
玲奈は可愛らしい小学生から、美しい大人の女性へと成長したが、今年82歳になった裕之は更に老化が進んで、体がますます見すぼらしくなり、体力が衰えて玲奈の責めに段々と耐えられなくなってきた。裕之は遥かに若い玲奈と比べて、残り少ない自分の寿命に焦りを感じていた。
ある日裕之の家で、仁王立ちの玲奈が跪いている裕之を人間便器に使い、いつものように尿を飲ませた後に、舌で後始末をさせ始めたところ、裕之が不意に舌の動きを止め、突然玲奈を見上げて訴え始めた。
「あの玲奈様…いえ、今だけは真奈美様とお呼びするのを、お許し下さいませ…真奈美様は年頃の美しい女性におなりですが、私はすっかり年を取って老いぼれてしまい、いつお迎えが来るか分かりません…死ぬのは恐くありませんが、真奈美様と再びお別れする事だけは耐えられないのです…私はどうすればよろしいのでしょうか…?」
玲奈は左手で裕之の白髪を掴んで、彼の顔を自分の陰部から引き離し、右手で目から火花が散る程の強烈な往復ビンタを張った。
「私の事を“真奈美”と呼ばないよう、遥か昔に言っておいた筈だよ!自分でも忘れかけて、“玲奈”に成りきっていたのに、台無しにしてくれて、どういうつもりなんだい!」
「ヒィッ、ヒイィッ、お許しを…」
力強い往復ビンタを喰らい、玲奈に酷く叱りつけられた裕之は、情けない声で許しを請うた。すると玲奈は、裕之の顔を両手で包み込むように優しく挟み、じっと見つめて微笑んだ。
「…馬鹿ね、そんな事で悩んでいたの?心配しなくても心残りが無いように、お前の寿命が来るまで、たっぷり虐めてあげるわよ…それとお前がもし死んだら、私みたいに幽霊になって、ずっと私の傍にいなさい。私もいずれは結婚して、子供を持つようになるわ。そうしたら、今度はお前が私の息子か孫に生まれ変わるのよ。私達二人は結婚出来なかったけど、この輪廻転生を繰り返せば、二人は永遠に一緒になれるわ…分かったら、さっさと後始末の続きをおし!」
裕之に自分の考えている事を伝えた玲奈は、彼の顔を改めて自分の陰部に引き寄せた。裕之は感激で涙がこみ上げてくるのを感じながら、一生懸命舌を使って、玲奈の陰部に付着している尿を舐め取り始めた。玲奈の言う通りに、そう都合よく生まれ変われるかどうかは疑問であったが、自分と永遠に一緒になりたいという彼女の気持ちを聞いて、凄く嬉しかった。懸命に舌を動かしている裕之の頭上から、玲奈の声が降って来た。
「…それと男奴隷、後始末が済んだら、さっき私を“真奈美”と呼んでくれた罰を与えるわ。いくらお前が82歳の老いぼれでも、容赦しないからね…ひょっとしたら、今日がお前の命日になるかもしれないけれど、覚悟しておきなさい!」
裕之は玲奈から受ける罰に、恐怖と期待で背中をぞくぞくさせ、玲奈様になら虐め殺されてもいいと思いながら、懸命に舌を動かし続けた。
終わり
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